http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050510k0000m040115000c.html

架空話:
土地登記に偽造収入印紙、逮捕の7人追及へ

創価学会施設の架空建設話に絡む融資金詐欺事件で、詐欺容疑などで逮捕された東京都国立市中1、健康食品販売業、川村克彦容疑者(53)ら7人の詐欺グループが、土地取得の際に登記に使った偽造収入印紙はいずれも額面10万円で、計約400枚、約4000万円分に上ることが警視庁捜査2課の調べで分かった。同課は背後に印紙偽造グループがいるとみて、印紙犯罪処罰法違反容疑などで入手ルートについても追及する。

 調べでは、偽造印紙は東京法務局府中支局で12枚、同八王子支局で約380枚見つかった。額面10万円で本物に比べ印刷にずれがあるという。

 府中支局で見つかった偽造印紙は、川村容疑者らが03年12月に創価学会の「迎賓館」建設名目で取得した国立市内の土地の移転登記に使用。八王子支局の偽造印紙は02年9月、創価大の「学生寮」名目で取得した八王子市内の土地の移転登記で使われたとみられる。登記手続きは、川村容疑者らの依頼で別の司法書士が行ったが、偽造には気付かなかったという。

 また同課の調べで、川村容疑者らは銀行から融資金を詐取するために、グループ内で役割分担をしていたことも判明した。リーダー格の川村容疑者は銀行との交渉役を担当し、他の6容疑者はメンバー集めや土地の売買交渉、融資を受けるためのペーパー会社の社長、財務部長役などをそれぞれ分担していた。【三木陽介、石丸整】