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Mr/Ms Eagle@Tokyo wrote in message <7n6qde$hml$2@meshsv230.tk.mesh.ad.jp>
>>予告状だすかぁ(笑)。いいですけど。
>>実は、警察を介入させることにより、悪魔パワーの発動を抑えようという
>>目論見では?
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Mr Keita Ishizaki wrote in message <19990723050815keitai@fa2.so-net.ne.jp>
> やはり、怪盗もののお約束は守って頂かなくては…。
> でも、シンドバットは出していない話も多そうです…。
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『神風怪盗ジャンヌ』という題名ではあるけれども、番組の内容は怪盗ものと
いうより、変身ヒーローものなので、<予告状を出す>という習性こそが、
「怪盗」の看板を支える唯一のものなのではあるまいか。

そもそも予告状とは、怪盗ルパン(三世でなく本家の方)が最初の短編集『怪
盗紳士』の第2話「獄中のルパン」の中で使用したもので、このときは犯罪を
成功させるための必要なステップとして、予告状が送られたのである。
同じ短編集の第3話「ルパンの脱獄」で、「裁判には出ない」と言って、裁判
の前に脱獄することを予告(予告状ではなく口頭で述べたのではあるが)した
のも、脱獄を成功させるために必要なステップの一つとしての行為であった。
(ルパンは第1話「ルパンの逮捕」でガニマール警部に逮捕された。アガサ・
クリスティのある有名な作品のネタは実はこのとき既に使われていたりする
−−これは余談−−。)
このように、本来、犯罪予告とは、その犯罪を成就するのために不可欠な準備
として行なうはずのものであったが、ルパン以後の怪盗たちは、伝統的に犯罪
を予告することが習性となったのである。(乱歩の『怪人二十面相』の一部は、
上記のルパン第2話からの盗作である−−これも余談−−。)

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  Gegebo
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