Re: procmail による From 追加の抑制
In article <091201222823.M0105410@beam.beam.kisarazu.ac.jp> saito@beam.kisarazu.ac.jp writes:
> procmail で処理したメールのヘッダに
>From saito@beam.kisarazu.ac.jp Tue Dec 1 20:39:06 2009
>のような行が追加されます.
(中略)
>そもそもこのFrom 行を抑制することはできるのでしょうか.
> メーラーでまっとうなFrom: がつくので,不要なのです.
何を目的とされているのか、今ひとつ見えないのですが、
そもそも「From 」と「From: 」は全く機能が異なることは理解されていますか?
「From: 」がメールの配送制御に関わるヘッダであるのに対し、
「From 」はメールをローカルに保存管理するためのヘッダです。
ですから、「From: 」についてはSMTPの一環として
RFCなどの厳格な手続きで細かく定められているのに対し、
「From 」は個々の機器の中で矛盾無く扱えば良いので、
マトモな標準が無いようです。
#「標準が存在しない」ということについては、下記を参照しました。
#電子メールプロトコル―基本・実装・運用 p.114〜118
#David Wood(大川佳織訳)オーム社 ISBN4-87311-028-9
つまり「unix流のmbox形式」で管理している限り「From 」は必須です。
やめたければ、「メールをローカルに保存管理するためのファイル形式」を
変えるしかありません。(例えばMHとかMaildirとか)
逆に言えば、この形式のメール保存管理ファイルからメールを取り出して、
SMTPヘッダを活用するような方法で外部へ送信しようとする場合には、
「From 」行は当然に削除せねばなりません。
従って、
> この行が追加されるせいで,メールをinn2 のネットニュースに投稿
>するときにエラーが生じます.逃げとして,投稿するperl スクリプトで
>コロンなしのFrom 行を
> /^From /
>で見つけて捨てる(投稿する記事のヘッダに記述しない)ようにして
>いますが,どうにも気持ち悪いです.
というのは「逃げ」などでは決してなく、
どうしても必要な最小限の処理なのです。
戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
toda@lbm.go.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735