河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <c05i74$sat$1@news511.nifty.com>, "GON" <gon@mocha.freemail.ne.jp> writes
> この問題は分子量の話はとはほとんど無関係で単に気体の熱運動の問題である
> ということで決着しているのですが、

わかってないのは君なんじゃないの? そんな単純な結論ではないです。

     CO は上層に移動するのに、O^2が沈まないのは何故か?

って質問で、ここで出て来た範囲でも、

    単独の分子としてのCOの振る舞いと、ガス塊としての振る舞いの違い
    そもそも、さっさと拡散しないでガス塊でいるのは何故か?
    分子の平均自由行程
    温度による重さの差と分子量の差の比率の問題
    分極のあるなしの影響
    窒素と酸素の分圧と、高層大気の成分分布

などなどが影響する結構複雑な問題です。その中で、どれが主な要
素なのかは、誰かも言っていたけど、本当は計算して判断すべき問
題です。

で、問題には実はかなり限定した初期値があって、その初期値に依
存した形で、どの要素が効いて来るかってことになります。で、お
そらくは、ボイル・シャール効果なんだろうってことになったんだ
けど、実際は、ボイル・シャール的な浮力と分子量の差は、この場
合、そんなに大きくないので、どっちが主かを判断するのは実は難
しいです。

例えば、CO でなくて H^2 が洩れたときにどうなるかとかを「分子
量の話はとはほとんど無関係で単に気体の熱運動の問題である」な
んていうことはできないんです。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科