Re: Kamikaze Kaito Jeanne #38 (12/4)

石崎です。

　忙しくなったのでフォローが思いっ切り遅れています。

japan.anime.pretty,fj.rec.animation の <82hveu$muv@infonex.infonex.co.jp
> の
記事において 1999年12月07日(火) 12時38分06秒頃、
hidero@po.iijnet.or.jpさんは書きました。
>佐々木＠横浜市在住です。

　こんばんわ〜。

>同じエピソードの前後編の出来はなるべく揃えて欲しかったと思いました。
># 作画の質って真っ先に目についてしまう上に、
># 一度気付くとずっと気になるんですよね。

　今回の作画監督の人の担当話は、同じエピソードの中で絵がばらつくので、ネ
ット上での評判が宜しくないようです。作画監督としての仕事をしていないとの
説もあり。

>これで稚空は折角の侵入経路を一つ失ってしまいました。^^;
># ココ一番のときに使うべきだったのに。（爆）

　フィンが戻って来た時の為に開けっ放しにしてあったのかも…。
　だとすると今後も開けたままでしょうね。

>この発言の「今」という辺りからして全くんが永くはないって事は
>理解しているのでしょうね。先の短そうな友人と笑顔で付き合うのは大変です。

　原作では白黒だったので、全君が５年も入院していると聞いても、その割には
元気そうだなとしか思わなかったのですが（笑）、アニメだとまろんよりも色が
青白く塗られているので、手をつないでいるシーンとか、ちょっと不気味でした。

>そうでした。全ママへの押しがちょっと遠慮気味かなとも思ったのですが
>海生氏としては精一杯なんですね。

　以前も書きましたが、妻の希望で死に目の妻に会いに行かなかったと言うのは
アニメオリジナルの設定です。アニメを観た時、幾ら何でも死にかかってたら見
舞いに行くよなぁと思ったのですが、ひょっとして最初から今回につなげる意図
があったのか？

＃…あの話の事を覚えている人の方が少ない方に１００カノッサ。

># 名前と親の愛というくだりで、ふと思い出していたのは
># Ｚガンダムでのカミーユとフォウの会話だったりします。
># あっちは親の愛云々とは直接は関係ないんですけどね。
># 何故か連想してしまいました。

　当該会話シーンがどんなのか覚えていないのですが、
　「女みたいな名前」のカミーユと「ムラサメ研究所の４ｔｈチルドレン
（違）」のフォウ、こちらは自分の名前が気に入らない者同士ですね、確か。

>>> 　まろんは制服の上からエプロンとマスクで掃除のおばさんに変装（笑）、
シー
>>> ツの中に全を隠して脱出しようとします。…でも、全然変装になってません。
何
>
>なんて古典的でベタな脱出法なんでしょうか。（笑）

　ちなみに原作では「逃げたぞー」の一コマで脱出していました（笑）。

>>> 　原作の脱出シーンでは、「翼ならここにあるよ」と、まろんが全の翼にな
るか
>>> のような表現でしたが、アニメでは翼は誰でも持っているという表現にして
きま
>>> した。
>
>翼とは行動する事の比喩なのかなと思いましたです。

　本記事を書いている時には気がつかなかったのですが、原作とアニメの違いと
して、全に対するまろんの見方があるような気がします。
　原作では親がドアの外まで来ているという設定がありませんでした。
　故に、アニメの前の話における、病室でまろんが全に対して感情的になるシー
ンに台詞が引用されている場面がありますが、こんな感じでした。

まろん　「外出てどこ行くつもりだったの？　ご両親の所？」
（中略）
全　　　「おまえなんかに俺の気持ちがわかるかっ！　別に特別な理由なんてね
ぇよ。商売にかまけて一度も見舞いに来ないあいつらに一発くらわせてやりたか
っただけだ」
（中略）
まろん　「よし！　一発くらわせに行こう！」
（中略）
まろん　「わかるよ全君の気持ち。私も何度も思ったもの。海を越えて飛んで行
けたらって」

　それでが死ぬ間際のジャンヌのモノローグではこう言ってます。

ジャンヌ（私は電話番号一つ押すのでさえすぐには出来ないのに、あなたは自分
の体に無理をしてでも会いに行こうとしてた。びっくりしたの。臆病な私はどう
やって広い海を泳ぎきるか悩んでばかりいたのに、あなたは船ではなく翼を欲し
がっていた）


　つまりは、アニメでは全もまろんも、両親の愛に不安を感じていて会いに行く
ことが出来ないでいたのに、原作では全は両親に会いに行こうとしていたのに出
来ず、まろんは電話しようと思えば出来たのに、出来なかった…という風な、微
妙な差がある気がします。
　原作のまろんは、そんな全を見て、自分が電話一つかけられないのに、全は自
分の命をかけて会いに行こうとしているのを見て「力になりたい」と思い、全を
連れて脱走する訳です。
　アニメの方が母がドアの外まで来ている設定にした為に、全が会おうと思えば
いつでも会えたのに、ドアを開けることが出来なかった（＝まろんと似たもの同
士）ような印象を受けます。…の割には、わざわざリスクの大きい病院の脱走を
試みていたりするのは…？　という事を気にしてはいけません。

>でもまぁ多少はマシ（まとも）という程度の差でしかないような。
>仰有るような全くんの思いが考慮されていないというのは
>親として致命的にマズいでしょう。
>と思って本エピソードを見るとラストシーンの後で、ご両親は
>会いに行かなかった事をとても後悔するのでは無いかと思うのです。

　全君のエピソードは無茶苦茶重要なのですが、どうしても両親が会いに行かな
かった理由が納得がいかないんですよね。アニメも原作も。

>悪魔ですねぇ。まさしく。
>しかし、すぐ側で悪魔が全開バリバリに活動中でも気付かない、まろんちゃん
と
>ガイガーカウンタについては、この際気にしないほうが良いのでしょうね。^^;

　原作でも確かノインにガイガーカウンターが反応した事は無かった筈です。
　このことから、高級悪魔は悪魔の気配を消せるのかも？

>>> 　全は集中治療室に運び込まれます。家には知らせないでくれという全の心
臓は
>
>と言われても集中治療室に担ぎ込まれるほどの状態なら家族を呼ぶと
>思うのですが。

　原作ではジャンヌとシンドバットの戦闘中にノインに操られ無理矢理戦わされ
ている最中に発作を起こし、最終的にシンドバットによりチェックメイトの後、
息絶えています。

>う〜む、原子間の透き間を通過したのか。
># 重力制御に続いて何ともＳＦなジャンヌ世界。（笑）

　金網ちゃんと破れていたみたいです。

>中央分離帯には過去にも色々な「変な格好の人達」が立っていますから
>お約束として気にしてはいけないのでしょう。^^;

　過去の事例って何でしたっけ？

>>> めに仕事が出来なかった第８話は一体何だったのだろう…と気にしてはいけ
ませ
>>> ん（笑）。
>
>同時にピンが沢山使える点なども気にしない方がいいですね。（笑）

　これだけ出せれば、放火する必要なんて無かったですね。

>飛ぶとか翼とかは会話に出ていたのですが、ここで「風」と言ったのは
>ちょっと唐突な印象が無きにしもあらず。
>ラストシーンとの関連なんだろうなと思うまでに少々時間が要りました。

　原作では、本記事で引用した、まろんが「神風」を感じる現場には、実は全君
もいました。神風が吹いた時「神様は本当にいたんだ！」と全君は喜びます。
　故に原作では「まろんは俺の風だった」と言うのは、まろんは、全に取っての
神様みたいなものなのだという意味だと思うのですが、原作だとこれが無いので
いかにも唐突でしたね。原作を読んでいるとあんまり気にならなかったので、ア
ニメしか見ていない人の意見は参考になります。

>全くんとしては満足したと思えるので悪くないエンドでしたが、
>前言の様に、ご両親には後悔の嵐が吹くでしょうねぇ。
>無理に家に戻ってきたので死んだ（死期を早めた）と思うでしょうし、
>見舞いに行っていれば、こんな事にはならなかったのではと
>ずっと思い続けるでしょう。

　それと、アニメ版の描き方では、まろんが全を強引に連れ出した後に容態が急
変し、その後集中治療室を抜け出した後に死んでいたりするので、客観的に見る
とまろんのせいで全が死んだことになってしまうのでは…と言うのは気にしては
いけないのでしょうか。
　両親のその後は原作では全く描かれていないのですが…多分アニメでも描かな
いのかな？

>当面はヒサンな話が連続なのでしょうか。
>
># 関係ないですが、春夏秋冬が主役になるハナシが途切れてますが。^^;
>## お蔵入りなのかな。

　なんかシリアスなままクライマックスに突っ走りそうな気配ですね。

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石崎啓太（E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp）