河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <cco0sn$s6t$1@nntp.tiki.ne.jp>, solsys <solsys@bu.iij4u.or.jp> writes
> 大学(この話では多分物理系のみ)では、相対性とか理論の表現形式の普遍性
> とかをみっちりやった後での話ですので、ここで混乱するような学生は
> 単に落ちこぼれてるだけですね。

大学や先生によりますね。単に光速度不変からローレンツ変換を導
くだけってのは良くある話。本当は、マックスウェル方程式の不変
性を導かないとダメだと思うんだけど。

実際、線型代数とかでも普遍性とか出て来るのは結構先でしょ? 相
対論は非ユークリッド幾何学なんだから、やっぱり、一般幾何学(
っていうのかな)を勉強しないと、本当には理解できないんじゃな
いかなぁ。

ファインマン物理には「m=m_0β で相対論全部だ」みたいな説明が
いきなり載ってたりするんだけど、まぁ、そういう解釈もある。ロ
ーレンツ変換は、これから導出できるっていう立場なんですよね。
けど、ちゃんと理解しているかって言うとどうかなぁ。

「相対論を勉強すると生意気に天動説と地動説は相対的だとか言う
けど、そうではないんだ」みたいな話は確かメラーには載ってまし
た。

一般相対論の共変性は局所的な変換なので、回転みたいな大域的な
変換には当てはまらないってのが僕の解釈かな。光速を越える座標
系とかを採用すれば座標系から来る見掛けの特異性が出ちゃうのは
仕方ないし。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科