Re: シスプリvsセーラーチーム[Re: シスプリキャラで野球]駄目駄目編(3回裏第2打者までその1/2)
こん○○わ、PARALLAXです。
"S. GOTO" <goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp> wrote in message
news:9er4vo$b92$1@news.thn.ne.jp...
> 後藤です
ども(^○^)/。では、続き。
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【突然妄想劇場】瀬戸内少女野球団 球魂一発 北の○○・南の××
炸裂! 女の意地が、マリンスタジアムに花開く
(3回裏 第1打者 その1/2)
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◆13:30 3回裏 プロミストアイランドの攻撃 第1打者
みちる「みなさーん! 寝ちゃ、めーですよー!」
ふわぁあ〜〜〜〜い・・・・
妙に心配げなキャッチャーみちるのエールとは裏腹に、何処と無
く気合が乗って居なさ気のセーラーチーム。それもその筈で、午前
中とは大幅に瞳の色が鈍っている、セーラーチームの面々。はて?
うさぎ「・・・ねむ〜〜い・・・」
亜美 「・・・だめよー、うさぎちゃーん、しっかり守ってー。…」
美奈子「やっぱさー、今日はこのまま泊まって、明日にしよーよー」
せつな「駄目ですよ。明日はもう東京に帰らなきゃいけないんです
から。でも・・・ちょっと辛いかも・・・」
時間が大幅に飛んでいる事にお気づきだろうか?つまりこの3回
裏は、ランチの後なのだ。シスプリチームきっての名(迷?)コック
である白雪特製のスペシャルランチ、質の量も美味さも段違いのそ
れをたらふく食べた両軍は、海際リゾート独特のゆったりした昼下
がりの雰囲気を食後の休憩の間にモロに受け、もうモチベーション
下がりまくりの状態だった。そう、両軍とも。だから、
雛子 「・・・う〜〜んん・・・ヒナねぇ、ねむねむなのぉ・・・」
鞠絵 「だめよぉ、ひなこちゃ〜〜ん、おきておうえんしなきゃ…」
白雪 「そう言う鞠絵ちゃんも、お言葉が平仮名になってますの…」
四葉 「やっぱりぃ、せめてシェスタくらいチェキさせてほしい…」
咲耶 「ふわわわゎ・・・四葉ちゃんって、ベルギーだったっけ?」
可憐 「違うわ…シェスタって言ったら、ポルトガルでしょ・・?」
亞里亞「.....ZZZZZZZZzzzzzzzzz,,,,,,,,」
もう、あんなに燃え上がった2回裏と3回表の顛末はなんだった
のか、と思う事すら出来ない両軍の状態。当然こう言った時は監督
自らが気合を入れなければならない筈・・・なのだが。
地場衛「むにゃ・・・まちるださぁ〜〜ん、まちるださぁ〜〜ん…」
兄ちゃ「・・・・そこだぁ…でんどーでんち、しゅーとぉ・・・・」
山田 「・・・じゃんにまかせろよ・・・ぜんぶ、ひねりつぶし…」
どうやら両軍男性陣とも、すっかり魂が抜けて前世(一部並行世界)
に帰ってしまっている状態。こりゃ仕方ない、もちっと時間をずら
そうか?などとメタレベルで書き手が考えた、その時。
はるか「ふ。ふふふふ・・・矢張り『死合』となれば、頼れるのは
己のみ。そう、この緊迫感あっての『死合』!」
衛 「こんな所で・・・こんな所で負ける訳には行かないんです!
こんな所で負けちゃったら、お仕事無くなっちゃうんです!
仕事無くなるの、イヤッス! ビンボー、イヤッス!」
周囲から浮きまくり、只管モチベーションが上がりまくっている
一角があった。確かセーラーチームに憑依は許されて居ない筈なの
だが、それでも過去に秘めし生死を分けたバトルの様々な記憶が自
分を突き動かすのを押さえきれないはるかさんと、最早まるっきり
地が出ちゃっているキャラクターを最初から憑依させてしまってい
る衛。まぁ衛の場合は最初から、「実は見せたいんじゃねーか?」
と疑われても仕方ないほどにフレアが広がり且つ浮き上がっている
スカートのついたド派手で露出度が只管大きいヘソ出しレオタード
で、あまつさえピンクの髪をツーテールで両脇へ長大に降ろした、
典型的魔女っ娘姿(一部誤解)だったのだから、隠し様は無いのだが。
果たしてこの対決を止められる者がこの世に居ようか(反語)。
みちる「つきあわされる、私はどうなるのょはるかぁ・・・」(;o;)
が、当然そんな事は聞いちゃあ居なかったりするはるか。振りか
ぶって第1球、投げた!
衛 「いっただきまーっす!」
伊達に魔法少女を憑依させている訳ではない。あっさりと球筋を
見切り、バットを振りかざす衛。初回に引き続き再度ヒットが炸裂
か!と思われた、その時。
衛 「え!?」
突然、目の前を飛んできたボールが分裂した。
みちる「分身魔球!? でも、そんな程度でこの娘が!」
その通り。幾ら分身魔球と言えど、結局ストライクゾーンを通る
時には1球に収束する。加えて事前の球筋を追っておけばコースも
読める。要は冷静に対応すれば良いだけの話・・・なのだが。
衛 「そんなぁ!」
ばらばらっとバラけた分身魔球が、突然意味ある形に収束した。
そしてそのまま、衛に迫る。これを「読んだ」衛、動揺の極み。
衛 「嫌ぁーーーーーーーー!」
ずばむ!
爺や 「すたーいく、わん!」
衛が一切手出しできないまま、白球は見事ストライクゾーンを通
り、みちるのミットに吸い込まれた。余程、分身魔球に衝撃を受け
たのか、呆然とバットを担ぎバッターボックスに立ちすくむ衛。そ
れを横目に見ながら、みちるははるかに返球した。一言呟きながら。
みちる「はるか・・・・・
『ぱちもんアイドル』って・・・何?」
みちるからの返球を受けながら、マウンドに仁王立ちしたはるか
が高らかに笑い、宣言する。
はるか「はぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!
見たかこの、秘技『スパークボール』! 普段からITに
親しんでいる私が親切な方から教えて頂いたこのボールを、
打てるもんなら打ってみろ! 後藤さん、ありがとー!」
キマッちゃった豪笑を高らかに雄叫びつつ、はるかは第2球を。
衛 「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌ーーーーーーーー!」
ずばむ!
爺や 「すたーいく、つー!」
みちる「はるか、だから『さかな なまくさい』って何?」
衛 「うぇっ・・・うぇっ・・・嫌・・・嫌ですぅ・・・」
ずばむ!
爺や 「すたーいく、すりー! ばったー、あうっ!」
みちる「『アフロ へんたい』って、なんなのよはるか…」
たった3球でアイデンテティを破壊し尽くされボロボロになった
衛に、冷静に分身魔球へ立ち向かう事なぞ出来様筈もなかった。右
手で瞳をごしごしこすり顔をゆがめ泣きじゃくりバットをズルズル
と引きずりながら1塁側ベンチへ帰ってゆく、衛。強く生きろよ。
はるか「はーっはっはっは! 使えるぅ! これは使えるぞぉ!」
一方、マウンドに仁王立ちし白球を握り締め、勝利の余韻を噛み
締めて哄笑しているはるか。既に性格が変わっちゃっているように
も思えるが、普段無駄に冷静でクールな裏面には、こうした無駄に
情熱的な(つまり駄目な)所があるのかもしれないと思うのは書き手
だけだろうか? どうやらみちるは知っていた様だが。
みちる「おひるの後、何かブルペンで練習してたと思ったら…」(--;)
「スパークボール」。あの(原稿があがらない事で)伝説的に有名
な江口寿(だったかな?)氏が何と週刊ジャンプに連載していた、こ
れまた伝説(「BSマンガ夜話」に取り上げられるくらい)の名作。
今の氏を知る者には到底信じられない作品だが、その破壊的ギャグ
のオンパレードは今もそれを越えるものが少ないと噂される。その
キャラクターの一人が操った、究極の分身魔球がこのスパークボー
ルだった。先にも述べた通り、分身魔球は結局ストライクゾーンを
通る際には1球に収束しなければならないと言う弱点がある。つま
り分身魔球とは、結局バッターを視覚的に混乱させるだけの代物な
のだ。バッターはこの弱点を突き、かつ極端な軌道の変化球に付き
物の低速性と軽量性をも突き、冷静にコンパクトに高速スイングし
て当てれば良い。が、スパークボールはこの「冷静に」な点を突き
崩す、他の分身魔球には無い大きな利点をもっていた。それが、
みちる「言葉が浮かんじゃうんだものねぇ・・・」
だった。バッターが心理的に動揺する単語を、分身した白球をバッ
ターの目前に並べる事で、見事に描き出す。バッティングの為には
白球を凝視していなければならず、必然的にこの文字を読んでしま
うバッターはその単語に大きく動揺し、結果として見逃してしまう。
なおこれを読めるのは、コースに正対しているバッターとキャッチ
ャーと主審のみ。勿論、主審は厳正中立。止める立場には無い。そ
して勿論、みちるに否やは無かった。呆れた様に呟きつつも。
みちる「なにか一生懸命、ネットで調べ物していたと思ったら…」
しかしこれでアウトが取れれば文句は無い。おまけに今は信用な
らないバック(一部熟睡状態・レフトとセンター)に球が飛ばないの
は好都合。と言う訳でみちるにはるかを止める積もりはさらさら無
いのだった。いたいけな少女の心を弄んでと憤る方も多かろうと書
き手は思うのだが・・・。
みちる「勝って官軍。裏切ろうが傷つけようが踏みにじろうが、要
は勝てばよいのよ、勝てば。ね、はるか?」
矢張りその優しげな外見でアダルトな雰囲気を醸し出す垂れ目の
奥には、よくあるパターンで「悪女」の魂が宿っていた様だ。そん
な「悪のバッテリー」が顎門を開いて待ち構える、第2打席。立つ
のは第1打席で典型的なブレーキとなってしまった可憐。
はるか「だが!新人に大人しく可能性を持たせるほど、ボクは甘く
ない! 受けてみろ、ド新人!」
緒方恵美さんは決してこんな人じゃないやぃと周囲に誤解を招き
かねない危ない発言をしながら、はるかが可憐に第1球。だが。
はるか「なにぃ! 目を、目を瞑るだと!」
投げ終わったモーションそのままで、はるかは驚愕の余り固まっ
てしまった。それはそうだろう。バッターボックスの可憐は、何と
分身する前の球筋を見極めたとほぼ同時に、目を瞑ってしまった。
ずばん!
爺や 「すたーいく、わん!」
目を瞑ったままで打てる訳が無い。流石に不思議に思い、ひょっ
としたらヤケになってしまったのではないかと案じながら、みちる
はひょいとバッターボックスの可憐を見上げた。・・・歌っている?
可憐 「♪どっきりどっきりドンドン、魔法が使えたらどーする…」
いぶかしみながら、はるかに返球するみちる。受け取ったはるか
も、目を瞑ったままの可憐にはいささか不信そうだ。が、投げる球
は同じ。第2球を、迷いを抱えたまま投げる。だが。
はるか「くっ、また!?」
再度、分身する前に目を瞑る可憐。苦心惨憺して調べ上げた単語
だが、これでは全く効果が無い。ギャラリーが球場を埋めていれば
ギャラリーが爆笑する声でバッターを動揺させられるのだが、ここ
は全くの草野球。なにやらデート中らしい中学生カップルが1組と、
それをこそこそ監視している黒髪が長い中学生(ぬいぐるみ付き)し
かいない状態では、それは全く期待できなかった。にしてもあのカ
ップルったら何をしに来ているのだろう? 加えてぬいぐるみを見
た亜美ちゃんが極端に慌てていたけど、一体・・・。
みちる「そんな事を考えている暇は無くてよ、はるか。」
逆に動揺しているらしいはるかを諌めながら、みちるがはるかに
返球した。しかし動揺しているのはみちるも同様。可憐がぶつぶつ
と歌う声が、まだ聞こえるのだ。しかも曲が変わっている。
可憐 「♪Heaven Knows 何時か願い、Heaven Knows 適う様に…」
何が不信なのか、ちょっと納得が行かない様な風に、目を瞑った
まま歌っている可憐。はっきり言って、薄気味悪い。それをいぶか
しんだセーラーチーム側バッテリーは、1球外す事にした。しかし
はるかが拘ったため、矢張りスパークボールを使う。だが。
はるか「外れるボールを判っても目を瞑るか!」
矢張り可憐は目を閉じたまま、自分の目の前にボールが行過ぎる
に任せた。バットヘッドすら微動だにさせず。つまり打つ気は無い。
ずばむ!
爺や 「ボール!」
一方みちるは、今度はじっくり、可憐の歌う歌に耳を傾けていた。
矢張り歌が変わっている。だが、今度は一言、可憐が呟いた。
可憐 「・・・♪だからっあぃあぃあぃあぃ逢いたいっだけどっ…
ふぅ。やっぱり、咲耶ちゃんの歌ね。」
事此処に至っても、みちるは可憐の真意が読めなかった。はるか
は、どうせ打てないのだから歌でも歌っているのだろう、と強気一
辺倒。仕方なくはるかのリードに任せ、この1球で勝負を決める。
はるか「これで終わりだ、お嬢ちゃん!」
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また途轍もなく長くなってしまったので、一旦切ります(^^;)。では。
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