河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <c9f00b$679$1@news511.nifty.com>, "GON" <gon@mocha.freemail.ne.jp> writes
> 批判は両方あって当たり前でどっちかの言うことが気に入らないから
> 規制しろっていうのは言論の自由をまるでわかっていない馬鹿の言う
> ことです。

そういう個としての言論の自由と、集団としての行動の規制を同一
レベルで議論するのが馬鹿なんだと思います。

> 川口外相が「批判や誹謗中傷が被害者家族に向けられていることは
> 残念で遺憾である」と発言されているようですが、直接的な誹謗中傷
> はやるべきでないと思いますが批判は甘んじてうけるべきです。

甘んじて受ける必要はないよね。やるべきではないなら、やるべき
ではないんでしょ? 別に法律違反しているわけではない、犯罪者で
もないわけなんだから、批判自体が的外れだと思う。首相を批判す
るのは勝手だけど、首相を批判する行為を禁止するのはできないよ
ね。

被害者が批判されているのがなんなのかは、かなり曖昧だとは思う。
でも、yam もそうなんだけど、「国家利益を損なう = 犯罪」みた
いな図式で議論されているのだと思います。しかし、本来、国家利
益と個人利益は対立して構わないものです。例えば徴兵制度とか。
無条件にどちらかが優先するわけではありません。それを調整する
のが民主主義国家の色んな手続きです。

> 自分たちに良いことを言ってくれる人は歓迎で批判する人は規制しろ
> ってのはそれこそお隣の国と同じ精神構造ですよね？

もし、ある人の行為が国家の利益を損なうと思うならば、それは、
法律で規制されるべきものです。それ以外の規制があるとすれば、
それを法治国家とは言わないだろ? 

でも、一方で、「じゃぁ、こういうことを防ぐための法律はこうあ
るべきだ」みたいな議論はほとんどない。人質事件の時でも「海外
渡航を禁止するのは、憲法に違反するのでできない」ってことを確
認しただけだったよね。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科