Path: ccsf.homeunix.org!CALA-MUZIK!newsfeed.media.kyoto-u.ac.jp!newshub1.kdd1.nap.home.ne.jp!news.home.ne.jp!giga-nspixp2!feed1.sphere.ad.jp!ngate02.so-net.ne.jp!so-net.news!not-for-mail From: =?ISO-2022-JP?B?GyRCN0hCUyF3GyhC?= Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation Subject: Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18) Date: Sun, 11 Dec 2005 15:24:57 +0900 Organization: So-net Service Lines: 251 Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: news01f.so-net.ne.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP X-Trace: news-fsa.so-net.ne.jp 1134282224 22015 192.168.20.16 (11 Dec 2005 06:23:44 GMT) X-Complaints-To: abuse@so-net.ne.jp NNTP-Posting-Date: Sun, 11 Dec 2005 06:23:44 +0000 (UTC) In-Reply-To: X-NewsReader: Datula version 1.51.09 for Windows X-NNTP-Posting-Host: 220.211.13.212 Xref: ccsf.homeunix.org japan.anime.pretty:2944 fj.rec.animation:4773 携帯@です。 # 本スレッドは「神風怪盗ジャンヌ」のアニメ版第40話から # 着想を得て書き連ねられている妄想スレッドです。 # そういう2次創作物が嫌いじゃ無い方のみ、以下をどうぞ。 この記事は、第174話(その3)です。 Message-ID: にぶら下げる形となっています。 (その1)は、から (その2)は、から それぞれどうぞ。 では、改ページ後にゲームスタート!! ★神風・愛の劇場 第174話『盲目の愛故に』(その3) ●枇杷町・山茶花本邸・大浴場  宿泊施設の中にある檜風呂は、30〜40人は軽く入ることが出来る大きさがある。  そのようにツグミは聞かされました。  ツグミ、弥白と佳奈子はかけ流しの温泉に身体を浸し、今日一日の疲れを癒します。 「お湯加減は如何?」 「丁度好い加減。殆ど匂いがしないわ。味もしないから単純泉なのかしら」 「ええ。だけど、弱アルカリ性でお肌に良いの。ここの源泉は、町境の桃栗町側にある、 温泉…えっと、名前は何て言ったかしら…」 「確か、温泉スパ桃栗です。弥白様」 「そうそう。そこも、ここと同じ温泉を引いているのよ。源泉を家の所有地から引いてい る関係で無料券があるの。後で差し上げますわ」  ツグミは翌朝、実際に弥白から無料券を貰うのですが、この翌日には温泉スパ桃栗は営 業休止となってしまい、実際に行くのは少し先のことになります。 「ありがとう。弥白さんは毎日、このお風呂に入っているのね」 「ええ」 「じゃあ、さぞかしお肌もツルツルなのかしら」  そう言うなり、弥白の方に手を伸ばします。 「ひゃあっ!!」  ツグミの手に柔らかいものが触れ、弥白が慌てて後ずさります。  その影響で湯面が波立ち、それがツグミにも当たります。 「なな、何をなさるんですの!」 「ごめんなさい。本当にお肌がツルツルか確かめたくて」 「だ、たからって変な所を触らないで!?」 「良いじゃない。減るものじゃないし。弥白さんに触るのは初めてでも無いし」 「ええっ!? ツグミさんと弥白様ってそういう関係だったんですか!?」 「ち、違いますわっ!!」 「じゃあ、どういう関係なんですか…」  しょぼんとした声で、佳奈子は言いました。 「さぁ。どういう関係なのかしらね、私達?」 「えええ〜??? 弥白様ぁ」  ツグミが曖昧に言うので、佳奈子は更に悲しそうな声を弥白に向けます。 「もう。えいっ!」 「あん」  今度は、ツグミの胸に何者か──弥白以外考えられませんが──の手が触れました。  それに応えてわざとらしくも、悩ましげな声を立てるツグミ。 「お、お返しですわ」 「で、どうでした?」 「な、何がですの?」 「触り心地」 「もう、知りません!」  拗ねた弥白は向こうを向いてしまったようでした。 「えい」 「きゃっ」  今度は、別の手が──今度は佳奈子以外考えられませんが──、ツグミの胸をまさぐり ます。 「や…弥白様の敵ですぅ」 「それじゃ、私も反撃の権利がある訳だ」 「やぁん」 「佳奈子さんに何するんですの! そりゃあっ!」 「弥白様、それ、私です!」 「ご、ごめんなさい!!」 「ああっそのまま…」 *  暫くの間、三人でお湯の中を触りっこする形になってしまったツグミ達は気付きません。 檜風呂の脇で控えていた椿が、「私も混ざりたい…」と心の中で呟いていたことに。 *  暫くお風呂ではしゃいですっかり余計に汗をかいてしまったツグミ達。  せっかくお風呂が沢山あるのだからということで、別のお風呂にも入ろうということに なりました。  檜風呂の次はジャングル風呂に洞窟風呂。続いて、気泡によるマッサージ風呂各種。そ して最後に露天風呂に回ります。 「ちょっと寒かったかしら」  実際、春とは言え夜はまだまだ冷え込んでいました。 「ううん、私には良い風。確かに突き刺すように冷たい風だけど、室内にいるよりも色々 なものを感じられるから」 「………」  返事が無かったので、何かまた余計な気を遣わせてしまったのだろうかとツグミは思い ます。  それで無くても今日は弥白が色々と気を遣ってくれているらしいと感じられたので、こ れ以上気を遣わせるつもりは無かったのですが。 「その…今日は本当にありがとう。こんなに思い切り遊んだのは久しぶり」 「どうしたの? 改まって。お礼なら観覧車の中で充分よ」 「あの時は、こんなご馳走までも頂けるとは思わなかったから」 「貴方には、それを受ける理由がある。あの時も言いましたわよね」 「……」  ツグミは、観覧車の中での弥白の告白を思い出します。  そしてその時に、改めて弥白により気付かされた自分の想いも。 「弥白様」  佳奈子が、ここで口を挟みました。 「何?」 「先に上がって良いですか? ちょっと、のぼせて来ました…」 「あら。じゃあ、私も上がろうかしら。ツグミさんは?」 「ええ。私ももう充分に堪能させて貰ったわ」  佳奈子、ツグミ、弥白はそれぞれ露天風呂を出て、建物の中に入ろうとしたのですが。 「?」  ツグミは、向こうの方から微かに何かが聞こえた気がして立ち止まります。  それは、複数の女性がはしゃいでいるような音。 「どうかしましたの?」 「いえ。向こうの方から、何か楽しそうな声が聞こえるから」 「え? 私には聞こえませんわ。でも、ツグミさんには聞こえるのよね? どんな声でし たの?」 「あちらの方から、大勢の女性が楽しそうにはしゃいでいる声が聞こえたから」」 「成る程ね…」  何故か、クスクスと弥白は笑います。その意味をツグミは尋ねました。 「今日は、お客様はあなた方以外には居ませんから、暇なメイド達がはしゃいでいるので しょう」  弥白がそう教えてくれたのですが、ツグミにはその方向が男湯の方であるような気がし て仕方が無いのでした。 *  浴場から脱衣所に戻ったツグミ達。 「失礼します」  ツグミの身体をさっとバスタオルで椿が拭いてくれました。 「(自分で出来るのに……)」  そう思いつつも、素直にされるがままにしていたツグミ。 「こちらに浴衣と着替えがあります」 「ああ、自分で着替えますので」  流石に着させて貰うのだけは遠慮して、自分で籠に手を伸ばしたツグミ。  下着に手を伸ばすと、それまでつけていたものとは別のものであることに気付きます。 「これは?」 「うちの資本が入っている下着メーカーの新作です。差し上げますわ。未だ未発売のもの なので、後でつけ心地を聞かせて頂けると嬉しいわ」 「色はワインレッドです。まさか、黒がお好みだとは知らなかったので、用意していたも のから一番濃さそうな色にしてみました。上下揃いのものですが、上はお休みの時にどう されるかに応じてお好みで」  弥白に続いて、椿が耳元で囁いて教えてくれました。  普段は夜はどちらかと言うと上はつけない方だったツグミ。  しかし、肌触りから考えてかなりの高級品。  山茶花グループの資本が入っている国内有数の下着メーカーの最高級ブランドのものと 思われました。ランジェリーショップで手にするのみで所持していなかった逸品。弥白に 言われるまでも無く興味はあります。 「あ……」  実際につけてみると、まるで試着して購入したものであるかのように、サイズがぴたり と合っていました。 「サイズの方は、如何ですか? 合わなければ、代わりをお持ちしますが」 「ありがとう。ぴったりよ」  小声で尋ねてきた椿に、そう答えながらどうして私のサイズを弥白さんは知っていたの だろうと思うツグミでした。 *  着替えを済ませ、髪まですっかり乾かしたツグミ。自分でやると言ったのに、ドライ ヤーまで椿がかけてくれました。 「全様は先に部屋でお休みになられました」 「え?」  弥白達と共に脱衣所を出てみると、先程のメイド長が待っていて、そう告げました。 「どういうことですの?」 「少々、お湯に浸かりすぎてのぼせられたご様子で」 「大変。彼の部屋は何処?」 「いえ。特に身体の具合が悪いという訳ではありません。今頃は、既にお休みになられて いるかと」  湯あたりでもしたのではと心配したツグミに、メイド長はそう取りなしました。 「寝ているところを起こしては悪いですわ」 「うちのメイドがお世話係としてついておりますので、何かありましたら、すぐにお知ら せします」 「そう…」  今一、納得がいかない部分がありましたが、確かに寝ているとあれば起こすのも悪そう です。それに、山茶花家の名誉にかけても、客人に粗略な扱いはすまいという信頼もあり ましたから、ツグミはそれ以上のことは言いませんでした。 「ツグミさん。軽く運動をなさいませんか?」  メイド長が立ち去った後、立ちつくすツグミに弥白が提案しました。 「運動?」 「折角温泉に入ったのですから」 「温泉と言えば、あれですね!」  と、嬉しそうな声を上げたのは佳奈子。 「(温泉であれって、何なのかしら…)」  …と、疑問に感じつつもツグミは、佳奈子に背中を押されるように廊下を歩いて行くの でした。 (つづく)  やっぱり温泉と言えばあれは外せないということで。^^;;;;  では、また。 −−−− 携帯@ mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp