T理論(4-013)GPS衛星とジェット機に搭載の原子時計_その2
常泉です。
GPS衛星搭載の原子時計と地上の原子時計の間には、
時間の長さ(時刻)表示にズレが生じることが知られています。
また、西回りと東回りのジェット機に搭載された原子時計と地上の原子時計の間にも、
時間の長さ(時刻)表示にズレが生じることが知られています。
これらの2つの事実は同じ物理現象と考えることができ、従来、
いずれも相対論の正しさを示す事実であると考えられて来ました。
しかし、それは間違った見方であり、
これらの物理現象に対しては相対論と異なる物理解釈が可能なのです。
即ち、この現象は相対論で正しく説明できており、
更には相対論でしか説明できない現象と思い込み、
それ以外の原因の存在を考えてはいけない、あるいは考えられるはずが無い
と断定的に考え、物理学に相対論という壁を設けてはいけないのです。
相対論という壁を設けず、相対論以外への発想の拡がりを許すと、
相対論を否定する反相対論の立場から、
(特に精密な実験が可能ということでGSP問題に限定し)
この物理現象を次の2つの面に分けて考えてみることができます。
その一。相対論では系が異なると固有時間が異なり、
時間の進みが変わるという論理が用いられる訳ですが、
反相対論の立場で、
時間を変化させずにGPS衛星搭載の原子時計の問題を説明できるか?
その二。GPS衛星搭載の原子時計の問題に関し、
相対論の説明は完全か? おかしいところ(矛盾点)はないか?
今回は、その二について説明しましょう。
即ち、何故、相対論での説明には問題があり、
相対論は誤りであると言えるかについて説明しましょう。
この問題には、原子時計そのものと、
地球の周囲を回転(周回)する衛星というマクロな物体が関わっています。
衛星の回転を問題にする場合、
その回転の基準となる回転静止系が最初に決まっていなくてはなりません。
そこで、回転の基準がどこにあるのか考えてみましょう。
回転の基準となる回転静止系について考察することは、
天動説が正しいか地動説が正しいかについて考察することと同じです。
T理論は相対論と異なり、ガリレオを支持し、地動説を正しいとする理論です。
T理論では天動説は誤りなのです。天動説は誤りであると明確にできれば、
回転の基準となる回転静止系を絶対系として決めることが出来ます
(正確には、T理論では部分的絶対回転静止系と呼ばれる)。
ところが、天動説も地動説もどちらも正しいという相対論では
回転の「絶対的な基準系(絶対静止系)」など決めようもありません。
すると、基準系は任意であるから、太陽系あるいは地球自体を基準に取っても良い、
という点を根拠に、相対論で太陽系を(相対的な)基準系に採用すること
(が許されるとすること)になります。
さて、するとこの場合、太陽系を基準とすることは許されるとしても、
何故、地球を基準系(回転静止系)に採用しないのか、ということが疑問点になります。
実は、その疑問への答えは簡単です。
従来、太陽系を基準系と決め地球を基準系にしない理由は明快なのです。
地球を基準に採用すると計算結果が観測結果と合わなくなるからです。
えっ! すると、どちらを基準としても良い、という相対論の論理は
誤っていることになるではないですか!
(実際に計算式を見れば分かるように、精密さを誇るGPSが、
回転の基準を変えるとその精度を全く保てないことになります。)
以上のように、
太陽系を回転の基準系として採用する場合と、
地球を回転の基準系として採用する場合では、
計算値に(または回転速度に)違いが生じるとなれば、
結局、基準系としては何を採用しても良いとしているはずの相対論は
理論的に破綻していることは明らかです!
繰り返しましょう。
相対論では、地球上の原子時計を(回転)静止系上の原子時計である、としても、
回転している系上の原子時計である、と考えても良い(同じ)はずなのに、
そうすると計算(時間)が同じにならなくなるのです。
この事実は回転静止系は任意には決められない事を意味し,
相対論の誤りを明示していることにならざるを得ないのです。
以上の点は、相対論の弱みであり、その破綻を意味することになるでしょう。
(地球上空に静止している、いわゆる静止衛星は実際には静止している訳ではない
と主張するとすれば、相対論が破綻していることになるのは当然である。)
そして、重要なことは、T理論が相対論を用いずにGPS衛星問題を上手く説明し、
且つ、相対論の破綻という事態が起こった場合に危惧される
物理学全体の崩壊を防ぐための防波堤となる資格のある理論であることです。
T理論は従来理論の不合理という欠陥を正し、
相対論を包含する従来理論より優れた結果を示す画期的に優れた理論であるため、
欠陥のある従来の物理理論を救う理論となっているのです。
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常泉 浩志
相対性理論は間違っています。量子論も修正が必要です。
私は、新しい物理学の到来を告げる「T理論」を提唱しています。
「T理論」は、相対性理論の代替理論であり量子論も修正する理論です。
http://www.ni.bekkoame.ne.jp/tsuneizumi/
− T理論を構成する物理の基礎 −
(1). 時間は普遍(絶対)である。
従って、光速度不変という異常概念は不要となる。
(2). 物質の波動関数は実在であり、確率(振幅)ではない。
これから、光は実在せず、仮想の物理現象となる。
(3). 質量エネルギーは不変である。
速度が変化しても質量が変化することはない。
(4). 力の大きさは従来の2倍である。
遠隔作用で交換されるエネルギーに関連し、量子論で重要になる。
(5). 速度の異なる系間では4(次)元座標が均等に収縮する「T収縮」が起こる。
4(次)元座標は現実の空間の座標ではなく、作用空間の座標である。
− T理論から得られるいくつかの結果 −
(1). 加速器における荷電粒子の加速運動は、相対論とT理論で一致する。
(2). 水星の近日点移動が軌道の数値計算から99.9%以上の正確さで計算できる。
この軌道計算は任意の楕円運動で可能である。
(3). 原子時計は、重力ポテンシャルの変化に起因する時刻の変化を示す。
GPS衛星搭載の原子時計の変化は時間の変化とは無関係に説明できる。
(4). 1次、2次のドップラー効果の理論値は観測結果と一致する。
(5). 水素原子のエネルギー準位が従来より正確な値として与えられる。
2S(1/2)、2P(1/2)に関しては、ディラック方程式の解に比べ
実測値との誤差が10%以下になる。
(6). 自己エネルギーと質量エネルギーが一致し、物理理論の整合性が高まる。
(7). 従来理論におけるボーア半径の異常性が改められる。
(8). 電子雲分布から、水素原子の正確なエネルギー準位を求めることができる。
この事実は波動関数の実在の証拠となる。
(9). 質量不変の帰結として、繰り込み理論が不要となる。
繰り込み理論を用いずにラムシフト計算が可能となる。
(10). ローレンツ不変量は、T理論で従来と同様の役割を果たす。
ローレンツ不変量は相対論と必要十分の関係にあるのではない。
(11). デルタ関数は修正され、素粒子を表す大きさのある自由空間の波束として示される。
(12). 波動関数実在の帰結として、観測問題が解決する。
波束の収束という異常概念は不要になる。
その他、数多くの興味ある結果がT理論から導かれる。
「T理論改訂版」では、以前発表した「T理論」の内容の一部が修正され、
相対論の分野もさることながら、特に量子論の分野でのT理論の正しさが
定量的に鮮明になってきたため、従来の相対論と量子論に比べ、
T理論の理論的優秀さがより明確な形で示されている、と言えるだろう。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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