北海道夕張市が、標準財政規模の10倍以上の負債を抱えて、破産しました.今後ぞくぞくと地方自治体の破産が予想されています.負債は、市民と国民が負担することになります.

国の財政はどうでしょうか? 借金の総額が税収の20倍・1000
兆円をこえています.同じような状態ではないでしょうか?

借金はなぜ生じたのでしょうか? 「ムダづかいと防衛施設庁の官製談合等の横領」などです.この「など」には、税収の10パーセントをこえる軍事費がふくまれています.

この結果、国民の生活はどうなるのでしょうか? ①増税 ②社会福祉の切り下げ ③ 貨幣価値の切り下げです.

①と②はすでに始まっていますが、大規模化します.それでも間に合わないので、最終的には紙幣を20倍増刷して、貨幣価値を
20分の1に切り下げます.

物価は20倍以上になり、年金は20
分の1以下になります.石油も食料も輸入可能な量は20分の1以下になります.

困るのは、国民だけで、日銀総裁や企業・団体の政治献金を受けている人たちには、大もうけのチャンスです.シンガポールや安全な外国の銀行で円を安全な資産にかえておけば、20
倍以上になります.(村上ファンドの場合には、日銀総裁の場合2006年2月で
1.4倍でした)

かれらは問題を先送りにすればするほど、もうかるのです.その間、「拉致問題だ」「テポドンだ」「憲法9条改正だ」「世界の中の日米同盟だ」といって、さわいでいるだけでよいのです.

しかし、国民はいつまでも「愚民」ではないでしょう.滋賀県知事選では、むだな大型公共事業をやめるという候補が、自公民の候補を破って当選しました.

東大阪市長選では、共産党の候補が、やはり自公民推薦候補を破り、返り咲きました.

今、日本では、注意を外敵にむけ、どさくさまぎれに「憲法9条・教育基本法」改正しようとする勢力が、あくまで国民を食いものにするのか、それとも国民が政治を変えるのか、明治以来の戦いが始まっています.

この戦いには、国民が勝たざるを得ません.なぜなら、国民には勝たないかぎり、生きる道がないからです.(2006年
7月6日)