池田大作が、昭和五十四年四月に、会長を辞任し、日蓮正宗の法華講総講頭も辞任しましたが、それは日蓮正宗との和解の道を開こうと思ってやったことでしょうが、それを利用して、今度は、自分が「名誉会長」という一段上の立場に立ったように学会員に印象づけ、さらに、北条さんを中心とする新執行部に対して、「規則・会則」というのがその頃でき上がりましたが、「そんなものは手段である。私自身が創価学会の魂である。私を永遠の師と定める誓書を出さなければいけない。私を怒らせたら怖いぞ」などと突き上げたのです。
 『永遠の師』というのは、日蓮正宗にあっては、日蓮大聖人お一人であります。それを、全副会長の署名入りで提出させ、池田大作の了解を求めさせた、ということがありました。その時に私は、まことに恐ろしい人物だと思いました。
 人に対する信頼というものがなく、猜疑心ばかり旺盛で、ただ、必死に権力を求めようとする、飽くなき権力・金力の亡者である、池田大作の素顔を、私はその時も、間近に見てしまったのであります。
 池田大作も、悪いですが、側近も悪いのです。いつも「先生、先生」といって、持ち上げていなければ生きられない組織であるからこそでありますが、しかしながらそれに甘んじている、池田大作の側近達も悪いのです。
 両方の欲と欲がお互いに引っ張り合って、あの醜悪な、巨大な、モンスターのような団体を築いてしまったのであります。
 その点、私も、深く反省しております。
被害者の会の皆さん、本当にこれからが正念場であると思います。
 今の日本の国に、わずか一万人の被害者の会でありましょうけれども、たしかに創価学会の数からすればずっと少ないでしょうけれども、しかし、大多数の国民がそのバックボーンにあるのです。私達は、その国民の信頼に応えて、断じて池田創価学会の野望を阻止しなければならないと思います。
 私も今までは、自分の病気ばかりを苦にしておりましたが、これからは皆さんと手を携えて、共々に新しい時代を築いてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(拍手)
 今日の私の話は、少々、あっちへ飛んだりこっちへ飛んだりいたしましたが、あえて原稿を書かずに、皆様方と懇談をするような気持ちでお話をいたしました。
 どうか、私の話の心を十二分に汲み取っていただきまして、今後の活動に活かされますよう、お願いいたしまして、私の講演に替えさせていただきます。
 ご静聴ありがとうございました。(拍手)