高崎です。

MISHIMA Shin-ichiroさん wrote <shin-1105040845000001@newsjp.affrc.go.jp>

> > 旅客機のパイロットが乗客として飛行機に乗るとよく酔う、
> > と言う話は聞いたことがあります。
> 
> 「トム・クランシーの航空団解剖」(新潮文庫)には、戦闘機のパイロットは意外と
> 酔いやすくて、ゲロ袋が常備されていると言う記載がありました。不安定な乗り物
> だからでしょうかね?

「乗り物酔いのメカニズム」の類の本を読んだときに仕入れた知識では、
視覚情報と三半規管による加速度情報とに矛盾が生じ、、というような
事が書いてありました。
http://www.bl.mmtr.or.jp/~shinjou/yoi.htm 他、色々読めますね。
旅客機パイロットの場合、自分が操縦している時は視覚情報と加速度
情報が一致するので酔わない、客室にいると視覚情報は停止なのに
加速度は変化するので矛盾が生じる、では戦闘機は?色々読むと三半
規管のダイナミックレンジ越えのような気がしますが。

また、「他のことに熱中すると矛盾に気が付かない」のだそうで、
乗り物酔いするときにはゲームなどに熱中する、と言うポピュラーな
解決策に結びつくのかも。また、ゲームなどでごまかせるのは、逆に
いえば訓練されていないからで、訓練を積んだ職業人は平衡感覚など
鋭敏になっているので、よけい酔いやすいんだそうで。

戦闘機の操縦時にはそちらに神経が行っているので酔いにくい、という
気がしますが、「酔う周波数」というものもあるそうで、昔読んだ本
では1から2Hzと書いてあって、戦艦では酔いにくいが駆逐艦は激しく
酔う、と書いてありましたので、その辺りが効くのでしょうか。
旅客機/戦闘機の典型的なピッチング共振って、どの位なんでしょ?

車だと運転に集中せず、視覚情報を断ち切りながら三半規管は起きて
いる、助手席の地図読みが一番酔う気がします。(口開けてよだれ垂ら
して寝ている嫁はんは別。)
根が好きなもので、レースゲームやラリーシミュレータで遊ぶときが
ありますけど、物理モデルが良くできたゲームほど、酔って気分が
悪くなりますね。実車と感覚がリンクしてしまって。で、だんだん
ゲームに慣れてきて勝負に熱中してくると、気にならなくなってきます。

-- 
T'S Formula
高崎@NIFTY