日文です。

parallax wrote:

> こん○○わ、PARALLAXです。

 こんにちは。

> >  きっと、全身に12箇所の刺し傷のある航の死体の前で四葉が
> > 首をかしげてポワロを気取る、と…(^_^;
> 「プロミストアイランド急行殺人事件」・・・ では。

 プロミストアイランドの急行って、あのおもちゃの汽車みたいな奴のこと
ですか?:-)
#きっと鈍行がきかんしゃトーマスみたいなので、急行がゴードンみたいなんだ。

四葉「ふむむむ……兄ちゃまの体に刻まれた12のさまざまな傷……
 これは難問デス……しかし!ホームズじっちゃんの名にかけて!
 犯人はシャーロック四葉がチェキしてみせるです!兄ちゃま、
 草葉の陰から見守ってくださいデス!」
眞深「いや草葉の陰ぢゃなくて目の前に死体となって転がってるんだって」
四葉「まずこの頭の傷!これは四葉がチェキしたところ、グランドピアノの
 フタにはさまれて頭蓋骨が割れた傷デス!
  頭の反対側にも似たような打撲傷がありマスが、これは違いマス!
 これは文学全集のようなぶ厚い本でガンガンと殴った痕デス!
  口に詰まっているのはチアリーダーのポンポンデス!これで窒息していマス!
  鼻に詰まっているのはクレヨンデス!これで鼻の呼吸もできなくなって
 しまったようデス!
  胸に開いた傷は、よく使い込まれた包丁による傷デス!
  腹を横にえぐっている傷は、長刀の名手による傷デス!
  胸を焼いている火傷、これは虫眼鏡で太陽光線を集めた傷デス!
  こ、これは頭の白髪!これは、とってもゆっくりした相手との会話の
 果てに老衰してしまった証拠デス!
  腹のえぐったような傷は、電動ドリルの傷デス!
  首にからみついてしまっているのは、プールのコースロープデス!
  ここにある噛み傷!これは地球上で知られているイカナル動物の歯型とモ
 異なっているデス!これこそ、魔界から召還された魔獣の歯型デス!
  ズボンとパンツが下ろされて、○○○が圧迫されたようになっているのは、
 ○痙攣の果ての腹○死を意味しているデス!
  こんなに様々な技を使って殺すナンテ、これは迷宮会入り間違いナシの難問デス!」
航「ソンナバカナ」
眞深「うわっ、あんちゃんが喋った!」
千影「魔族の力を借りて……兄くんをゾンビ化してみたのだが……ゾンビは単純なことしか
 考えられないので……兄くんゾンビは『そんな馬鹿な』しか言えなくなってしまった
 ようだ……これでは真相を本人から聞きだすことはできないな……」
航「ソンナバカナ」
白雪「それにゾンビはすぐに腐ってしまうんですの。冷蔵庫に入れないとダメなんですの」
航「ソンナバカナ」
鞠絵「ゾンビを滅ぼすには額の文字を一文字消すと本で読んだことがありますわ。あら、
 あれはゴーレムだったでしょうか?」
四葉「フフフ、もうこの四葉には犯人がわかったデス!」
眞深「そりゃ、ここは列車の中の密室だし、そこにいるのが私たち13人だけで、しかも
 証拠があれだけ一致してれば明らかだってば」
四葉「犯人は……あなたです、眞深ちゃん!」
眞深「へ?……ってどうしてそうなるのよ!どう見たってあんたたち12人が怪しいに
 決まっているじゃないの!」
四葉「それこそが盲点なのデス」
眞深「は?」
四葉「昔から言うデス。『一番怪しくないのが犯人だ』って。だから13人の乗客から、
 怪しい12人を除いた残り一人である、眞深ちゃん、あなたが犯人デス」
航「ソンナバカナ」
眞深「そうよ、そんな馬鹿な話聞いたこともないわよ!」
四葉「さあ、こうなったら眞深ちゃんには犯行に行き着いたいきさつを語った上で
 自ら死んでもらうしかありません」
 !?
雛子「上のまっすぐなのと曲がっているのなあに?」
咲耶「少年マガジン風の演出よ」
眞深「んなところで『金田一少年』気取ってどうするのよ!」
春歌「前非を悔いるのであればと思ったのですが、仕方ないようですね」
 ジャキッ!
眞深「ちょっと春歌ちゃん、汽車の中で長刀なんて構えないでよ」
 はらせぬ恨みをはらし
 許せぬ人でなしを消す
 いずれも人知れず
 仕掛けて仕損じなし
 人呼んで仕掛人
 ただしこの稼業
 プロミストアイランド職業づくしには載っていない
♪パラパ〜
眞深「このナレーションと音楽なによ!?」
春歌「ご覚悟!」
眞深「人でなしはあんたたちじゃない〜!!ぎゃーっ!」

 次の駅で駅員が駆けつけた時、航の亡骸の周囲には妹たち12人が
いただけだという。
 そしてプロミストアイランド墓地の真ん中に立つひときわ大きな墓には、
毎日少女がやってきて花を捧げていたという。いつまでも、いつまでも……

 シスタープリンセス:完

追記
 プロミストアイランド墓地の中心に巨大な墓が建った頃、墓地の外れの
誰も通らない荒地に、銘もない一つの土饅頭ができたという。
 誰も見向きもしないその墓にはしかし、毎日きれいな花とガルバンが
捧げられていたという。

 シプタープリンセス:やっぱり完  

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◆野火子「これからもずっと背負ってくれますか?」◆
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