かつて山水電気という、欧米で好まれたオーディオブランドがあった。日本でも人気があった高級品である。しかし、時代がアナログからデジタルに変わり、アナログ技術がもてはやされなくなり、
コンピューターへと技術者が移動したために、技術者がいなくなり、倒産寸前のボロボロになっていたところを、英国の会社だったかが買い取り、Sansuiのブランドを復活再生させたということがあった。

「山水」という、いかにも純和風な名前、欧米で軽蔑される安物臭い西洋かぶれのシライシやshuji
matsuda風の似非西洋風・名誉白人風の名前じゃないこのブランドは欧米では非常に高い。

M&Aすなわち「ハゲタカ」と連想するのはあまりにも馬鹿げている。山水の例は、山水にとっても、
買い取った英国企業側にとってもおいしいもので、そのままSansuiブランドを世の中から消し去ってしまうより、ずっと良かった.