In article <g5q951$oi1$1@cala.cala.muzik.gr.jp> shirai@unixusers.net writes:
> この内容がどう EMOBILE に結び付くのか不明ですが。
というわけで、Subject:を替えちゃいます。

>>> >ちなみに、MS-Windowsは95と98(とMe?)にはPC-9801用がありました。
>>> >これも発想はMS-DOSと同じで、システムを入れ替えれば
>>> >アプリケーションは共通で使えるという建前です。
>>MS-DOSの時代はアプリケーションは共通ではなかったはず。
> 共通に作れば共通になりますし、それぞれの architecture に依
>存した code を書けば専用になります。例えば LHa みたいな環境
>依存性の低いソフトは PC-98x1 & DOS/V 共通でした。
まあ、そのあたりが「建前」という所以ですね。

具体的には
・凝った画面制御
・キーボード操作の詳細な部分への対応
・特殊なハードウェアの活用
・速度を確保しないと支障が生じる制御(通信など)
などが無い限り、アプリは共通になるハズという建前なんですが、
大抵のアプリは上記のどれか(多くは「凝った画面制御」)が必要だったので、
機種依存になってしまった。

LHaのような「ディスクファイルをディスクファイルに変換する」タイプのアプリは、
ユーザ入力まわりで凝らない限りは、機種依存性が無いのが当然でした。

そういう意味では限定的と言えば限定的ですが、
限定的な部分にせよ互換性を確実に担保したというのは
MS-DOSの重大な功績でしょう。

> 今でも CPU やチップに依存したアプリは作れるので、「作ろう
>とすれば architecture に依存しない共通アプリが作れる」という
>点では MS-DOS からになると思います。
えっと、そういう言い方をするのであれば、CP/Mまで遡るべきではないかと^_^;

>>共通になったのはWindows95以降です。
> Windows Me まではユーザアプリが BIOS を直接叩くことが出来
>たので、そういうプログラムは Windows でも PC-98x1 専用アプリ
>になります。
結局、Windowsで互換性が向上した理由は、
「凝った画面制御」の互換性を確保したことですね。
「特殊なハードウェア」あたりになってくると、
どんなシステムだって機種依存性からは逃れられない。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp