河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <c5os9m$46uu2$1@ID-83482.news.uni-berlin.de>, Kaz Hagiwara <kazhagiwaraspamfree@yahoo.co.jp> writes
> 個人主義的な考え方ですね。日本で盛り上がっている「自己責任追
> 及」は、一見個人主義に依拠しているように見えて、実態は「連帯
> 責任追及」の一部にすぎません。

とくに鉾先が家族に向いているところなんかからも、そういう実態
だということがわかります。

> そもそも個人主義からすれば、「自己責任」は「ある・なし」の問
> 題、あるいは「自分で取る・取らない」の問題で、他人が「追及」
> するような筋合いのものじゃありません。他人にかけた迷惑を問題
> にするのは良かれ悪しかれ日本的な対応です。

日本では「責任」ってのは普通は「責任を放り出して辞任する」こ
とを意味するらしいんですよね。あの3人が自分で責任を取るなら、
僕は、イラクでの彼らの役割を果たすことだと思う。強制送還する
ことは「任務から辞任させる」そういう責任の発想だと思う。

> パウエルのような考え方からすると、国は国民(納税者)を守る義
> 務があるわけだから、助ける努力をするのは「あたりまえ」。むろ
> ん、助けられない場合のリスク(死)は自分で負うのはしかたがな
> いが、ただし、そのようなリスクを負って、(他人から見てどうで
> あれ)自分の意志で国際貢献しようとする態度はりっぱである、と
> いうことになるわけです。

今日も「救助代払え」みたいな意見を言っている人をみたけど、僕
も、救助は国の義務だと思います。そのために税金払っているわけ
だし。自分のお金で救助しなければならいなら、日本国や自衛隊に
なんて存在価値ないよ。

> アメリカはそれで長年やってきているわけです。が、日本は現状で
> はそれはしないし、しようと思っても出来ません。それがアメリカ
> と違うところで、アメリカは(パウエルは)そういう日本にアメリ
> カと同じようにやってほしいと暗に要求しているわけです。

でも全然いないわけじゃない。むしろ、「イラクで危険を冒して
でも、世界に貢献しようと言う民間人が日本にもいるんだ」
っていうのを宣伝したことは確かだよね。それを評価する人は
多い。

なぜ、日本の世論は、それを評価する方向に向かないのか? それこそが
孤立主義だろ? それではアメリカの批判なんかできないよ。
 
> まあ、それに従っていないからこそ、イラクの犯行グループは今回
> の3人を解放したという側面もあるはずですが。

皮肉な書き方だな。でも、それが世界の笑いの種であることも確か。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科