河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

消費税の逆進性はないってな説が最近あるらしい。生涯で見ると、
どうせ金持ちは高額商品で使い切るんだから、結局は消費税率を
払うってな論法らしいです。

投資商品には消費税がかからないという批判もあるらしい。

一方で、文句が付いているのは消費税の公平性ではなてく、累進
課税でないってところ、つまり、金持ちからもっとむしれってこ
とだってなことを言っている人もいる。

所得が変わっても、あまり消費性向は変わらないというラチェッ
ト効果という話があるんだけど、これは普通は「所得が下がって
も今の生活水準を維持しようとする」というのをさす。金持ちに
なった時に、消費が増えないってのが普通だと考える人が多いん
だろうか? 

所得も消費も80/20ルールにしたがっていると考えるのが妥当だと
思う。つまり平均すると80%と20%に属するグループには(80/0.2)/
(20/0.8)=16倍の格差がある。(と思うだけだけど) 

所得階層別の消費税負担額の統計ってのはあまり見ないんだけど、
 http://jccu.coop/info/pressrelease/pdf/060401_data.pdf
とかだと、年収1千万までしかないので20%は入ってないんだけど、
それでも、所得が大きい程、消費も大きいことがわかる。所得が
倍違っても、消費税負担額の比率は倍は違わない。つまり額は倍
になる。当然なんだけど。

中国の方だけど、
 http://www.mizuho-ri.co.jp/research/economics/pdf/report/report08-0528.pdf
これだと、ちゃんと10倍の差があるというグラフがある。

つまり同じグループかどうかは知らないが所得も消費も10倍大き
いグループがいるってことだよね。

一方で、所得税収を見ると、一番金額的に多いのは500万円〜1000
万円の回想で、35%ぐらい。1000万円超は26%。つまり、所得税は、
はっきり取りっぱぐれているってこと。そんなのはみんな知って
いることだが。

 http://www.econ.hit-u.ac.jp/~zaisei62/resume-pdf/session1A.pdf
(70年代の資料だけど...)
 http://www.osaka-ue.ac.jp/gakkai/pdf/ronshu/2005/5604_ronko_fujimoto.pdf
こっちがましか?

もちろん、年間所得400万位下とか年金世帯とかは対処がいるんだ
ろうけど、金持ちから取りたいんだったら、いろいろ対策のある
所得税よりも、消費税の方が合理的。累進課税はやる気をそぐだ
けだし。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科