こん○○わ、PARALLAXです。どうも6/22日中に投稿した分がサーバー
に蹴られ、挙句の果てに再投稿したものまで蹴られたらしく、再々投
稿します。二重三重投稿になっているサーバーを御利用の方へは、
まことに申し訳ありません。深くお詫びしますm(__)m。

"S. GOTO" <goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp> wrote in message
news:9er4vo$b92$1@news.thn.ne.jp...
> 後藤です

ども(^○^)/。では、続き。

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【突然妄想劇場】瀬戸内少女野球団 球魂一発 北の○○・南の××
        炸裂! 女の意地が、マリンスタジアムに花開く
                       (9回表その11)
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〔此処までのお話〕   It's a final count down......

◆22:20 9回表 十番高校の攻撃

> 美奈子「それが、セーラー戦士と言うものだから・・・ですね?」





 はっとして、傍らの友を振り返る亜美。見れば、美奈子がぶるぶる
と震える腕でフィールドを指し示していた。振り返る亜美。其処には。





ちびう「なによなによなによ! 神様が何だってのよ!
    私は勝つ! そう決めたの! だから勝つの!
    ほたるちゃんの為! みんなの為! 私の為に!」





 打席に仁王立ちしたまま銀水晶を掲げ、A.T.フィールドに
対抗しているプリンセスセレニティ。その直ぐ脇に駆け込んだ、
3塁ランナーだったちびうさ。ホーム寸前で立ち止まり、プリンセ
スセレニティの横に立ち、そして





ちびう「その為に! 勝つ為に! 私は何でもするの!」





 胸元から銀水晶を呼び出し、ちびうさは頭上に高々と掲げた。





亜美 「駄目ぇちびうさちゃん! 銀水晶を使ったら、貴女まで!」

 絶叫してこれを阻止しようとした亜美。だがちびうさは全く聞こ
うとせず、そのまま銀水晶の力を解放した。純粋なパワーの現れで
ある2条の銀色の光が、八角形に輝く壁に衝突する。じり、じりと
フィールド方向へ圧されていたボールが、再びまたじり、じりと、
今度はバックスクリーン側へ動き始める。あと1m、あと80cm、
そうカウントしたくなるほどの遅い歩み。しかし確実に。…だが。





春歌 「この壁、越えさせはしません!獅子王の名に掛けて!」
四葉 「イギリスBBCで活躍した爺っちゃんの名に掛けて!」
花穂 「御願い、星力! 亞里亞ちゃんを助けて!」
衛  「瀬田さんと発掘した仮面を使うのは今!Urrrrrry!」
咲耶 「御願い!Weiβの力で、彩を守って!お兄ちゃん!」
雛子 「メディカルメカニカのプラントに比べたらこんなもの!」
白雪 「破壊的カレーは、うさぎさんの専売特許じゃありませんの!」
鈴凛 「メカヲタだって、適格者になれたんだぁ!」
千影 「弾劾ナンバーズ合体承認! メガロマックス、ファイア!」




 轟! とフィールド全体から純粋なパワーが立ち上った。見れば
1塁側ベンチからも。九条の純粋な力(パワー)の帯が、バックスク
リーン前の壁に集中する。三度、悲鳴を上げる亜美。

亜美 「そんな!此処に来て、全員の憑依力が集中するの!?」
はるか「いや、大丈夫だ。憑依力と言っても、所詮は只のパワーだ。
    そんな感情に近いもの、統一できるもんか。」

 半ば焦りながらも、それでも泰然と言い放つはるか。だが。





みちる「そうかしら?・・・」





 この伴侶の声に、指差す先を見る。みちるが指差す先、1塁側ベ
ンチの前で。





可憐 「皆の力を、この私が束ねます! このラフマニノフ『パガ
    ニーニの主題による狂詩曲』の力を借りて!」





 背から黄金のピアノを引き抜き眼前に据え、可憐は荒々しくこれを
弾き始めた。極端なアップダウンが激しい曲調が、かのホロビッツも
かくやと思わせるほどの正確極まるタッチと強力極まる打鍵で球場を
満たす。するとどうだろう、これまでバラバラだった九本の光条が
一つとなり、全てが光の壁に吸い込まれてゆく。この光景に、亜美は
殆どパニック状態だった。

亜美 「そんな! たかがピアノ曲に! ありえないわ!」





みちる「それが、できるのよ。そう、一部の演奏家なら。でも特殊
    なマイスターの作り出す楽器を使わなければ無理。そして
    あのピアノ・・・そう。あの娘もオリンの店のお客なのね。」





 そう言い、ゆっくりとベンチから立つみちる。ぶん、と両腕を
振る。と、其処にはありえないものが出現していた。これを見た瞬
間、愕然として此方も立ち上がるはるか。

はるか「みちる! それは・・・それを使うのか!」





みちる「ごめんなさい、はるか。でも、魔曲使いには魔曲使いでな
    ければ太刀打ちできないわ。だから・・・後を御願いね。」





 そう寂しげに言い、左腕に持っているバイオリンを掲げるみちる。
いや、果たしてそれはバイオリンと呼べるものなのだろうか。まる
でチェロと見紛うほどに巨大なバイオリンを、みちるは苦もなく持
ち上げ肩に乗せ、そしてこれまた長大な弦で弾き始めた。





みちる「いけない娘ね。その様な荒々しい曲は、この私が鎮めてあ
    げるわ。このモーツァルトの『k.216 バイオリンの
    為の協奏曲第3番』でね。」





 そして優雅にそれを弾き始める。ゆったりした曲調と美しい旋律
が球場を満たし、そしてそれは真正面から、可憐の引くピアノ曲へ
ぶつかった。まるでそれが物理的な力であるかのように、フィール
ド上で火花を散らす曲が見える。互いのメロディとメロディが喰い
あい、互いのリズムとリズムが打撃を加える。ハーモニーを越えた
戦いの協奏曲が球場を満たしてゆく。そして。





はるか「何をしているんだ! 力を振るえ!」
亜美 「え? えぇ?」
はるか「みちるがこれを支えられるのは、あと30秒も無い! そ
    の間に、なんとしてでもあれを押し込むんだ!」





 はるかがベンチ前に飛び出しながら叫ぶ。自分の眼前に両手を掲
げつつ、2条の銀水晶の力へ叫んだ。





はるか「ウラヌス・プラネット・パワー!」

 はるかの叫びに呼応し、はるかの両手から銀色の純粋な力(パワー)
の光芒が立ち上がり、銀水晶の力に加わる。





せつな「プルートー・プラネット・パワー!」

 傍らを見れば、せつなさんも。きり、と唇を噛み、全力で注ぐ。





美奈子「ヴィーナス・クリスタル・パワー!」

 その向こうでは美奈子も。先ほどまでの様子は微塵も無い。





亜美 「マーキュリー・クリスタル・パワー!」

 亜美も頷き、力の束に加わる。





まこと「ジュピター・クリスタル・パワー!」
レイ 「マーズ・クリスタル・パワー!」

 塁上の二人も、塁の佇んだまま、力を掲げる。6条の光芒が2条
の銀水晶の光条に加わり、倍ます力が光の壁に注がれる。










 それは壮絶な光景だった。純粋なパワーの現れである光芒が球場
を満たし、それらを重なり合うピアノとバイオリンが織り成すメロ
ディが束ねる。決して交じり合おうとしない、しかし全くの表裏一
体鏡の裏表であるかのような純粋な力と力が、フィールド上でぶつ
かり合う。それは激しく絡み合う2頭の龍を思わせ、そして、





     衝突しあい、拡大し、力を増した光の渦は、





           何時しか球場全体を、





          島そのものを飲み込み、





          全てを、あらゆる事象を、





         白く、白く染めていった・・・





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とっても長くなりましたので一旦切ります(^^ゞ。続きは直ぐに。では。
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