いわゆる“ベルトランの逆説”について、私は、この問題の提起者である
当の本人(=Joseph L.F.Bertrand)はどう考えていたのか、気になって
いたので、このたび、原書:“Calcul des probabilites”(1885 年刊)を
取り寄せて、チェックしてみた。


その本をざっとめくって見たところ、件の議論は同書の第4ページ末から
第5ページのほぼ全部を費やして書かれていた。


尚、ここで私は、Bertrand の、明らかな“入力ミス”を見つけた。

ヽ(^。^)ノ

第4ページ末には、「円内に勝手に引いた弦が、その円に内接する正三角形
の一辺よりも≪小さくなる確率≫はいくらだろうか?」と書いておきながら、
第5ページでは、もっぱら、≪大きくなる確率≫のほうを論じている!


ところで、私がこの問題を初めて知ったのは、ポアンカレの“La science
et l'hypothese”(邦訳:『科学と仮説』/岩波文庫)という本において
であったが、その本の中でポアンカレは、「Bertrand 氏は“2つの答”
をあげて・・・・」と書いていたのだけれど、今回、Bertrand の原本を
調べてみたら、Bertrand は“3つの答”を上げて議論していることが
分かった。

そして、この議論の結論として、Bertrand は、「このように、答が3つ
も得られて、そのいずれもが正解と思われるのは、問題の提起が間違って
いたからである」と言っている。

しかし、Bertrand の、この「結論」は≪誤り≫であって、問題自体は
正しく提起されており、尚かつ、その正解はただ1つであることは、
ここ(fj.sci.math) で、我々が、既に議論し、決着を見た通りである。

---- もっとも、それが理解できていないマヌケが世間には居るようで、
アホウの溜まり場である2chで、恥知らずなことを書いて、笑わせて
くれて居るが・・・。 ヽ(^。^)ノ


           天界で
          「そうだったのか!」と
           ベルトラン

               啄木  圖




M_SHIRAISHI @ The_New_York_Academy_of_Sciences

http://www.apionet.or.jp/~eurms/Ronri_Kaikaku.html