中村和志@神戸です。

In article <40E2CBBD.C0FBAEEA@184_spam_yahoo.co.jp>
shimada181@184_spam_yahoo.co.jp writes:
> 某社のレンズ固定式一眼レフデジカメで「紫がかった青」のカキツバタを
>撮ったら、紫色がほとんど抜けて「単純なつまらない青」になってしまい
>ました。
> こういう色の再現は難しい、と聞いたことがあるような気がするのですが、
>あきらめるしかないのでしょうか?

難しいです。通常、波長が短くなるにつれ青が濃くなって紫になるわけですが、
紫を表現するには青と赤の混色が必要です。すなわち、赤フィルタが短波長の
青も若干透過する必要が有ります。
  天体写真用の3色分解撮影フィルタですが、

http://www.koheisha.jp/tokailrgb01.html

に挙げられているIDAS(旧トーカイ)のtype2フィルタが、通常のRGB3色分解
フィルタで短波長から順にBGRとなっていて、Rフィルタは青を透過しません。
これでは紫は表現できません。type3ではRフィルタが赤だけでなく、青も
若干透過するように出来ていて、紫が表現できます。type3のような特別な
薄膜干渉フィルタを使わないと紫の表現は難しいです。1setで6万も7万円
もするフィルタを600万画素も並べるのはコスト的に成り立たないので、
通常のデジカメではRGBにしろYMCにしろ、色素フィルタを使っているので
とうてい無理でしょう。

ちなみにtype4は赤外カットや逆に赤外透過フィルタと組み合わせることで、
ハッブル宇宙望遠鏡のような色調が得られるようになっています。
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中村和志@神戸         @mailto:kaz@kobe1995.net@
NAKAMURA Kazushi@KOBE   @http://kobe1995.net/@
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