小野@名古屋大学 です.

<d8inji$jqq$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp>の記事において
ikeda@4bn.ne.jpさんは書きました。
ikeda> NHK杯の一次予選(2004/6/20)で豊川孝弘六段がやっちゃいました。
ikeda> "豊川孝弘"でGoogle検索したらいっぱい出てきます。
ikeda> 
ikeda> このときは、時間切れ直前で、苦し紛れに打った手が二歩
ikeda> で、相手に指摘されて終局 といった感じでした。
ikeda> #2005年にもあったとか
もっと昔の NHK杯で見た記憶があるのですが, そのときの解説者のせり
ふが印象的でした.
「その (持駒の) 歩を持っちゃだめ. その歩を持ったらそこ (二歩にな
るところ) しか打つとこないけど, それは (二歩になるから) 打っちゃ
だめ」

相手の攻めを受けるときに指しちゃったんですが, 「持駒に銀があれば〜」
と解説者が言っていたことから推測すると, 下段に歩か銀を打てば受か
る状況だったようです. ところが, あいにく持駒は歩しかなく, しかも
その筋の (確か) 2段目に歩を打っていたのでした.

解説者も心情を理解していたようで, 「しょうがないよね」という感じ
でした.
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名古屋大学大学院 情報科学研究科 計算機数理科学専攻
小野 孝男 (takao@hirata.nuee.nagoya-u.ac.jp)
P.S.
中日新聞朝刊の棋譜でも二歩を見たことがあります. そのときには記録
係が「あっ」と気付いたらしい.