Path: jaist-news.jaist!coconuts.jaist!onodera-news!Q.T.Honey!ngate01.so-net.ne.jp!news-post.so-net.ne.jp!not-for-mail From: keitai@fa2.so-net.ne.jp (Keita Ishizaki) Newsgroups: japan.anime.pretty,fj.rec.animation Subject: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18) Date: Mon, 27 Dec 1999 01:35:10 +0900 Organization: So-net Lines: 347 Message-ID: <19991227013510keitai@fa2.so-net.ne.jp> NNTP-Posting-Host: p8bace2.yksk.ap.so-net.ne.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: Text/Plain; charset=ISO-2022-JP X-Posting-Software: WSNews 2.027 Xref: jaist-news.jaist japan.anime.pretty:6268 fj.rec.animation:48515 石崎です。 冬コミの新刊作成のため、遅くなりました。 神風怪盗ジャンヌ第40話『邪悪変身!ミスト猛攻』の感想など。  月刊テレビ番組雑誌によれば、神風怪盗ジャンヌは1/29放映の第44話で 実質的に最終話との事です。  …と言う訳で、最終話までスレッドを盛り上げて頂ければ幸いです。 特に注の無い限り、台詞部分は本編よりの引用となっております。 では、ゲームスタート!  セーラームーンの頃からそうですが、クライマックス近くの展開がやけに駆け 足な気がします。第13話の記事を書いた時点で、あまりにもストーリーが進ま ないので、またクライマックス近くで駆け足な展開になるのか…と書いた記憶が あるのですが、予想通り(笑)。  りぼんの冬休み増刊号に掲載された情報によると、アニメはこれから原作を離 れてオリジナルな展開となる模様ですが、仮題を見ていると何だか美少女戦士も ののクライマックスを踏襲する様な気がしてなりません。  ミストの最後の話です。ミストがただの悪魔である筈が無いと予想していまし たが、どうもただの悪魔だったみたいです。  ただ、ミストの発言から、魔王とクイーンはどうやら別人物であるらしい事、 そしてミストは魔王には従うが、クイーンは嫌悪しているらしい事、そして自分 が生粋の悪魔である事に誇りを持っている事等、どうもミストにも何やら色々事 情がある事が明らかとなったのですが、そう言う背景を踏まえてミストを描いて きたか? …と問われると、多分あまり考えて無かったような気がします。  ノインの過去が更に明確となりました。ジャンヌ・ダルクの側に仕えていた人 間で、悪魔に魂を売って悪魔になり、今まで生きているようです。そして、ジャ ンヌ・ダルクの魂を受け継いでいる筈のまろんが、ノインの記憶しているジャン ヌとあまりに違うので憎悪しているといった所でしょうか。原作とは逆の描き方 です。  今回の話ですが、各所の評判は悪くないのですが、私的には、作画が各所で乱 れていたのと生徒達がまろんを襲うシーンの描き方、そして巨大化ミストの描き 方が今一に感じられたことから…な出来と感じました。 ★ジャンヌ・ダルクの夢 騎士  「そうだジャンヌ。誰も信用するな。みんな敵だ。誰も信用してはいけ ない。神すらも…」 (中略) ノイン 「あの夢を見せても何も思い出さないとは…。やはり日下部まろんはジ ャンヌ・ダルクではない…。そう、あのジャンヌ・ダルクである筈がないのだ。 まっていて下さい、ジャンヌ・ダルク。あなたの高潔な魂をこの私が必ず解き放 って差し上げます」  冒頭、ノインがジャンヌの記憶を見せ、自分を助けた騎士がいきなり斬りかか ってきて、しかもその正体はシンドバット、続いて火あぶりシーンまで見せ、 「誰も信用するな」とまろんに思わせようとしています。  ジャンヌ・ダルクの声は鶴ひろみさんですか。鮎川まどかさんですね。  ちなみに原作のジャンヌ・ダルクはロングヘアーでしたが、アニメの方はシ ョートヘアーです。こちらの方が史実に即していると思いますが。  夢を見せても稚空の名を叫ぶまろんに、やはりまろんはジャンヌでは無いとノ インは結論。ノインって女性が自分の理想と異なっていると許せないタイプなの かな。危ない奴(違)。 *  *  *  第40話『邪悪変身!ミスト猛攻』  *  *  * ★いつもの朝の風景の筈… 都   「でね、その泥棒ったら、東大寺警部とその娘が来るって聞いただけで、 何にも盗らずに逃げ出したんですって」 稚空  「へー。よっぽど凄い噂が流れてるんだな。都のさ」 (中略) 都   「あーあ。まろんの他は十把一絡げな訳。委員長」 (中略) まろん (そうよ。ただの夢よ。私にはみんなが、仲間がいるじゃない)  朝、元気無さそうなまろん。出迎えに来た稚空を見て夢のことを思い出してい ます。  エレベーターの中での稚空と都の会話。そりゃあ、都スペシャルを喰らったら 普通の人間は死にます(笑)。  エレベーターを降りると待ちかまえている委員長。相変わらずまろん一筋なん ですね。いい加減、都も委員長にまろんの事を諦めさせればいいのに…。そして 都×委員長で…という話は、恐らく描く余裕は無いんでしょうね。 ★本当の悪魔 ミスト 「フン。今日で終わりよジャンヌ」 ミスト 「クイーンなんかにあんたは渡さないから」 (中略) ミスト 「あんたには関係ないじゃない。負け犬は引っ込んでなさいよ」 ノイン 「フ…まだ負けた訳ではない。今度こそ」 ミスト 「今度!? クイーンの奴が降臨するのよ。もう今度はないわ。この前み たいに邪魔しないでよ。ジャンヌはあたしの獲物なんだから」 ノイン 「邪魔などしない…」 ミスト 「そう。じゃあ夕べジャンヌに夢を植え付けてたのは何? そんな姑息 な手しか使えないなんて、悪魔失格だわ。フフ、あーらごめんなさい。あんたは 魔王様に魂を売った、ただの人間だったわね。ホホホ…」 (中略) ミスト 「お前には本当の悪魔の恐ろしさが判らぬようだな。回りくどい真似な どもうやめだ!」 (中略) ミスト 「ジャンヌを守る神のバリヤー等、この私が持つ全ての力で! 打ち破 ってみせる。ジャンヌは私の獲物なんだ。クイーンなんかに殺させはしない。ク イーンなんかに…クイーンなんかに!」  まろんの登校風景を見下ろしながら、悪魔キャンディーを次々と食べているミ スト。  現れたノインに対して、魔王様に魂を売ったただの人間と言っています。どう も、悪魔にも色々といるようです。  ここでミストが「魔王様」と「クイーン」を使い分けているのがポイント。 「本当の悪魔」の発言、クイーンに対する異常な敵対心といい、実はクイーンと は魔王様以上の存在なのでは、そしてクイーンは悪魔とは違うのでは…と考えて みました。クイーン=フィンだったりしたら、それはそれで凄い展開ですが。  それとも、クイーン=神様で、全ては神様の手の平の上の出来事とか。  今のミストではジャンヌを倒せないと忠告するノインを悪魔パワーで吹き飛ば し、久々に悪魔モードになってミストは飛び去ります。  ジャンヌは私の獲物というミストですが、第37話でノインがジャンヌは私の 獲物といった時にはノインの迫力にびびって譲歩しているので、ここのミストが 急に態度がでかくなったのはちょっと変かな? ★歴史は繰り返す 聖   「ジャンヌ・ダルクのその後の運命を覚えていますか? イギリス軍に 捕らえられ、宗教裁判にかけられました。そして…火あぶりとなったのです」 まろん 「ジャンヌのお陰で勝てたのに、誰も、助けようとしなかったんです か?」 聖   「ジャンヌのお陰で王位につくことが出来たシャルル7世は、彼女を助 けることが出来たにも関わらず、そうしようとはしませんでした」 聖   「神の名の下に戦ったジャンヌ・ダルクをその神ですら助けようとはし なかった。誰も信用できる者などいないのかも知れません…」  世界史の授業。帝国主義の時代と関連させて、百年戦争の話を持ち出し、歴史 は繰り返すと聖先生。委員長も良く覚えていましたけど、普通百年戦争の話など 思い出せない気がします。  まろんに対して、ジャンヌ・ダルクの運命を語り、誰も信用できる者などいな いのかもしれませんと聖先生。自分のお陰で王位につけたシャルル7世も、神様 ですらも、ジャンヌを助けようとはしなかったと。 ★爆破予告 東大寺 「先ほど、怪盗ジャンヌより、この学校に爆発物を仕掛けたという予告 状が届きました」 一同  「えー」 東大寺 「何かを盗むための陽動作戦と考えられますが、万一に備えて、全員速 やかに学校から避難して下さい」  桃栗警察のパトカーが桃栗学園に入ってきて、ジャンヌから爆発物をしかけた との予告状が来たと校内放送で告げます。  避難する生徒達。聖先生はミストの勝手な行動に舌打ちしている様子。 ★ミストの挑戦状 ミスト 「図書室に来い」 まろん 「ミスト」 ミスト 「さもなくばこの学校を爆破する」 (中略) 稚空  「これは罠だ。悪魔の狙いはお前なんだぞ」 まろん 「判ってる。でも、私のせいでみんなが危険に晒されているのよ。行か ないわけにいかない!」  校庭に避難した生徒達。ミストはまろんに直接、図書室に来るように呼びかけ ます。  地面に映ったミストの映像を見て、その角度だとスカートの中身が見える…と 思った私は大馬鹿者。  走り出すまろんを罠だと止める稚空。しかしまろんは走り出します。  後から来た委員長と都。聖はこの二人を自分の支配下に。 ★何事も食べ過ぎは良くないです ミスト 「見るが良いクイーン。あたしの力を…。私は悪魔族のミストだ。生粋 の悪魔、ミストだ…」 (中略) 稚空  「アクセス。どうした?」 アクセス「まるで悪魔の腹の中にいるみたいだぜ。今までの悪魔とは格が違うっ て感じだ」 (中略) アクセス「シンドバット! その格好じゃ無理だぜ。たく…女の事になるとすぐ 頭に血が上るんだから。待てってば!」 (中略) 都   「高潔なジャンヌ・ダルクの魂を返すのだ」  図書室の中で悪魔キャンディーを貪り食うミスト。ミストの悪魔パワーの源は やはり悪魔キャンディーにあるようで、普段食べていたのは栄養補給なのでしょ うか。  校舎内に入った稚空。アクセスがやって来て、今までの悪魔とは格が違うと警 告します。  図書室の前までやって来たまろん。図書室の中は悪魔パワーに満ちています。  変身しようとすると、パッキャラマオ先生、警部達、委員長、都がいます。  そして、都がまろんの背後に回り、ジャンヌ・ダルクの名前を口にしたのには っとするまろん。いつの間にか全校生徒がそこにいます。   *  *  *  Bパート  *  *  * ★周りはみんな敵 東大寺 「さぁ、良い子だからおじさんの言う事を聞いて死のうねぇ。まろんち ゃん」 まろん 「おじさま」 (中略) シンドバット「みんな悪魔に操られているんだ。ここにいるのは、みんな敵 だ!」 (中略) ノイン 「フフフ…この世に何も信じられる者などいない事が判ったでしょうジ ャンヌ。絶望の中で神を呪いなさい。その時あなたは…」  ノインに操られた生徒達に囲まれたまろんは魔女裁判の様子を思い出します。 ノインは夢ではここまで見せていなかったような気もしますが。  東大寺警部達に拳銃を突きつけられるまろん。  シンドバットがブーメランでまろんを助けます。その隙にまろんは変身します。  シンドバットは襲いかかる警部、パッキャラマオ先生を倒します。先生のお腹 に蹴りはまずいでしょ、シンドバット。  それを止めるジャンヌ。しかし、シンドバットは周りはみんな敵と言います。  更にブーメランを投げるシンドバット。ジャンヌはリボンでそれを止めます。  ノインはまろんの周りの者全てにまろんを襲わせることで、まろんに絶望を感 じさせようとしているようです。しかし、ここら辺の追い込みはちょっと甘いか なと感じました。みんなが悪魔に操られているのは判っているのですから、誰も 信じられる者などいないと言うのとはちょっと違うのでは無いかと思います。  個人的に期待していたのは、悪魔が人間を直接コントロールするのでは無く、 何らかの方法でジャンヌが人間の敵であると思わせ、人間が自らの意志でジャン ヌを裁こうとする…という展開だったのですが。  そのために、原作とは異なりジャンヌがチェックメイトした物は完全消失=ジ ャンヌは犯罪者という設定にしたのかと思っていたのですが。 ★でかければ強いという物では… ミスト 「やれる。やれるぞ。この悪魔族のミストがジャンヌを!」 (中略) ノイン 「ジャンヌを守る神のバリヤーが弱まっているのだ。これで終わりか。 あっけない物だな…。だが、誰がジャンヌを倒そうと、これでジャンヌ・ダルク の魂は解き放たれる。ああ、ジャンヌ。もう少しです…」  ジャンヌを助けて図書室の中に入り、ドアを閉めるシンドバット。  中には悪魔キャンディーを貪り食い、巨大化したミストがいます。何か普通の 悪魔になってしまって嫌〜です(笑)。ちゃんとキャンディーボックスを持って いる所がポイントです。ジャンヌはチェックメイトしようとしますが、あっさり 跳ね返します。  ミストの発言ですが、キャンディーを食べている時に「生粋の悪魔」とか、こ の場面で「悪魔族のミスト」とか言っている所を見ると、元々が悪魔の出自の者 というのは実は少数派なのかな?  悪魔パワー攻撃で傷つくジャンヌ。神のバリヤーが弱まっている所を見ると、 ノインの作戦も少しは意味があったようです。  ノインとミスト、お互いにあまり足の引っ張り合いが無いと思ったら、ノイン の方は誰がジャンヌを倒そうと、ジャンヌの魂が解放されさえすれば良かったの ね。  恍惚とした表情のノイン様がとっても危ないです。どうして悪魔に魂を売り渡 したのか判るような気がします(笑)。 ★魔王の手先ってまだ言うかい(笑) ジャンヌ「シンドバット。どうして魔王の手先のあなたが…」 (中略) シンドバット「言ったはずだ。まろんは、俺が守るって」 (中略) ジャンヌ「稚空! 死なないで。稚空!」 (中略) ノイン 「ジャンヌ…ダルク。違う。あの娘が高潔なジャンヌ・ダルクである筈 が無い。ジャンヌ・ダルクの魂を汚す、ただの娘だ!」  止めを刺そうというミスト。シンドバットがジャンヌを庇います。  魔王の手先のあなたがってまだそんな事言ってるんですか?  シンドバットがブーメランを取り出した時、夢の事を思い出して目をつぶるジ ャンヌですが、シンドバットはミストを攻撃していました。  正直なところ、非情のシンドバットという描写は何度か描かれてはいるのです が、ここまで頑なにジャンヌがシンドバットの事を魔王の手先と信じ込む理由が 今一不明です。特に、シンドバットの正体が判明して、いつの間にか仲直りして いる現在の段階でこの台詞がどうして出て来るのか? いい加減、本人に直接事 情聞いたら?  ミストの攻撃を受け倒れるシンドバットに「稚空」と呼びかけるジャンヌ。こ ういう場面で思わず本名で呼びかけてしまうのは、変身美少女物のお約束です。  第34話同様、ここでジャンヌの神のバリヤーが復活。二人の怪我も一瞬で治 ります。アニメ版ジャンヌでは、神の力がバリヤーという形でしか表現されてい なかったのですが、実はまろんの持つ力は「再生力」なので、ここはその力が発 動したものと思われます。  巨大ミストは巨大化したバリヤーの前に消滅、キャンディーボックスは床に落 ちています。 ★ジャンヌを助けたノイン ジャンヌ・ダルク「真実を受け入れるのです。あなたには、判っているはずです。 全て」 ノイン 「ジャンヌ・ダルク…」 (中略) ノイン 「キャンディーボックスだ!」 ジャンヌ「ノイン」  ミストはまだ滅んでおらず、霊体となってジャンヌを攻撃します。  ジャンヌは神のバリヤーで攻撃を防ぎますが、本体がどこにいるのか判らない のでチェックメイトできません。  その様子を見ているノインに先代ジャンヌ・ダルクが声をかけます。  ノインは全てを判っている筈って、まろんは確かにジャンヌの魂を受け継いで いるという事なのでしょうか。  ノインはキャンディーボックスだと叫びます。ちなみにここで何て叫んだかす ぐに判った人は偉いと思います。  それを聞いて、キャンディーボックスをチェックメイトするジャンヌ。 ★ミストの最期 ミスト 「優しさが…それがいずれお前の命取りになる。お前はもうすぐクイー ンの手によって死ぬ。フハハハハ…ハハハハ…」 ジャンヌ「どうして助けてくれたの? ノイン」 ノイン 「私は…私は…」  ミストが滅んだ…と思ったら、最後にキャンディーボックスから落ちたキャン ディーから、元の少女ミストが出て来ました。チェックメイトしたので、実は元 の人間に戻った…というオチかと一瞬期待したんですが、やっぱりミストは生粋 の悪魔だったようです。  つまり、ミスト自身があの悪魔キャンディーから作り出された悪魔だったとい う事なのでしょうか。  死にかけながら、キャンディーボックスに手を伸ばすミストに、キャンディー ボックスを返してしまうジャンヌと、その時ちょっと驚いた風なミストが良いで す。  最後にその優しさが命取りになると言い残して、ミストは消滅します。ひょっ として忠告したつもり?  ちなみにミストの駒はルークでした。  どうしてノインが助けてくれたのかと感じるジャンヌ。  そしてノインも何を思うのか…。 ★次回予告 フィン 「はろーん。まろん、今帰ったよ」 まろん 「フィン、フィンなの? どこにいるのよ?」 ノイン 「まだ気付かないのですか? 日下部まろん」 フィン 「フフフフフ…ここよ。目の前にいるじゃない」 まろん 「嘘…あなた、本当にフィンなの? 神風怪盗ジャンヌ『再開フィン!! 劇的悪夢』」 フィン 「そうよ。私はフィン。堕天使フィン・フィッシュよ」  相変わらずネタバレな次回予告です。お待ちかね、OPでは前から堂々と出て いた堕天使フィン・フィッシュの登場です。  ちなみに原作第17話〜第18話のネタもあるのでは無いでしょうか。  作画監督は佐々門さんなのであれですが。  では次回も、あなたの心にチェックメイト! …だと良いですね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 石崎啓太(E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp)