Kamikaze Kaito Jeanne #39 (12/11)

石崎です。

神風怪盗ジャンヌ第３９話『願いは一つ！　父と母に』の感想など。

　今月のアニメ誌によると、12／25と１／１の放映はお休みです。
　いつも記事が掲載されいるアニメディアだけで無く、アニメージュにも第３４
話の記事が掲載されています。その他の情報はネタバレに相当するのでシグネチ
ャの後、改ページ後に書いてあります。

特に注の無い限り、台詞部分は本編よりの引用となっております。
では、ゲームスタート！

　今回の話はオリジナルですが、原作では第２０話で語られた、まろんの両親が
何故まろんを置き去りにして、ついには離婚までしてしまったのかの理由が語ら
れる話でした。
　原作では、ここでは、この時同時に明かされた衝撃の真実の為にまろんが気を
失うほど落ち込む場面でしたが、アニメでは逆に両親が本当は自分の事を嫌って
いなかったのだと気付いて元気になるのが印象的でした。
　絵的には今回はなかなか良かったですね。狙っているカットもありましたし。
　作画監督が真庭さんだと言うのは次回予告を見た時には気付きませんでしたが、
本編を見たら、確かにそうでした。ただ、やや普段より癖が強く無かった気がし
ます。
　今回は富田さんの脚本でしたが、ノインがジャンヌに両親の幻を見せ、両親が
悪魔に取り憑かれていると言って、ジャンヌを追いつめるのは良いのですが、そ
のタイミングが少々唐突に感じられました。好意的に解釈すれば、ノインがまろ
んの魂を早く手に入れようと焦る余り、切り札を早く切ってしまったという事で
しょうけど、やっぱり変かな？
　この、お前など誰にも愛されていないと追いつめられ、それから立ち直るまろ
ん…という描写を見ると、どうしてもあの方のシリーズ構成なだけにセーラー
ムーンＲのちびうさを思い出してしまうのは却下でしょうか。
　脚本自体そんなに悪いと言うほどの事も無いと思うのですが、やはり詰め込み
すぎなのかなぁ？

★墓参り

まろん　「全君…」

　先週お亡くなりになった全君の墓参りに来たまろん。この時のまろんの顔のア
ップがなかなか良いです。
　遊園地に行くときの服装と墓参りの服装が同じ…と言うのは気にしてはいけな
いのでしょうか。墓の形は原作の全の墓を元にしていますね。キリスト教系の墓
地ですが、全君の墓だけなんか特別に大きいですね。両親がさぞやお金をかけた
のでしょう。

★追われている少女

まろん　「どうして？　何で追われてるの？　…血が！」

　墓参りの帰り、橋の上であからさまに怪しい黒服三人組とすれ違った際に、ぶ
つかって倒れるまろん。
　空き缶の転がる音に横を見ると、少女が隠れています。実はこの時、この少女
がミストに似ていると感じてしまった大馬鹿者は私です。
　まろんは少女が腕に怪我をしているのに気付くと、少女の手を引いて連れてい
きます。
　今週は水の中から出て来たミスト。ちゃんと髪が濡れています。話数がもう少
しあれば色々な出現パターンをやれたんでしょうけどね。この出会いはミストの
作戦のようです。

★親善大使の娘

チェリー「パパの所に帰るのは嫌」
まろん　「どうして？　お家の方、きっと心配してるわ」
チェリー「パパ怖い。パパ嫌い」

　自分の家まで少女を連れて帰って来たまろん。傷の手当をしていると、テレビ
のニュースでその少女が一週間前に来日したイギリスの親善大使の娘、チェリー
であり、行方不明になっている事が報じられています。
　警察に知らせようとしたまろんに、父の所に帰るのを嫌がるチェリー。怪我と
言い、何か訳有りのようです。

★まろんを憎悪するノイン

ノイン　「日下部まろん。ジャンヌ・ダルクの魂を汚す存在…おぞましい」
（中略）
ミスト　「ジャンヌを護ってる神のバリアを弱らせる何て、まどろっこしい。力
で強引に破っちゃえばいいのよ。やっぱ直接攻撃が一番よ。ウフフ…。もう作戦
は始まってるわ。今度こそジャンヌを誘き出して、一気に片を付けてやる」
ノイン　「好きにすればいい。どちらのやり方が成功するか、結果が全てだ」

　まろんの部屋の外で、様子を伺っているノイン。ジャンヌ・ダルクという理想
型があって、その理想と違うまろんが、ジャンヌの魂を受け継いでいる事が許せ
ないのでしょうか。
　直接攻撃が一番と主張するミスト。でも、直接攻撃が効果があったのは、ノイ
ンが精神攻撃をかけていたからだ…と考えはしないんでしょうね。

★このダイヤルを押せたなら…

チェリー「嫌…、殺さないで。パパ…殺さないで…ママ、助けて…」

　チェリーの事、全の事で両親の事を思い出したまろんは、両親に電話をかけよ
うとボタンを押し始めますが、チェリーの寝言で中断。
　まろんの過去の回想シーンですが、母のシルエットが第２０話で出て来たシル
エット、明らかになった母の顔に合わせましたね。
　チェリーが寝言で「殺さないで」と言っているのは、尋常ではありません。チ
ェリーの怪我も父親のせいみたいです。実は服を脱がせたら痣だらけ…という展
開を予測してしまって嫌…。

アクセス「あの子、偶然ジャンヌと出会ったんじゃ無い様な気がする」
稚空　　「悪魔の仕業か」

　一方稚空の部屋では、アクセスと稚空がこの出会いが悪魔の仕業と話し合って
います。
　稚空がノートパソコン使っていますね。確かパワーブック使い。ノートパソコ
ンのファン又はＨＤＤのノイズがＳＥで入っているのはなかなか。この文章も
ノートで打ってますが、意外と煩いんですよね。

★愛は気持ち悪い

しずか　「夫は日本に来て、急に人が変わって、この子に辛く当たるようになっ
てしまい…」
（中略）
ヘッドストーン「私の目を盗んで勝手に出歩きおって。チェリー、今日こそ逃が
さんぞ」
（中略）
しずか　「何故？　優しかったあなたが。どうしたのです。私やチェリーを愛し
てくれていたのに」
ミスト　「愛？　ひぇ〜気持ち悪い。あんたにもキャンディーをプレゼントよ」

　こっそり母親に連絡を取ったまろんは、チェリーを連れてホテルアムールへ。
　ちなみに母親の名前は「しずか」だそうです（東映アニメーションのホーム
ページより）。ハーフ何ですね、チェリーちゃん。
　日本に来てから人が変わったと話している時に、当のストーン大使が黒服の男
達を従えて現れます。プティクレアがストーン大使に反応します。金時計に悪魔
が取り憑いている事に気付くまろん。え？　まろんって、変身前からポケットの
中の時計に取り憑いている悪魔が見えるのですか？
　チェリーの母親をはり倒すストーン氏。愛を口にするチェリーの母を見たミス
トは、母の真珠のネックレスにも悪魔キャンディーを取り憑かせ、再び激しくプ
ティクレアが反応します。
　夫妻に連れられていくチェリーを追いかけようとするまろんを「公務執行妨害
で逮捕するぞ」と止める警護の黒服の男達。実は彼らは警護の警察官なのでした。
　外で笑いながら飛んでいるミストの姿を稚空が目撃しています。

★ひょっとして信用されていないジャンヌ特捜班

東大寺　「今回は動けん」
夏田　　「え。どういう事です」
東大寺　「狙われているのはイギリスの親善大使だ。日本の警察の威信がかかっ
ている。幾らジャンヌ特捜班と言えども、我々一介の警察官の出る幕では無いと
いう事らしい」

　ホテルアムール周辺に警察が集まっています。
　都が手にしているのは本庁から送られてきたＦＡＸ。
　実は、イギリスの親善大使がターゲットになった事で、警察の威信に関わるこ
とから事件はジャンヌ特捜班の所管から外れたらしい。…失敗続きで信用されて
いないからとも言う。
　事件に関われない都は、ＦＡＸを破り捨てます。
　ちなみにＦＡＸの内容は下記の通りです。真面目な文章ですが、実はこのよう
なもっともらしい文章を考える方が手間だと思います。
　余談ですが、たかが親善大使が国賓になる事は無い気がします。

（ＦＡＸより引用）
　　　　　　　　　　　　　本庁より　各配備へ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　発信者：警備一課

　本日、午後××時××分ごろ、かねてより懸案の、怪盗ジャンヌなる人物より
親善大使夫妻に関する予告状が到着した。以下に付すものが、その全文である。
　対象者が国賓である以上、事件は、国際問題に発展しかねない。よって、本件
の、警備及び捜査の指揮権は、本庁警備課の指揮下にあるものとする。
　　　　　　各所轄は、一致して本庁に協力されるよう要請する。

　　　予告状

ストーン大使夫妻の
美しき金時計と
真珠のネックレス
頂きます。
　　　　　怪盗ジャンヌ
（引用ここまで）

★罠と知りつつも

稚空　　「行くな。これは悪魔の罠だ」
まろん　「判ってる」
稚空　　「だったら！　自ら罠にはまるような、無謀な真似をするんじゃな
い！」
まろん　「でもチェリーが！　ストーン夫妻が！」
稚空　　「高土屋全の時のように、また苦しむ結果になるかもしれないんだぞ」
まろん　「それでもいいの。有り難う稚空！」

稚空　　「まろん！　まろんがどんな結果を選ぼうと、俺はいつでも側にいるか
らな！」

　マンションに戻ったまろんは引き出しからロザリオを出して…あれ？　ロザリ
オって持ち歩いていたのでは…？
　廊下を走ってドアを開けると稚空がいます。止める稚空を振りきり、走り出す
まろん。
　しかし、どこまでもまろんの事を思いやっているまろんの心は、漸く稚空に感
謝の言葉を言えるようになったようです。
　稚空のいつでも側にの発言、下手すりゃストーカー宣言（違）。

★これは第５話の作戦と同じ…

まろん　（どれなの？　一体どの車に乗っているの？　このままじゃ、チェリー
の家族は壊れてしまう。チェリーのために、ううん、私自身のために）
（中略）
まろん　「このプティクレアが永遠に鳴らなくなるまで、戦う！」


　ホテルと国際空港は厳戒態勢にあるため、狙うなら車で移動する時、しかも混
雑する町中と稚空とアクセスは予想します。予想通り、まろんはホテルを見るこ
とが出来る場所にいます。
　しかし、警察もさるもの、同じリムジンを何台も用意して、影武者作戦に出ま
した。
　その様子を双眼鏡で見ていたまろんに、シンドバットがまた止めた方が良いと
声をかけますが、まろんは手もないまま走り出してしまいます。
　橋の上を通過する車列を別の橋で見ながら、チェリーのため、私自身のために
戦うと決意して変身します。格好いいですが、幾ら何でも変身場所がいつもなが
ら無謀では無いでしょうか。まだ夕暮れ時ですし。

★ジャンヌを追う理由の変遷

都　　　「ジャンヌは、異常な性格になったお兄ちゃんを元に戻してくれたわ。
お兄ちゃんだけじゃない。ジャンヌと関わった後、多くの人が穏やかになってい
った。ジャンヌは単なる泥棒じゃない。何か訳があるような気がするの」
東大寺　「ん？」
都　　　「だから、あたし自身の手で逮捕して、訳を聞きたかったの」

　リムジンの車列を見ている氷室警部と都。都が警部に、自分がジャンヌ逮捕に
拘る理由を恐らくは初めて語ります。
　当初は「あたしも将来父さんみたいに刑事になるんだから、現場のイロハを知
っとかなくちゃね」と言っていましたが、実は「あたしが怪盗ジャンヌを捕まえ
て、まろんがジャンヌなんかじゃ無いって事を証明してみせる」でした。
　しかし、まろんの潔白をクラスメイトの前で証明した今では、ジャンヌが怪盗
をする動機を知りたいという事なのでしょうか。
　…にしても、ジャンヌが関わった人がみんな穏やかになるという事位、氷室警
部も当然気がついていると思うのですが、都みたいに感じたりはしないのでしょ
うかね。昴の件だってあるのに…。
　ジャンヌが何故風船を泥棒して去って行きます。何故？　…と思ったら、プテ
ィクレアをつり下げて、どれに夫妻が乗っているかを調べる為だったんですね。
確かビルの上にいる加奈子先輩の悪魔を探知できたのですから、あの隠れている
場所からで探知出来るのでは？　…という突っ込みはこの際却下でしょう。

★あの状態でチェックメイトしたら危険な気が…

ノイン　「ストーン夫妻に取り憑いた悪魔をチェックメイトしたら、あの少年の
ように死んでしまうかもしれませんよ」

　チェックメイトしようと向かってくるリムジンの前に立った時、ノインが現れ
チェックメイトしたら死ぬかも知れないといいますが、どれに悪魔が取り憑いて
いるのかも判っているのですから、過去の経験から死ぬはずも無いのは判ってい
るはず。それでもジャンヌが躊躇ったのは、やっぱり全君の事が昨日の今日だっ
たからなんでしょうね。
　ところでノインが現れなかったら走っている車に対してチェックメイトする事
になるのですが…それって出来るのか？　出来ても凄く危険な事なのでは…。
　アクセスとシンドバットも歩道橋らしき場所からその様子を見ています。

★詰めが甘すぎるぞノイン

ころん　「私達夫婦が別れる事になったのは、まろん、あなたのせいよ」
匠　　　「お前の育て方で、私達は意見が食い違った」
ころん　「あなたがいなければ、二人は幸せだったのよ」
（中略）
匠　　　「まろん、全てはお前のせいだ」
ころん　「あなたなんか、生まれなければ良かったのに」

　風船の上からその様子を見ていたミストは、ノインの邪魔に舌打ちしつつも作
戦を開始します。ストーン大使に運転手を放り出させ、リムジンでジャンヌに襲
いかかります。
　ジャンヌはリボンで回避してリムジンの上に乗りますが、バランスを崩して車
の天井にしがみつく羽目に。
　トンネルの中で車から振り落とされるジャンヌ。一回転して転落する時に、ス
カートの中が思いっ切り見える構図になっている所がポイント。スパッツで良か
った？
　突然ここで両親がジャンヌの前に現れ、「生まれなければ良かった」と言い、
ジャンヌを追いつめます。当然これはノインの見せた幻覚なのですが…こういう
追いつめ方は良いと思うのですが、ちょっとタイミング的に奇妙な気がしました。
好意的に解釈すればノインもジャンヌを早く追いつめようとして焦っていたとい
う事でしょうか。

ノイン　「愛によって人は迷い苦しむ。ならば、最初から愛など信じねば良いの
です」
ジャンヌ「ノイン」
ノイン　「ジャンヌ、いや日下部まろん。私に魂を委ねなさい。お前の両親が魔
王に委ねたように」
ジャンヌ「何ですって？」
ノイン　「知らなかったのですか？　あなたの両親はあなたがジャンヌ・ダルク
の魂を受け継いだと判った時、つまり、あなたが生まれる前から、魔王の手によ
って悪魔の魂を宿したのですよ」
ジャンヌ「嘘…嘘よそんな事」
ノイン　「あなたが愛した両親は、あなたなどまるで愛してはいなかったのです
よ」

　幻覚に惑わされている内に戻って来た車をかろうじて回避するジャンヌ。座り
込んだジャンヌの描き方が良いかも。
　ノインは、まろんがジャンヌ・ダルクの魂を受け継ぐと判った時点で、両親に
悪魔を取り憑かせたと語ります。動揺したジャンヌは一時変身が解けてしまいま
す。
　ノインは右手を光らせ、手刀で神のバリヤーを切り裂きます。

ノイン　「あなたの両親は所詮魔王の手の中だ」
ジャンヌ「手の中？　どこなの？」
ノイン　「探しても無駄です。最早貴方の手の届かないところ」
ノイン　「それとも、あなたを守るという神に両親を救って貰いますか。神など
に出来やしない。現にあなたを守る神のバリヤーも、フフフフフ…弱まって来て
ますよ」
ノイン　「さぁ、聖なるジャンヌ・ダルクの魂をその体から切り離しなさい。あ
なたの両親は、あなたが生きている限り、あなたを恨み続けるでしょう」
まろん　「私が、生きている限り…」
表情が明るくなるまろん
ノイン　「ん」
まろん　「まだ、生きているのね？」
ノイン　「その顔、何故だ？」
まろん　「そうだったのね。元々は、父も母も、私を嫌いじゃなかった。置き去
りも離婚も、全て自分の意志ではなく、悪魔のせいだったのね！」
（中略）
まろん　「たとえ今はそうでも、生きてさえいれば、私が愛さえ忘れなければ、
いつか必ず三人一緒に笑える日が、来る！」
再びジャンヌに
ジャンヌ「そのためなら、希望さえあれば、私は負けない！」

　ノインが両親が魔王の手中にあると語ります。後でまろんが立ち直る様子から
見ると、どうもこの時まろんは、両親が既にこの世にはいないのだと取ったので
しょう。ロザリオは石となり、変身も解けてしまいます。そして神のバリヤーも
ノインの右腕が変化した剣によって消滅。
　どうやら、ノインの狙いはまろんの有しているジャンヌ・ダルクの魂そのもの
なのでしょうか。全の時も魂を条件に契約していましたし、魂自体に何か価値が
あるのでしょうか。
　ここでノインは致命的なミスをします。ノインの台詞から、両親が生きている
事に気付いたまろんは、置き去りも離婚も悪魔のせいと知って元気復活、ジャン
ヌに再び変身します。
　ここら辺のまろんの立ち直りの描き方、そしてそれを見て動揺する敵キャラ…
という描き方は、セーラームーンの頃からの王道のような気がします。如何にも
富田さんの脚本らしいという印象を持ちました。
　ちなみに原作第２０話では、両親が悪魔に取り憑かれていたことを話すのはノ
インでは無い別の方で、「私のせい」とまろんが更に落ち込む描き方で、アニメ
とは反対です。
　原作当該話を観た時、両親が悪魔に取り憑かれていたのなら、置き去りも離婚
も悪魔のせいか…と思ったので、ここで元気復活というのも納得です。最も原作
でまろんが落ち込むのは、別の理由があった訳ですが…。
　ジャンヌの元気復活に驚いたノインは一時撤退します。

★ノインとジャンヌの関係

ミスト　「ノイン、邪魔しないでったら」
（中略）
ノイン　「あの時と同じ…」
（中略）
ノイン　「違う。あの女はジャンヌ・ダルクと、違うんだ」

　先ほどジャンヌを襲った車がそのまま戻って来ないのが不思議でしたが、ミス
トはノインの作戦を見守っていたんでしょうね。この手の悪魔幹部は互いに邪魔
し合うのがお約束な気がしましたが、悪くないチームワークです。
　しかし、ノインの作戦は大失敗。ミストは邪魔しないでったらと言いつつも、
悪魔を実体化させます。
　二人に取り憑かせたので二体の悪魔が出現します。触手で攻撃する青悪魔と手
からの針攻撃を仕掛ける赤悪魔の連係攻撃に苦戦するジャンヌ。ちゃんと最初青
悪魔の触手にはね飛ばされた時に「神のバリヤー」が出ていたり、触手に捕まっ
て締め上げられる時のジャンヌの描き方が狙っていたりと（自爆）、なかなか見
応えのあるシーンだった気がします。
　シンドバットがここでブーメランで助けます。ブーメランで触手と針を出す手
を切断しますが、なんと切断面から紫色の血が出ています。今までは何も出なか
ったのに…。
　悪魔二体は合体して巨大悪魔となり、口から針攻撃で二人を攻撃します。
　シンドバットは白衣で防御、ジャンヌを庇います。その様子に、ジャンヌと自
分の過去を思い出すノイン。正体をばらす以前からノインの出自はバレバレです
ね。
　チェックメイトする際、ノインの死んでしまうかも…の台詞がバックで出ます
が、ジャンヌは構わずチェックメイト。
　チェックメイト後、元に戻ったストーン一家の様子を突っ立って見ているシン
ドバットとジャンヌ。生きていて良かったとほっとします。
　おいおい、外まで警察は来ているんじゃないのか？　せめて隠れて見ていない
と…。第１３話でやはり撤退せずにぼ〜っと見守っていたジャンヌを思い出して
しまいました。

★クイーン降臨

ミスト　「後少しだったのに。ノインが余計な事するから、ジャンヌは元気が出
ちゃったのよ」
ノイン　「ジャンヌ…まろん…」
シルク　「時は来た。クイーンが降臨する」
（中略）
ミスト　「クイーンの奴が…。その前にあたしの手でジャンヌを倒さなくちゃ」

　惚けた様子のノインと、そのノインを怒るミスト。
　そこにシルクが現れ、クイーンが降臨すると伝えます。原作ではノインの使い
魔だったシルクですが、アニメでは魔王の使い魔なのでしょうか。人間モードは
出ないのかな？
　ちなみにＥＤで名前が出ていなかったシルクですが、声優さんは誰でしょうか。

★この電話は現在使われておりません…

まろん　（現在使われてませんって、お父さん、お母さん、一体どこに？）
（中略）
稚空　　「悪魔さえ根絶やしにすれば、両親の呪縛はきっと解ける。希望を捨て
たら悪魔の思うつぼだ。元気だせ、まろん」
まろん　「稚空…」
（中略）
まろん　「いつか、きっと助け出してみせる」

　両親に電話をするも、電話は不通。ところで制服姿の時に変身したのに、何故
かこのシーンではいつもの私服。…の割にはわざわざ公衆電話で電話をかけてい
るのは何故？　…と気にしてはいけないのでしょうか。
　稚空は悪魔を根絶やしにすれば両親の呪縛は解けると元気づけます。それは良
いけど、根絶やしにすればって、本当に魔王って悪い存在なのか？　…とか考え
たりしたことは…無いんだろうな。
　シンドバットのこれまでの努力が報われたのか、まろんと稚空のラブラブモー
ドはどうやら復活、稚空と抱き合うまろん…という所で次回へと続きます。

★次回予告

ミスト　「さぁどうするジャンヌ。お前の周りはみんな敵」
ジャンヌ「私は負けない。チェックメイト！」
ミスト　「ハハハハハ…」
ジャンヌ「チェックメイト出来ない。どうして？」
ミスト　「生粋の悪魔であるこのミスト様にお前如き人間が勝てる筈が無いの
さ！　お前を守る神のバリヤーなど、容易くうち破ってくれる」
まろん　「神風怪盗ジャンヌ『邪悪変身！ミスト猛攻』」
ミスト　「止めだ」

　来週はミストとの最終決戦でしょうか。自分で悪魔って言ってましたけど、本
当はどうなんでしょう？
　悪魔キャンディーを貪り食っていましたが、自滅のパターンか？
　では、来週もあなたの心にチェックメイト！　…だと良いですね。

＃冬コミの準備のため、来週放映分の記事は一週間程度遅れます。
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石崎啓太（E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp）

★今月のアニメ誌

　１／８の第４１話では、ついに聖が正体を明かしまろんに襲いかかるそうです
が、原作を知っているかどうかで、何を感じるのかが分かれる気がします。それ
からそろそろフィンちゃんも戻って来るようです。どう戻って来るのかは判りま
せんが（笑）。