ちっちゃな雪使いシュガー第10話
後藤です
第10話「バックステージハプニング」の感想を。
いいですね、少女の心の揺れ具合が丁寧に描かれています。サガは果たし
てヴィンセントとの出会いから、何を見つけるのか?という展開になって
きそうです。
ところで、今朝もBS−i見たのですが、臨時ニュース(今日は地震)速
報の字幕が画面に出ちゃうんですね。てっきりデータ放送のみかと思った
のに。地上波でも今まで臨時ニュースが出なかったのは奇跡に近いのか。
「季節使いって、知ってる?雨を降らせたり、風を吹かせたり、雲を作っ
たり、それぞれの季節を司るちいさな妖精なんだけど……
信じられる?そいつがよりによって、あたしの部屋に転がり込んでくる
なんて……
聞いてるの、シュガー?」
「うん。ねえ、それよりクマさんは?」
「それより、じゃない!」
「んー……」
*キュウクツな夢
クマさんにコーヒーを入れてあげるサガです。
「くんくん……ごくっ」
「……どう?」
「何だかキュウクツな味だなあ」
「え?」
そう、これはサガの夢です。次々とクマが現れては「キュウクツな味だ
なあ」を連呼。おしくらまんじゅうのようになって、中心にいるサガ自
身がキュウクツになってしまいます。そして一斉にクマの頭が取れて、
複数のヴィンセントが「キュウクツな味だなあ」……
トラウマになってしまったのでしょうか?それくらい、健気にまじめに
人生を生きている美少女には気になる一言なのでした。
目から醒めると、寝相の悪いシュガーは、なんとサガの顔まで飛んでき
てしまっていたのでした。目がさえてしまって、改めてあの言葉を噛み
締めます。
「キュウクツな味……か……どういう意味だろう……?
よく分かんないな……」
*サブタイトル
さあ、わっほーが10コになりました。6話〜10話はイチゴ味(多分)
でしたので、次はブラックかホワイトチョコレート味でしょう。
*朝からバイト
今日は休日なのでしょうか。リトル・ミイに遅刻しそうであわてている
サガを懸命に引っ張り戻そうとするシュガーとソルト。昨日の芝居のこ
とが不思議で不思議でしょうがありません。サガに聞いているのですが、
それどころではない。スキをついて、行ってしまいました。ワッフルに
は目が無いシュガー、ムクレてます。
*リトル・ミイ
行く途中でアンヌとノーマに出くわしました。2人とも、すっかり芝居
が気に入って、また見に行くのです。
ピアニストの話だから、とサガを誘うのですが、サガには自分が思い描
いているピアニストの理想があるのです。これは当然、母親のことです
ね。
「サガのお母さんもピアニストだったんでしょ?」
「でも、まああれはお芝居だし、本当のピアニストとは全然違うよ」
「そんなもんかなあ」
「そうよ、本当のピアニストってのはね……
きれいで、静かで、みんなをうっとりさせるような、そんなピアノを
弾く人のこと……」
サガがときどきピアノを演奏するときも、そんな思いで弾いているので
す。ノーマにそう指摘されてちょっぴり恥かしいサガ。
*コーヒーの注文
そのとき、おっちゃんがやってきて、劇団からコーヒー30人前の注文
があったことを告げ、大忙し。
サガは、ヴィンセントのことを思い出し、自分が持っていくと言います。
あの言葉の意味を確かめたかったのでしょう。
*長老様
シュガー達はじじいに、芝居のことを教えてもらおうとするのですが、
じじいは芝居を、ジンジャーをデートに誘う口実に使おうと考え、シュ
ガー達そっちのけなのでした。こらこら、じじい。
火のついた好奇心は止められない3人。
*劇場
途中でフィルに出会いますが、「手伝えないよ」と素っ気無い。
劇場に着いたサガ、みんなにコーヒーを渡します。あたりを見回すと、
ヴィンセントはぬいぐるみを縫っていました。直接コーヒーを持ってい
ってあげたのに、どうやら、あの時のことを全然覚えていないようです。
「え?キュウクツな味?」
「はい、その言葉、ちょっと気になっちゃってて、それで……」
「そんなこと、言ったかなあ……?」
「……!
ちょっと!あたし、まじめに聞いてるのに!」
「ふーん……」
結構いいかげんなやつかも。
コーヒーを一口飲んで、やっと思い出しました。
「今日は、ちょっとブレンドを変えてみたんですけど、どうですか?
やっぱり、まだその……キュウクツな味?」
美少女がまじめに聞いているのに、「つい思いついて」言ったことだと
軽く言ってしまうのは不届き千万ですが、彼のドジっぷりに、サガは妙
に納得してしまうのでした。
「はあ……まじめに考えること、なかったかも……」
そうか、わざわざブレンドまで変えたのか。おっちゃんがマメ挽いてた
から、そのあと全部自分でやったんだな。
そして、あのヴィンセントのおとぼけは本当なのでしょうか?一応疑っ
てみることにします。しかし、好対照ですね。割と人生を深く考えてい
ないように見えるヴィンセントと、とっても生真面目なサガ。全くタイ
プの異なる大人との出会いは、美少女の成長には重要なのかと。
*演奏
休憩中の劇団員のリクエストに答え、ヴィンセントはピアノを演奏しま
す。
「この町にちなんで、ここ出身の演奏家イングリット・ベルイマン風に」
ヴィンセントはサガの母親のことを知っていたのでした。そして、演奏。
確かに優しい曲……自分が理想としている母の演奏に似ているのです。
「ピアノを……ピアノを、お母さんみたいに……」
*屋根の上
シュガー達は結局、自分達で謎を解く決意をしたのでした。
「かくなるうえは!」
「自分達で調べて謎を解く!これしかありませんわ」
「さすが、ソルトとペッパー!いい思いつき!」
ちゅっちゅ。
*練習再開
一曲弾き終え、一同拍手の後、練習再開。サガがヴィンセントに「意外
な一面だった」と。すると。
「イングリット・ベルイマン、僕の好きなピアニストの一人なんだ。こ
の町の出身でね、君、知ってる?」
「え?ああ、ええ、まあ……あたしにとっては、理想の人だから……」
「そう……ステキだよね、あの人」
ピアニストとしてのお母さんに憧れていた人だったことに、とってもう
れしそうなサガなのでした。でも、自分がその人の娘だとは恥かしくて
言い出せなかったようです。
*今日の「あーら、サガさん」
グレタ、登場。お父様のねじ込みにより、入団していたのでした。お芝
居にいたく感動したようですなあ。
「ま、女優としての私の才能の花開くときが来たというわけ。今日、こ
こで新たなスターが誕生しますわ……そう、それは私……」
でも、役柄はハンターの助手。おいおい、そんなのが登場するシーン、
あったのか?脚本も追加変更があったのかも。
正直ですね、顔が真っ赤っ赤。(^o^)
*開場15分前
そうこうしているうちに、時間が迫っていました。準備を始めるために
舞台から下がるヴィンセントに
「あ、あの……」
「ん?」
「お芝居、頑張ってください」
「ありがとう」
ふと思ったのですが、俳優ならば、やはり着ぐるみでなく素顔で演技し
たいと思っているはずです。彼も例外ではないと思うので、「頑張って」
と言われても、何か現状の自分に納得できていない気持ちがあの「あり
がとう」には込められているような気がしました。
サガも片付けをしていました。そこへ、小さい虫3匹が通り過ぎたよう
な……まさか……と思って振り返ったら、やっぱり……!!
*劇場前
並んでいる人の上を通り過ぎるのは、ターメリックとジンジャー。じじ
いがジンジャーを誘ったら、ジンジャーの方はターメリックも誘ったの
でした。すっかり目論見がはずれたじじい。(^o^)
全くもって、老いらくの恋という奴は厄介なのです。
*小さな大冒険
開演前の舞台に縦横無尽のシュガー達。あちこちうろついては、結局何
か仕出かしてくれるので、その度にサガが懸命にフォローして、事なき
を得ています。
そして、お芝居は始まりました。
(お芝居をメチャクチャにされちゃう前に、シュガー達をつかまえない
と……!)
*悪者退治
劇団長がハンター役の男優と打ち合わせをしているところ(この打ち合
わせは、察するに後のグレタのシーンに関するものではないかと)、シ
ュガーは退治しようとモップを落とすのですが、サガが団長をかばって、
自らかぶってしまいました。
その後、セットの木を倒してくれたりと、ああ、美少女が可哀想です。
そうしている間にもお芝居は滞りなく進みます。
*紙吹雪
天井に上がったシュガー達は紙吹雪の入った箱を見つけ、遊んでいまし
た。箱がずり落ちそうになるところ、サガが危機一髪フォロー。
「あれえ、サガ、何してんの?」
「あ……あんた達ねえ!!」
こんなに気苦労の多い美少女は珍しいでしょう。(^o^)
芝居を見ていたじじいの目にも止まりました。
*追加シーン(多分)
クマが逃げだした後にインターバルを置いて、シーンが追加されてます。
グレタ登場のためにだけ作られたシーンかいな。何だか大部屋俳優のよ
うな演技。しかも、目立ちたいあまりに、台本にないであろうオーバー
なパフォーマンスを勝手に追加してしまいました。セットを叩いてはい
けません。
じいいはセットの上にいたのね。あまりに衝撃が強くて落っこちてしま
いました。落ちた先は、グレタの服の中、背中から腰付近。役得や。う
らやましい。妖精になりたい。
*ハプニング
さあ、たいへん。グレタはすっかり取り乱してお芝居どころではなくな
ってしまいました。
この場を何とか収拾するため、ヴィンセントはクマのぬいぐるみを着て
演奏を始め、如何にも芝居の一シーンであるかのごとく振る舞い、フォ
ローするのでした。グレタのピョンピョン飛び跳ねる姿に、ピアノの曲
がマッチしてます。しかし、サガにはあまりにも激しいピアノの音。初
めて聞くのでしょう、こんな刺激の強い曲。耳を塞いでしまいます。
「さすがはヴィンセント。ナイスフォロー」
「あ……でも、でも……!」
フォローしているうちに、興が乗ったか、何と体を後ろに向けて演奏し
ます。ぬいぐるみを着ている上に、すごい腕前だ。うーん、きっとヨー
ロッパの有名な音楽学校の学生か出身者なのだろう、と推測。
*リンゴ
シュガー達もこの曲にはノリノリです。と、ソルトが投げたリンゴが舞
台に転がっていってしまいました。しかしヴィンセントはそれを難なく
拾いながら演奏も続けているのです。高音も出ていたのに手は低音部し
か叩いていません(笑)
そして前を向いて、リンゴを鍵盤に乗せ、鍵盤を叩いてリンゴを弾ませ
ます。できるのか、こんなこと!?やがて、弦の一本が切れてしまいま
した。
「あ……弦が……!」
サガにも分かったのでした。そして、あまりにも乱暴なその弾き方に反
発を覚えるのです。
*お嬢様、ストリップ(違)
もうガマンできない、とばかりにシャツをズボンから出して、やっとじ
じいが出てきました。さんざんシェイクされたので、じじいはのびてい
ます。
我に帰ったグレタ、事の重大さに気づいたそのとき、
「どうです、団長さん?これでもまだ僕を、ハンターのいいなりに?」
「い、いやあ……や、やはりお前は大したクマだ。ハンターさんにはわ
しからよーく言い聞かせておこう」
と、おそらくアドリブの演技でこのシーンを笑いのうちに納めてしまい
ました。でも、サガは一人、思います。
(いくらお芝居のためだからって、あんな乱暴なピアノの扱い、ピアニ
ストのすることじゃないよ!)
ところで、お芝居のラストが変わって、すっかり喜劇になってしまった
のではないか?と危惧してしまいます。
*それぞれの人間模様
芝居は終了。
結局グレタは何だったのか、納得いかないアンヌとノーマ。今日は感動
できたのでしょうか?
大人の妖精達は、何か勘違いしているような、してないような……ター
メリックの楽器はチェロですが、何か感じるところがあったのかな?
*グレタ、退団
「ど、どうも私にはお芝居以外に才能を活かす道があるように思います
の。ということで、私は今日限り退団を……」
やれやれ、の団長さん。ヴィンセントはサガを探しているようでしたが、
サガは帰ってしまってました。
*お風呂
今日はソルト、ペッパーも一緒です。妖精達は今日の芝居がとても楽し
かったようです。特に、ヴィンセントのピアノが。「最高のピアニスト」
と誉めるソルトに対して
「違う!あんなの、ピアニストでも何でもない!」
「えー?」
「でも、すっげー楽しかったじゃん」
「楽しきゃいいってもんじゃないの、ピアニストは。
……それに、ピアノの弦まで切って……あたし、あんな弾き方、許せ
ない!」
ふと、あのときのクマの様子を思い返していたシュガーは
「あのとき……シュガー達のこと、見えてたのかな……?」
*総括
今回は、サガのピアノへの思いを描いていたので、やはり自分はピアニ
ストになりたいんだ、ということを自覚する展開かと思いました。
「キュウクツ」の話は、もちろんあれで終わりだとは思えません。ヴィ
ンセントのようなピアニストもいるんだ、ということをサガは知るので
しょう。反発しながらも気になる存在……恋にも発展しそうな少女特有
の感情ではないですか。いいですね。面白いです。
ところで、「シェリル」って、誰ですか?森の妖精役の女優?それとも
髪の長い男優?後者だったら、やっぱり男装だな。
*次回「あたしの好きなピアノ」
「信じられない……どうしてあんなピアノの弾き方できるんだろう?」
「うーん、変なの……シュガーのこと、見えるのかな?」
「あんなの、本当にピアニストじゃないよ、絶対!でも……」
「やっぱり……」
「気になるなあ、ヴィンセントさん……」
「ちっちゃな雪使いシュガー、次回『あたしの好きなピアノ』」
「よおし、クマさんにピッタンコ作戦、開始!」
*おまけ
ちょっと考えました。やはり「深夜枠」という特徴をもっと活かすべきで
はないかと。「シュガー」を茶化すのは本意ではないんですが、題して
西○克彦氏特別演出による(大嘘)
「えっちな雪使いシュガー」
一発で顰蹙買いそうな。同人誌に同じタイトルあるかも。
#1「サガ、スカートめくられる」
#
*ある日
シュガー「わっほー!!」 ひゅんっ
ふわっ
サガ 「きゃっ!!」
シュガー「あ、白いパンツ」
サガ 「こらー!待ちなさーーい!!」
*次の日
シュガー「わっほー!!」 ひゅんっ
はらっ
サガ 「ぃやん!!」
シュガー「サガー、今日は『花柄』だねー」
サガ 「もー!一度ならず二度までもーー!!」
ソルト 「人間って、スカートがめくれると何で怒るんだろう?」
ペッパー「風を起こせばいいんですね。明日はあたくしが」
*さらに次の日
♪ポロン ポロン
ひゅー
ひらっ
サガ 「いやあっ!!」
ペッパー「あのう、サガさん」
サガ 「もー、あんたまで!!」
ペッパー「今日は何でスケスケなんですの?」
【クレームがなければ続く】
……すみません、何か疲れてます、私。
--
S.GOTO
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