WeeklyReport : HIKAGO #01
こん○○わ、PARALLAXです。WeeklyReportをお届けしています。
■ヒカルの碁(01) HIKAGO #01
◆ネタバレしない程度の総評:5段階評価で「3・」
きゃー佐為さま素敵!美しい!妖しい!可愛い!下僕にしたい!(おぃ)
#なお私は例によって原作に殆ど目を通していません。だから何故
#今連載中のストーリーではヒカルが落ち込んでいてアキラが中国
#に渡っているのか全然判らないほどです。佐為は何処だ?
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◆大まかな概略 : ウゴウゴルーガ「世界文学」並み
突然(幾分自業自得気味で)霊に取り付かれた少年は、その霊が懇願
するままにギブアンドテイクで碁打ちを行い、傍迷惑にも天才型ライ
バルを作ってしまうのでした。(以下次回)
#でも、なんかキャラが丸っこくない?(^^;)
◆いきなり総括 : 「ヒカル。棋聖(エース)を目指せ。」(激違)
前枠2本の「シャーマンキング」と「テニスの王子様」が「天才
型ヒーロー出現」の少年ジャンプ王道パターンなら、此方は「凡人
巻き込まれ型才能開花」の矢張り王道パターンだと思いました。
#主に野球系スポ根で多いパターンかな?
と言う訳で此方も「テニスの王子様」同様にストーリーに付いて
は然程書く事も無いのですが、1点だけ。「唐突に霊にトリ憑かれ、
以降は頭の中でその声がし姿が見える」となれば定番なパターンな
らパニックものでしょうが、その点ヒカルは極めてドライな現代っ
子(死語)らしく、この辺を実にあっさり前半10分で片付けてしま
いました。いやぁ、こうまで簡単に片付けられるとかえって拍子抜
けし、これがこの作品のあり様かとも思えてしまいました。(^^;)
#原作では随分とハードに各キャラが相手へ思い入れている様だが。
前2作品が傍目で見て判り易い格闘肉弾戦(テニスは格闘技だ!)
であるのに対し、此方は「碁盤の上の小宇宙」で静かな戦いが繰り
広げられるのみの頭脳戦。当然それだけストーリー展開的にも絵的
にも地味で、これが戦われたBパートはキャラの動きが殆ど見られ
ないほどでした。あ、腕と手は良く動いていましたが。
#そらまぁ、ヒカルもアキラも座りっぱなしだし。(爆)
が、本作品はそれらを補って余りあるポイントがあります。まー、
呆れ返るほどに絵が美しい。(^^;) 確かに昨今の作品の例に従って
デジタル彩色がてっかてかではありますが、原作のかっちりした絵
に従った崩れない作画は安心して見られました。また背景もそれら
を充分に弁えている様で、日常的な光景は兎も角、雰囲気を作る必
要がある場面では実に細密な絵を作ってくれたかと思います。特に
平安時代の自分を振り返る佐為の回想シーンとBパートのヒカル
(実は佐為)vsアキラ戦での絵の雰囲気に、それらが良く現されてい
たかと思えました。なにせ「紅葉おろし」と「盆栽」ですから。
#よくもこうした和物な雰囲気を作ってくれたと感心したら、制作
#はスタジオぴえろ。なるほど「人形草子あやつり右近」で培った
#ノウハウは伊達ではなかった様で。
ヒカルの声は川上とも子さん。「シュガー」ですっかりお騒がせ
マシンガントークを繰り広げていたテンポは作風にあわせ押さえら
れていますが、ヒカルの元気少年ぶりは十分に伝わってきたかと思
います。ま、その分だけ「下僕の佐為」が哀れにも見えましたが。(笑)
#「平安時代から日本を見てきた人物」ならば日本史は無敵だろう。(^^;)
尤も題材としているのが難解極まりないゲームとして全世界でも
名高い「碁」ですから、傍目で見ているだけではさっぱり判りませ
ん。将棋やチェスならば駒の進め方すら覚束ない私でも盤面の駒数
の大小(向き具合と形含む)で大まかな優劣が見当つけられるのです
が、碁は全く判りません。陣取り合戦である事くらいは知っている
のですが、広い盤面に散らばる白黒の石がどれだけの空間を押さえ
ているのかを一瞬で判断できる方は天才じゃないかと思えます。
#「銀英伝」の艦隊指揮官には必要な能力だろうなぁ。(^^;)
で、その点は本作品も良く弁えている様です。まるでNHK-BS
で良く(アニメ枠を潰して)中継される囲碁戦で映される様に、棋面
は常に直上から大写しになり、必要な局面ではクローズアップされ、
あまつさえ正位置・逆位置でそれが見られる様にカメラが反転しま
す。碁を少しでもやる方なら「アニメだけど判ってるなぁ」と思わ
れたかと。尤も其処までやって貰ってもドが5つくらい付く素人で
ある私には「なんのこっちゃ(^^;) 」な状態だったのですが、そん
なド素人でも退屈させない様に、実に緊迫感あるムードで試合を描
いてくれています。尤も良くある手法で「キャラと一部知識階級視
聴者は判る専門用語の羅列」だったんですが。少なくとも第1回で
は絵の美しさと頻繁に入るクローズアップの切り返しの御蔭もあっ
てか、最後まで飽きずに見る事が出来ました。
#でもこればっかりで30分は、流石にキツいかも。(^^;)
ま、シリーズ最後までこの本編と「ゆかり先生」に付き合えば、
終わる頃には親父の自称ザル碁に付き合えるくらいにはなれるかも。
そう期待して、今後も見ようと思います。 では。
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P.S.で、日本棋院の梅沢由香里四段の頁なぞ見に行ったりもして。(爆)
http://www.nihonkiin.or.jp/kishihp/umezawa/oshirase.htm
にしても此方は日本棋院。前枠は日本テニス協会。それだけコミ
ックの影響力が侮れないと見ている訳、か?
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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