中村和志@神戸です。分野が特殊なので静観していましたが、相反則不規と
来たので、それが大いに関係する分野なので出て来ました。

In article <3F967B4D.15010933@charm.net>
tomokoy@charm.net writes:
>> >久しぶりで投稿します。新しく出たフジフィルムのVelvia 100Fと100皆さん試
>> >して見られたでしょうか。
春に発売されるや否や買ったのですが、今年は天候が思わしくなく、ずっと
梅雨が続いているような天気だったのと、デジカメFuji S2Proを買ったので
その減価償却に勤しんでいたので、なかなか銀塩は撮影コマ数が進みません
でした。こういう時、ほんの数分の雲の隙間からでも撮れてしまうデジカメ
は楽ちん。原理的に相反則不規は無いし(代わりに熱雑音の問題が有りますが)。

>こちらに100が売られていないため経験に基づいた意見が言えませんが、スコッ
>トランドで100を2,3本撮ったのを見ると100の良さは白が良く出るということで
>す。
100の方が100Fよりコントラストが高く感じます。100Fは粒子が細かいと言う
より、単に軟調なだけな気がします。

>所でこちらに投稿した理由は相反則不軌の影響としてカラーバランスが崩れるよ
>うな結果がでたことです。これが使った照明の影響も入っているのか、それとも
>64秒露光のせいかと言うことです。
>
>又どの層のカラーバランスが崩れているのかその原因仕組みなども興味がありま
>す。
フィルムの箱に相反則不規のデータが書いてあると思います。1/4000-64s
の範囲は色補正、露光補正とも不要と有りますが、きっと嘘でしょう。velvia
無印の時もISO50と言いつつ、ISO36程度だったし。
色補正は恐らく2.5Bフィルタが必要で、露光も心持ち+補正が必要かと。
velvia無印の時は、夜景程度の8s露光でもかなり相反則不規が見られ、
天文用に1時間露光とかすると激しく緑に傾いていました。スキャナで16bit
階調で読み取って色補正すると、意外と良く写っていました。まあ試して
みようと思ったのは、太陽光だとISO50なのに電灯だとISO16とか書いて
あったので、星が写る割に人工光にカブり難いかも、と予想したからですが。
いかんせん、感度が低い上に、相反則不規も酷く、またその程度がそれぞれ
の色層で違う為カラーバランスがめちゃくちゃで、補正が大変なので最近は
もうやってません。

天体写真が目的なので参考にならないかも知れませんが、様々なフィルムの
テスト結果のページが以下に有ります。撮影データの整理が出来てないの
ですが、とりあえずvelvia100,100Fの画像にリンクを張りました。これらと
AGFA RSXIIは同時期に同様の条件で撮影したと思います。今年は天候が
イマイチだったので、露光は30分程度しか掛けていません。それでも結構
雲が流れてバックが少しカブリ気味なのですが。ほぼ同じアングルで撮影
したKodak E100Sのもリンク張って置きます。vevlia無印のも有るんだけど、
補正前の1st scanの画像がどこに行ったのか…。見付けたらまたリンク張り
ます。ちなみに粒子が粗く見えるのは、disk容量の都合で240dpiとか300dpi
といった低解像度でscanしているからです。ごめん。

http://kobe1995.jp/~kaz/astro/film.html

こっちではあまり売っていないAGFA等のフィルムテストが見たいです。
-- 
中村和志@神戸         <mailto:kaz@kobe1995.net>
NAKAMURA Kazushi@KOBE   <http://kobe1995.jp/>
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