こん○○わ、PARALLAXです。「全開飛ばしまくり視聴者置き去り」
な、如何にも今川監督らしい豪快な清々しさ(嘘)が感じられたかと。

"HAIBARA Ruki" <renca055@mb.infoweb.ne.jp> wrote in message
news:a1k13v$ouf$1@news511.nifty.com...
> 灰原留姫です。

ども(^○^)/。

> 「七人のナナ」第一問『ナナ7=ナナ?』1/10の感想です。

あれ?「ナナ×7=ナナ?」じゃありませんでしたっけ。

#にしても「全25問」と言うのは、受験用試験として問題数が
#多すぎるんじゃないか、などと(愚問)

> 今週ぐらいから新作ラッシュです。事前情報から察するに期
> 待できるものが結構多いのはないでしょうか。

残念ながら「フルメタ」も「おねティ」も未だ見られず。(;_;)

#それでいながら「プロジェクトX あさま山荘」前後編はきっち
#り見ているのは、アニヲタとして如何なものか>俺。(違)

> そうそうスッゴク話はずれますが、「NOIR」の全巻購入特典
> は霧香・ミレイユ・クロエ・アルテナのSDマスコットキャラ
> のセットだとかで。

最近、増えましたねぇ。人形付き特典が。件のSDキャラは宣伝の
イラストでしか知りませんが、アルテナの可愛らしさには凄まじく
本編イメージからの違和感を感じました。(^^;)

#最寄の書店の新刊コーナーには、今だミニスカサンタ姿のアスカ
#とレイが山積になっています。南無阿弥陀仏。(笑)

■□■□■ 以降は本編への感想です。ネタバレあり □■□■□

> 第一回にありがちな構成ですが、OPは飛ばされます。

Op分の尺を使った長々しいアバンタイトルでしたが、きっちり尺
を使い切っての「そんなバカな」ギャグを繰り広げてくれました。

事前に設定を知っていた為に宅配兄ちゃんほどの衝撃性は感じませ
んでしたが、それでも「ありえるかもしれない登場方法から徐々に
不可能交代登場劇へシフトしてゆく」ギャグは、定番ながらワクワ
クして見られました。事前に設定を知らずに見ていたら、さぞかし
楽しめたのではないかと思い、その意味では「良い掴み」であった
かと思います。ま、「アニメだから何でもあり」ではあるのですが。

#と言う訳で、これの為に交代させられたOpでは、さぞかし背景
#で七人がわらわらと動きまくり飛びまくるんだろうなぁと予想。
#なんつっても「今川監督作品のOp」ですし。

> 本編スタート。まず同一の人物が七人いるという事の混乱を
> ギャグテイストで紹介です。此処の時点では時系列が崩され
> ています。視聴者を惹き付けるということでは有効に働いて
> いると云って良いでしょう。

御意。先ずこの「同一人物が七人いる」特異な設定を、有無を言わ
さず映像で突きつけてしまった展開は如何にも今川監督らしい力技
かと思います。「見ろ!そして受け入れろ!」な無理矢理さ。(笑)

#尤も、此処で「6人タッグ連携のシンクロパワーの前に為す術も
#無く翻弄される主人公」が繰り広げられたギャグからすかさず
#
# 「平成版『おそ松くん』?」
#
#などと考えてしまった私は、充分に爺。(^^ゞ

> 今回の話の下敷きはバレンタインデー。これにナナが七人に
> なってしまった事件(事故?)とちょっとした混乱。それで
> 一話が構成されていました。

余りに状況が特異且つ高速で推移しているが為に脳の理解が「今日
はバレンタインデー」である事を、監督(40歳)が桜の木の下で叫ぶ
までスコーンと意識せずにいてしまいました。(爆) そのくらい、
イベント盛り沢山の話だったかと思います。おなかいっぱい。

尤もそのために、ナナ本人の心情が些か台詞で説明され過ぎた嫌い
があったかと見えました。まぁ「間をおいた演出で、しっとり絵で
見せる」様な尺の余裕が無かった事は今回の超高速な展開っぷりを
見ても理解は出来るのですが、オリジナル・ナナの性格設定から各
サブキャラの役回り・配置・人となり・背景までべらべら喋られて
は、私の鈍い脳では些か理解と記銘が追いつきませんでした。(^^ゞ

> ずっと流れ続ける劇伴。それとイメージ映像・背景などが同
> 調します。台詞も七人のものが被さり、この辺を見ていて思
> うのですが制作側はミュージカルのようなものを目指してい
> るのかな?と云う印象です。

そうそう。今回で特筆されるポイントは、この背景描写にあったか
と私も思いました。随分とロケハンしてきたらしい京都の名所を、
まぁ壊す壊す。(笑) いや、壊すシーンもさる事ながら、そうでな
い場合にも緻密で美麗な背景が、よく見られていたかと思います。

#ただこれらの如何にも「京都らしくしっとりした風景」に今川熱血
#演出が乗るとギャグにしかならん。(^^;) 今回はそれで正解だが。

ただ多用された「各キャラが時に連携し時にシンクロし台詞を繋ぎ
重ねる」なる演出は、ミュージカルを意識すると言うより寧ろこれ
また如何にも今川監督らしい外連味溢れる音響演出かと思いました。

「ゲッター」は知らないのですが、「Gロボ」や「Gガン」では各
キャラが立て続けに台詞を繋ぎ喋る機会はよくありましたし、特に
同一の台詞をハモッて叫ぶ演出は「Gロボ」の血風連に印象が重な
りました。その意味で、今回の畳み掛けるような怒涛の台詞芝居は
「今川監督的音響演出」の齎すものだったかと私は思いました。

#後は、師匠か味皇様が登場して怒鳴れば完璧。(違)

ただ残念に思えた事は、6人ナナが未だ「ハモッて台詞を喋るのに
精一杯」の様に聞こえた事でした。多分に芝居がかった台詞回しで
すからそれなりに抑揚つけて喋れば耳障りには聞こえないのが功を
奏してはいますが、それでもこうした大袈裟な芝居ばかりでは流石
に、私は終いに6人ワンセットで飽きが来ました。(^^ゞ

2〜3名を除いて聞き覚えの無い名前の、尤もその2〜3名も近年
ポッと出たばかりで出演作を見ても「?」を感じてしまう名前の、
つまり演技力的に些か不足しているかと思える声優諸氏にこれを要
求するのはおそらく酷な事でしょうが、矢張りもう少し「ハモッて
演技する」術を鍛えて欲しい、と今回を見ながら願いました。

> “女の子沢山系”の作品。これは最初の一回は大嘘を吐いて

そうそう。孤島に送還されたらゴンドラに乗ってたり天井から降っ
てきたり、携帯にメールが入ったら其処から飛び出してきたり。(違)

#尤もこの2作品の御蔭で、もうどんな登場の仕方をしてきても
#怖かぁないぞ、と思えもしていたり。

> 女の子が沢山いる状況を作るというのがこれまでの定石。

「12人では多過ぎる」と、上記過去2作品(笑)を見て思った私。

訂正します。「7人でも多過ぎる」と思いました。(爆)

まぁ尤もこれも「わらわら居る」展開をギャグとして「絵で見せる」
場合には有効に働いていましたし、設定を見る限りでは見分けが付
く程度には多少の変化を持たされているようですから、この違和感
も此方が慣れるまでの事でしょう。それに「キャラを立たせる」事
に関しては、今川監督は必要以上の事を確実にしてくれる筈ですし。

#「立ち過ぎちゃってストーリーが崩壊する」事もあるけど。(笑)

> 今作も例外ではないのですが、沢山いる側が主人公でかつ女
> の子というのは珍しいですね。感情移入の対象が誰になるか
> という部分、バレンタインデーという男には余り興味が湧か
> ないイベント。その他の作風を捉えるにメインのターゲット
> は女の子なのでしょうか。ともあれ大きなお友達(♂)がメ
> インではないことは確かでしょう。

第1話からして物の見事に影の薄かった「憧れの彼」の扱いからし
ても、そして「何を置いても主役が目立つ」展開が何時も好まれる
今川監督作品のこれまでからしても、確実に主役のナナにメインの
スポットが当たり視聴者側の感情移入の対象になる事は間違いない
かと私も思います。今回は流石に6人ナナの物量に負けてましたが。

#その意味でも、主役の演技力こそが今後の鍵になるのだが…。(^^;)

尤もその為かナナのキャラ絵が今風の「萌えキャラ」からは随分と
かけ離れていますが、視聴対象として想定されるのが女児であるな
ら、現実離れした大目玉フリヒラ美少女でない分だけ女児には受け
入れられやすいかと、私も思いました。

#でもキャラ設定は、あの吉崎観音氏だが。

ただ「女の子がいっぱい出てくるんだから萌えられなきゃ」と勘違
いする「萌え原理系」の視聴者は必ず居ますから、そうした所から
原理主義的批難の声が上がるのではないかと懸念しております。

> しかし見えそうで見えなかったり、ニーソックスだったり妙
> にお尻をふったりで、押さえるところは押さえているようで
> す。

これが「押さえる」なのか「抑える」なのかで今後の描写内容に随
分と差が出そうですが(笑)、何せ「TV東京の夕方枠」ですから、
UHF系深夜枠やWOWOW枠の様な描写は望まない方が身の為で
しょうね。女児対象ならこれらは当然の描写かと私は思います。

#でもチャンピオン連載の漫画版ではトンデモない描写があるが。
#今週号はなんつっても「フェスティバー!?」だしなぁ。(笑)

> 七人のドタバタな動き。これが物語を見せる上で重要なので
> すが、非常に考えられた動きをします。CGエフェクトを使用
> し物の視点を一点に長い間留めない。このことが作内時間で
> のキャラの慌ただしさを描くのに成功しています。

そうそう。今回で特筆すべきポイントの一つが、この「動き」だっ
たかと思います。まぁよくも動く動く。「7人合わせ鏡」のシーン
もそうですが、「京都大空中決戦」の空中起動群舞シーンは特に動
きまくりだったかと思いました。これに上述の「畳み掛ける台詞」
の展開が重なるものですから、目が追い付かないほどに慌しくも忙
しい、高速なストーリー展開になったかと私は思いました。

#思わず「おぉまるで『平成009』!」とか一瞬思ったものの、
#次いで「ならば2話以降は…」と考え、ちょっと凹み。(^^;)
#またこの空中機動戦を見た後に「アクエリアンエイジ」なんかを
#見たものだから、「アクエリ」がどうも手抜きに見えて…。(爆)

> ED曲は主人公を演じている水樹奈々さんが歌っています。歌
> 唱力に定評がある方ですが、ここまで歌える人とは思いませ
> んでした。ビックリです。
> 実力派のシンガーと比べても何の遜色もないです。

そらもう、並み居る姉たちを差し置いて合唱曲の独唱部分をキャラ
設定飛び越えてもぎ取り歌っちゃったくらいですから。(違)

冗談はさて置いて、私的に水樹奈々さんの名前を知ったのは、実は
亞里亞役からではなく「RUN=DIM」のEd「Heaven Knows」からで
した。ですから「妹姫」視聴時にその声質の変化ぶりには随分と驚
かされました。今回のナナ役も、亞里亞役よりは自身の声質に近づ
いているとは思えますが、まだまだ声としての芸域に幅がある事に
驚かされました。

第1回を見ただけでは未だ何とも言えませんが、どうもこの「七人
のナナ」なる作品ではストーリーを追いかけるでもキャラ萌えする
でもなく、単に「今川演出、台詞で畳み掛けます!」「作画動画陣、
ナナレンジャーで空中戦やります!」「6人ナナ、台詞でハモりま
す!」「オリジナル・ナナ、ぼーぜんとします!」と言った具合の
「芸」を楽しむ作品では?と見ています。その意味ではまだまだ隠
し球がありそうかと思っていますが、逆に言えばこれらの「芸」が
一級に整った上でそれなりの脚本がこれらを纏めた時には、さぞか
し「化ける」事にならんかとも思っています。

ただ、今回のアバンタイトルで真っ先に表示されたテロップである
プロデューサーの連名を見るにつけ、どうもシリーズ後半に向けて
そこはかとない不安感が…。(^^;)  では。
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