河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

WOWOWでやってたアニメ。だいぶ前に終りました。この手の「正義
怪人もの」って、子供達の暴力傾向を助長するってな話があるらし
い。犯罪ものとかの方が影響が少ないとか。覆面かぶった5人組が
裁判抜きに一人を袋だたきにするってのが許されるんだったら、正
義なんか、この世にはない。いじめっこの自己正当化みたいなもん
だ。

この話は特にひどかった。主人公が高校生だから馬鹿という設定は
仕方がないのだが、それにしてもひどすぎる。後半では「悪の結社」
クロノスの方を応援してしまう。クロノスの方が「大人」だし理屈
が通っている。はっきり正義はクロノス側にあると思う。

自分の家族を守るためと称して、絶対的な力を獲得し、それを秩序
を破壊するために使う。それは正義じゃない。狂気でありテロです。
馬鹿が権力を持つといかに危険かって話だと思う。そんなのは、9.
11以降、現実世界で目にしていることだけどね。

たぶん、アニメを作っている人達自体の精神が低劣なんだ思う。「
もたもたしているうちに敵に追い付かれる」とか、「人質を取られ
て、あっさり絶対的な鍵を渡してしまう」とか、「根拠もなく延々
待つ」とか、「危険な力を自分に有利だと言う理由で野放しする」
とか「自己犠牲そのものに意味を見出す」とか。それって演出か? 
視野が狭いんだよ。

一方で、設定自体は良くできている。特にクロノスが何をしようと
しているか、どうして、そういうことをしようとしているのかとか、
その構成人物の動きとか。だから、高校生怪人の当てずっぽうなテ
ロが際だってしまう。そのテロに説得力を持たせるのは不可能です。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科