minami-s wrote:
> 
> 田中康夫に代わる候補者は、今のとこと田中氏以外にはいないと私は思います。
> ながのの元副知事の方がよいという御意見でしょうか。
> それとも、石原慎太郎のそっくりさんならいけるとお考えでしょうか。

表の顔は、作家であり県知事であるが、裏の顔は、反右翼闘争に鼻の利
く策士みたいな、リベラルふう無所属な若手の希望なのかな。

小泉総理は田中県知事と似ているという説がありますけど、なぜ似てい
るという説が出てくるのか、という背景とも絡んできます。(ここに来
て、違いは明らかですけどね。)

田中県知事が非凡であり、日本列島における一つの中心で、時代を拓く
器量を備えている点には同意します。が、県知事が自ら脱帽しているよ
うに、右傾化の神サマは超えた動きを見せることがあります。何事も、
その超えた動きを基準として考える人達がいるとしたら、県知事の件ば
かりでなく、諸事百般、どう評価するのか、ということになりますが、
総理ら政界人は概ね、超えてる神サマの感受性でしょう。

まぁ、しかし、県職員の給与削減というのは凄いことなんでしょう?

自由党に関心を持っているのも鋭いところで、世間の改革願望の背景を
察しています。もちろん、自由党案と、政府与党による諸改革の実際と
は、また別の話ですが、なぜ、こうも改革願望が盛り上がったかという
と、小沢党首の影響力によるところが大きい。つまり、不況なのは改革
が進んでいないからだ、という着想とかの流行であり、結果として、皮
肉なことなんでしょうけど、小泉政権を支えています。

もちろん、長期安定政権における地道な改革が希望されているわけです
から、「りそな対策」等の結果が評価されれば、田中県知事の反小泉策
動にも関わらず、あるいは、それゆえに逆に、小泉独裁態勢というもの
が現実となることでしょう。

皮肉なことには、政府と長野は、竹中路線において、しばらく共通項を
有する、という視点は、国と地方の構造改革を考える上で、材料を提供
します。
(もちろん、反小泉・反竹中派の動きもあるわけで、どうなるか分から
ないけれども、今のところ続行との雰囲気が強め。)

一方、都知事の場合にも、古い枠組を壊すと宣言しているから、この姿
勢が、どのように反映するか、

両者とも、国政と地方自治への貢献度が試されています。

元々、挙国一致ほどのことが必要な情勢である上に、りそな対策以降は
特に、小泉政権による円滑化と好転化の作用というものを見届けたい感
じですね。


> 威勢はいいが、囲まれたら手をあげるという石原の弱さは、田中のような孤軍奮闘の
> 役回りは無理なのです。

「囲まれたら手をあげるという石原の弱さ」ですか。むしろ、都知事の
場合、殉教の美学を背負っている点で、余人には真似のできない強さで
す。修正も利いてきたものの、落としどころが模索されていて、それが
どうも、長野県知事派ふう世論構成との一騎討ちらしい。最近の動向と
しては、飛行場の件で、米国が都知事の顔を立てたらしいとの情報。

まぁ、しらけた実務の世界では、そうそう華々しい題材が転がっている
わけではないでしょうけど、東京都の場合、趣味を生かした発信に力を
入れていますネ。知恵を絞るというのは、簡単なようで難しいこと。
「大江戸線」の命名以来、陳腐にならず変に派手でもなく地道に続いて
います。

長野県知事の場合、長野県のことでは頑張ってほしいですが、以上、う
かうかしていると得点を奪われますネ。


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