どこに出すか考えたのですが、fj.comp.x11とfj.comp.dev.misc(fj.comp.
dev.mouseはないので)へ。

  ショップブランドのPCに付いてくる安い外国製のホイールマウスを、Linux+
XFree86で使っていると、しばしばマウスカーソルが画面右端に飛んでしまい、
一旦そうなるとマウスをどう動かそうがカーソルは画面右端を上下するばかりで
左の方に戻ってくれない、という現象に悩まされていました。どうやら、マウス
から飛んでくるデータが狂っているようです。gpmのマウスプロトコルの種別に
はfuimps2という選択があって、「For BROKEN wheel mice」と書いてあるのです
が、これを選択しても直りません。fuimps2が想定している壊れ方とは違った壊
れ方のようです。

# たまたまかも知れませんが、別々のところから買った2台のPCのどちらも、付
# いてたマウス(中国製)がこの現象を示してしまいます。

  ある時、http://www.mit.edu:8001/people/gassend/protocols/intellimouse/
でintellimouseのプロトコルを調べると、4バイトのパケットのうち最初のバイトは
常に下位から3ビット目が立っているということでした。
  ということは、そうでないバイトはパケットの最初のものではありえないと考
えて、捨ててしまえばいいわけです。で、gpmにこんな変更を加えてインストー
ルしてみました。src/mice.c中の、何行目かはバージョンによって違いますが、

  {"imps2","For the Microsoft IntelliMouse on a PS/2 port\n"
           "(round connector with 6 pins), 3 buttons (wheel is repeated).",
           "", M_imps2, I_ps2, STD_FLG,
                                {0xc0, 0x00, 0x00, 0x00}, 4, 1, 0, 0, 0},

というところの最後の行を

                                {0xc8, 0x08, 0x00, 0x00}, 4, 1, 0, 0, 0},

に直してインストールし、マウスプロトコルはimps2を選びます。結果は成功で、
マウスカーソルが全く飛ばなくなりました。…ということの報告まで。
  iMultiMouseも、似たような修正が効きます。
                                                nide@ics.nara-wu.ac.jp