河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

hondana.org で見掛けたので買ってみました。この本は僕は自分の
学生時代には買わない本だろうな。といっても、見掛けた記憶もな
いんだよな。

流し読みしただけなんですけど、世代が近いせいもあるんだろうけ
ど、「あぁ、おんなじこと考えていたな」と感じました。三体問題
とかは化学やってたせいもあるし、並行プログラムでもおなじよう
な問題出て来たし。

一方で、「この本読んで、「あ、そうなのか」って思うようではま
ずいだろ」と思いました。自力で、この程度のことは発見するべき
だろっていうか、勉強してれば、自然に身につくよねみたいな感じ
だな。ちょっとネタバレ的な感じもある。

もちろん直観も重要なんだけど、計算力も重要ですよね。僕は、ど
っちかっていうと、それを認識するのが遅かったので、ちょっと後
悔しました。特殊関数の計算練習とかの授業があれば良かったのに。
そのあたりが書いてあれば良かったな。

他の人は逆で、計算は得意だが、直観的な意味は知らないという感
じだったけど。エネルギー準位は計算できるが意味はわからんみた
いな。微分方程式は解けるが、解の定性的な性質はわからないみた
いな感じか?

僕は、ハミルトニアンを高校時代に自力で発見するまで、力学は理
解できませんでした。斜面の抗力がなんで垂直なのかとか、実は、
解析力学抜きにわかるわけないんだよね。一方で、電磁気を教えて
いた先生は、躊躇なく微積分を使っていた(もちろんΔxとか書いて
なんだけど)ので、スムースに理解できた記憶があります。

*だから* かなり初期の頃に微分を教えてしまった方が良いと思う。
代数的な微積分手法はともかく....

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科