中村和志@神戸です。今回は、☆を離れて一般的な(でも私には特殊な)
地上撮影用で、いわゆるニッパチ・ズームについて。

購入順に
TOKINA AT-X …忘れたけど、PROだのAPOだの沢山並んだ 28-70?mm/F2.8
SIGMA 28-105mmD/F2.8-4 ASPHERICAL
TAMRON 28-75/F2.8 SP AF ASPHERICAL XR Di LD(これも沢山並んでいる)

TOKINAのは、ニッパチ・ズームにしてはかなり安く、前玉の直径が大きく
集光力が有りそう、というレンズの口径で判断する☆屋さんの習性で買い
ました。しかし、現行モデルとは思えない程設計が古く、☆や夜景を撮る
と盛大な色収差が出ます。特に望遠側にした時に酷かったです。また、
デジカメ(S2Pro)で使うと、CCDに反射した光が戻って来るのか、ゴースト
フレアーもかなり有り、そのゴーストにまた色が滲んで、それはもう凄い
ことに…。そして何と言っても重く、また重心がかなり前玉に寄っていて
普段持ち歩くのに辛かったので、SIGMAに乗り換えてしまいました。

SIGMAのは、F2.8なのは28mmの時だけで、ほんのちょっとズームしただけ
でF3に落ちて、50mm時にはF3.3なので、実は似非ニッパチなのですが、
これが意外と写りが良かったです。何と言っても軽いので持ち歩くのが
楽です。以前はかなり売れたそうで、中古でも豊富に流通していて、
値段も御手頃なのでお勧めです。欠点は、前玉は小さい(55mmφ)くせに
フィルタ径は72mmφを要求すること。それとzoomと言いつつ、焦点距離
を変えると微妙に焦点位置がずれること。バリフォーカルやん!そして
やっぱり似非ニッパチというのが心に引掛かること。それで下のTAMRON
のを買いました。まあ、御手頃価格の似非ニッパチの癖に写りが良くて
侮れないヤツってところでしょうか。

TAMRONは、数年前からCマウントレンズで良いものを作っていて気になる
メーカだったのですが(3-8mm/F1とか)、最近は35mmカメラ用レンズにも
その波が押し寄せて来ている気がします。ニッパチズームとしては革命的
に小さく、フィルタ径67mmφで、長さも短くてカメラに付けたままアルミ
ケースに納まります。(TOKINAは納まらなかった)
重さは、小さい割には有って、持つとズッシリした感じがしますが、先日
大学時代のサークルの夏合宿に後輩達を撮りに行って振り回した感じでは、
十分許容範囲でした。写りは、この3本の中で最も良いです。特に望遠側で
顕著です。やっぱり望遠側こそニッパチの明るさが欲しかったんだよね。
気になったのはzoomの回転方向が通常とは逆向きなこと。これはまあ、
慣れの問題に過ぎないけど。花弁フードが恰好良く、定位置に来るとカチッ
とクリック感が有ります。またその位置を示すマークも付いていて脱着が
容易です。ただ折角ここまで気合いを入れているのに、植毛処理をして
おらず、フードの内側に細かい溝を形成するだけで済ませていること。
やっぱり太陽や、夜間でも蛍光灯とかの照明が逆光気味の角度で撮ると
フレアーが出て、コントラストが落ちたり、心霊写真になってしまったり
します。もう一息なので最後まで気合いを入れて欲しかったです。
そうそう、0.33mまで寄れます。ズームが自重で落下しないようにロック
する機構も有ります。でも一番良かったと思うのは、フィルタ径が
67mmφなので、PENTAX6x7レンズと共用出来ることですね。フィルタも
各径をいちいち揃えていると、結構馬鹿にならない金が掛かりますから。
TAMRONのレンズキャップが最初から付いて来るのも少し嬉しい。
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中村和志@神戸         <mailto:kaz@kobe1995.net>
NAKAMURA Kazushi@KOBE   <http://kobe1995.jp/>
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