Kamikaze Kaito Jeanne #38 (12/4)
石崎です。
神風怪盗ジャンヌ第38話『決断!? 悲しみの封印(チェックメイト)』の感想
など。
特に注の無い限り、台詞部分は本編よりの引用となっております。
では、ゲームスタート!
^L
今回は前回に引き続き、原作では風のように女性ファンの人気をさらっていっ
た、全君のエピソードです。
原作では第15話〜第16話を元にした極めて重要なエピソードですが、フィ
ンがいない事もありかなり原作の内容を修正して来て、少し驚きました。
特に、全をチェックメイトしたのが原作のシンドバットでは無くジャンヌが自
らチェックメイトした点、全が死ぬ前にきちんと両親に会っている点には驚かさ
れましたが、納得のいく変更であったと私は感じています。
ノインの扱いも原作との変更点です。原作ではフィンが語る神様の出来る三つ
の事をノインに語らせるようにしましたか。ノインの過去に関する発言が再び出
たのもポイント。アニメとはノインの性格をかなり変えてきましたね。この悪魔
らしいノイン様、実は大好きです。
今回残念だったのがやはり作画です。シーン毎に相当ばらついています。特に
吊り橋におけるジャンヌとシンドバットの対峙するシーンの前後の辺りが、かな
り絵的にも演出的にも…に感じてしまいました。個々のシーンではなかなか良い
絵もあったのですが…。
★どこから入って来たんだお前は
まろん 「全君にチェックメイトはさせないわ」
稚空 「まろんの悲鳴を聞いた。だから、心配になって飛び込んできたんだ」
朝、全君の事で夢を見てうなされているまろん。回想シーンで白黒ながらまろ
ん(天使の翼付き)の裸が出て来るのがポイント(違)。絵的には…なので、あ
んまり萌えないですが、お尻まで描いています。
起き上がると、目の前にはまろんの悲鳴を聞いてベランダから不法侵入した稚
空の姿が(笑)。貞操の危機を感じた(嘘)…もとい、稚空の姿にシンドバット
を見たまろんは、稚空を綺麗に投げ飛ばしてしまいます。
隣に狼が住んでいるんだから、ベランダの窓の鍵位かけようね。
* * * 第38話『決断!? 悲しみの封印(チェックメイト)』 * *
*
★天下の往来で話す内容じゃないな
稚空 「悪魔に取り憑かれた人間は、最後には悪魔になっちまう。それでも良
いって訳か?」
まろん 「良いなんて思ってない! だって、このままご両親と心が離れたまま
心を閉ざして、それが、それが当たり前の事だなんて思って欲しくないだけよ!
だから、だから今全君に変わって欲しいのよ!」
登校途中、稚空に全の事を話し、今チェックメイトしたら危ないと言うまろん。
稚空が悪魔に取り憑かれた者がどうなるかについての発言、まろんは第3話で
フィンに取り憑かれた者は死んでしまうと聞いているのと異なっています。フィ
ンは知らなかったのか嘘をついていたのでしょうね。稚空の発言は、原作第17
話で出て来る設定に沿っています。
ここら辺の会話はアニメオリジナルですが、まろんも全と似たような経験があ
るだけに、かつて海生に自分がして貰った事を今度は自分が全にしようとしてい
るんでしょうね。
★脱走常習犯
全 「来るなって言ったろう」
まろん 「来ないって言った覚えはないわ」
まろんが名古屋病院に行くと、全の母とすれ違います。
全は点滴を外してまた逃げだそうとしていて、看護婦長に怒られています。
来ないと言った覚えは無いとべーだと舌を出すまろんがかわいいです。
★ここまでして会えない理由って…
海生 「全君に会っていかれないのですか? 何故、何故それ程までに」
全の母 「今は会えません。会わない方がいいんです」
海生 「でも…それでは全君は?」
院長室で全の母に、会わない理由を尋ねる海生。しかし、会わない方がいいと
去ってしまう全の母。海生は頭を抱えます。
アニメ版の海生は、自分の妻の死に目に、妻の希望で会いに行かなかったと言
う過去を持っています(第23話)。だから、会わない方がいいという希望と、
それでは会えない方はどうなるのか? と言うのと、両方の気持ちが判る人なん
ですよね。
★最初の愛
全 「あ…何で来たんだよ」
まろん 「興味があるからよ。あなたに」
(中略)
まろん 「空を飛びたいって言ってたわよね」
(中略)
まろん 「どこへ行くつもり? 本当に飛べたら」
全 (本当に飛べたら…)
まろん 「全って良い名前だね」
全 「え?」
まろん 「知ってる? 名前って親が子供にくれる、最初の愛なんだよね」
このシーン、まろんは思いっ切り正体ばらしているのでは…。
全が飛ばしてくれと言ったのは前回、ジャンヌの前での話なのですが、この時
の記憶を元に口走っちゃったんでしょうね。一応、まろんの前でも「空を飛ぶの
なんて夢のまた夢」と言ってはいるのですが。
先週の紙飛行機を外に窓から外に飛ばすまろん。
名前って親がくれる最初の愛の件は、原作では全を連れ出したまろんが、今ま
で会いに来なかったのは会いたくなかったからに決まってると帰ろうとする全に
対して高土屋花店の前で言っていた台詞です。
★あれで変装のつもり?
まろん 「強気に本気、無敵に素敵、元気に勇気!」
全 「何だよそれ」
まろん 「空を飛べる呪文よ」
全 「え?」
まろん 「誰でも持っているのよ、翼を」
まろん 「どこにでも行ける、翼を」
まろんは制服の上からエプロンとマスクで掃除のおばさんに変装(笑)、シー
ツの中に全を隠して脱出しようとします。…でも、全然変装になってません。何
で看護婦はあれに気付かないんだ! …と言うのは、もちろん気にしてはいけま
せん。
エレベーターの中で本物の掃除のおばさんに囲まれている状況で、全が顔を出
して慌てるまろんの絵が楽しいですね。
原作の脱出シーンでは、「翼ならここにあるよ」と、まろんが全の翼になるか
のような表現でしたが、アニメでは翼は誰でも持っているという表現にしてきま
した。
当然の事ながら看護婦達に気付かれ、ピンチのまろん達ですが、聖先生の車が
わざとらしいタイミングで現れ、まろん達を乗せて走り出します。
★会わない理由
全 「ちょ、ちょっと待ってくれよ。そんなの、急に。今更行ったって、お、
俺が会いたくないと思ってると同じに、向こうもそう思ってるんだよ。きっと」
まろん 「怖いのね。ご両親がそう思ってるかも知れないって事が」
全 「そ、そんな事は…」
聖 「君はやってしまった後悔よりもしない事の後悔の方が、ずっと嫌では
ありませんか?」
(中略)
まろん 「すみません、いきなり。でも、親に事情があるなら、子供は伝えて欲
しいんです。だから全君、だから、寂しくなって、だから不安になって…」
(中略)
全の母 「いつだって会いたい。会って言葉をかわして抱きしめてあげたい」
まろん 「だったらどうして、どうしてなんですか?」
全の母 「全は優しいから、苦しくても笑顔を作る子だから、私達が会いに行け
ば、全に無理をさせる事になるから、だから、会えない。だって、私達の願いは、
全に会うことでは無くて、全が、本当の笑顔を私達に見せてくれることだもの」
聖先生の車に乗って、全の両親の経営する花屋へと向かうまろん達。
ここは原作第15話のまろんと全が全の母の所に行くシーンが元になっている
のですが、かなり変更が入っています。
いざ両親の元に行く段になって、親が自分に会いたくないと思ってるのとの不
安を口にして動揺する全に対して、しない事の後悔を説く聖先生。結構良い事言
うなぁと思ったのですが…。
聖先生は先週のマリーゴールド、高土屋花店で購入していたんですね。
全の母が全に会いに行かない理由を聞くまろんですが、原作では全が元気にな
って欲しいという願掛けの為に、一番大事なもの、即ち全と会わない「全断ち」
をしているというもので、原作を読んだ時、かなり疑問に感じました。
(原作単行本第4巻 第15話 57頁より)
全の母 「悪いけど…全断ちしてるの」
まろん 「全断ちぃぃぃ?」
全の母 「ほらっ願掛けする時に叶うまで一等好きなものを我慢するでしょ?
私達にはそれが全なの。全の病気が治るまで、全とは会わない」
まろん 「そんな」
全の母 「それにね、会ってる暇があったらお仕事しなくちゃ。全の手術費稼ぐ
ために。”会いに行きたい”なんて思ってないわ。望むは”帰って来てほしい”
よ」
しかし、アニメでは会いに行って全に気を遣わせたくないという理由に変わっ
ていました。
どちらの理由にしろ、会いに行かなかった時、全がそれをどう考えるのか、と
いう視点が欠けていて、かなり他人から見ると不自然に感じてしまうシーンなの
ですが、アニメ版の方がまだ会いに行った時の全の事を考えているという点に置
いて、まだ納得がいく物であったと考えています。
原作では、全が元気になる事を願っているという事を明確にしている点では良
いのですが、どうも元気になるまでの全の事を全の母があんまり考えていないよ
うな気がして気になって仕方がないのです。
ただ、原作の方が良かったという意見も結構あるようで。
★契約違反
聖 「契約を忘れましたね」
(中略)
聖 「もし、あなたがその魂を愛で満たすようなことがあれば、その心臓は
動きを止めると…」
(中略)
ノイン 「忘れたのですか? 私との契約を忘れたのですか?」
母の真意を知り、自分が両親に拒絶されていない事を知った全はドアを開けよ
うとします。すると、魂が愛で満たされる事になり、全は苦しみます。「契約を
忘れましたね」と全に言い、髪を掴むノイン。怖いです。やはり悪魔たるものこ
うで無くてはいけません。
ノインはドアを閉めると、そのまま車を走らせます。
ちなみに原作では、母の真意を知った全は「ここで会ったら男がすたる」と会
わないで帰ります。
* * * ここからBパート * * *
★怪盗を止めさせたい理由
全 「家には、知らせないで。見せたくない。こんな、身体を…」
(中略)
まろん 「私、どうしたら全君を…」
稚空 「もう止めるんだ。まろん」
(中略)
稚空 「チェックメイトするしか無いんだよ!」
まろん 「チェックメイト…。でも、全君は? 全君の命は?」
稚空 「もう関わるな。お前がこれ以上傷つくのを見ていられないんだ!」
全は集中治療室に運び込まれます。家には知らせないでくれという全の心臓は
肉眼で見える程に悪魔に浸食されています。まろんと全だけにしか見えないのか
もしれませんが。
どうしたらと階段の踊り場で悩むまろん。ここら辺の表情は良いですね。
稚空がまろんに声をかけます。稚空はアクセスから真実を聞いているので、ま
ろんが関われば関わる程傷つく事になるのを知っているのでしょうね。だから、
これまでも散々止めようとした訳ですが…。
その時、夕日をバックにノインの姿が窓から…。
★神のバリヤーがあってもあれは無茶
まろん (ノイン、全君を騙していたのね。命を与えたような振りをして…。許
さない!)
(中略)
まろん 「ノイン! あなたを倒すわ!」
ノイン 「無意味です。あなたのやっている事は」
(中略)
ノイン 「愛を得ることより生きることを選んだ。彼が自分で選んだ運命なので
すよ」
ノイン 「そして契約を破ったのも彼自身。フフ…」
まろん 「酷い…。最初から全君を苦しめる事が目的だったのね」
(中略)
ノイン 「たかが人間の命。彼の事などどうでもいいのです。私の目的は…ジャ
ンヌ、お前だ!」
このノインとまろんの直接対決は、アニメオリジナルシーンです。実は原作で
はジャンヌとノインが直接戦うシーンは無いです。
東映アニメーションのホームページhttp://www.toei-anim.co.jp/tv/jyannu/
に掲載されていた予告によると、ここでまろんはノインに契約を白紙に戻す方法
を聞いている事になっています。演出段階で変更があった可能性があります。
このまろんとノインの会話はどうも原作第18話におけるまろんとノインの会
話が元になっているようですね。
屋上に出たまろんは、そこにいたノインに倒すと宣言、変身もせずに(!)ノ
インに向かって走ります。直前で神のバリヤーを発動させたまろんは、そのまま
体当たり。ノイン毎金網を破って空中へ。
ノインが自分の目的について語られます。ノインの目的はジャンヌ自身。それ
は判っていた事なのですが、直後にアニメしか見ていない人には驚愕のシーンが
(笑)。
ノインによってバリヤーを破られたまろんは、久々に空中変身。
★中央分離帯の攻防
ジャンヌ(分からない。もし本当に神様がいるんなら、私に何をさせたいのか)
ノイン 「神はいます。それは真実。しかし、神が出来る事は三つしかありませ
ん」
ジャンヌ「三つ…」
ノイン 「一つ、魂を生み出すこと、二つ、その魂を見守ること」
ジャンヌ「あ…」
ノイン 「三つ、地球の大気を動かすこと」
(中略)
ノイン 「やはりお前は、ジャンヌ・ダルクではない」
ノイン 「ジャンヌ・ダルクの魂をこれ以上汚すことは許せない」
(中略)
ノイン 「お前はジャンヌでいる資格など無い!」
ジャンヌは道路の中央分離帯に着地します。ここからのシーン、周りの車が何
事もなかったかの様に平然と走っているのでかなりお間抜けなシーンな気がしま
す(笑)。
街灯に立ったノインにリボンを繰り出すジャンヌ。
ノインは神の存在を肯定しますが、同時に神様は事実上人間界に何も手出しを
出来ないと語ります。ここは、原作ではフィンがまろんに話しています。
まろん 「大丈夫よ。神様がついてるんだから」
フィン 「だめなんだまろん…。神様が人間のために出来ることは3つだけなの。
ひとつめは魂を生み出すこと、ふたつめはその魂を見守ること、そして地球の大
気を動かすこと。神の吐息は風となり、星の海を渡りここまで届く。まさに神
風」
(中略)
フィン 「呼んでみて。神様はずっとまろんを見守ってきたよ」
まろん 「神…様」
ここで風が吹いてまろんは涙を流す…という、現在のEDの元になったシーン
でした。
アニメではノインが簡単に言っているだけなので、今回のラストで吹いたのが
神風だと分かり難くなっていますね。
ノインはリボンを振り解くと、ジャンヌの元に着地。ジャンヌを抱きしめます。
「忘れたのですか。ジャンヌ・ダルク」と話しかけ、顔を近づけるノインの顔
は、愛おしい者を見ているような…。そして、ジャンヌが何も気付いていなさそ
うなのを知った時の悲しそうな顔。聖先生の過去の発言、そして今回のノインの
発言から、アニメしか見ていない人にもノインの過去が想像出来るシーンでした。
聖先生の言っていた恋人というのは…。
ジャンヌの魂を汚す者はという物言いからすると、アニメ版ノイン様は愛しさ
余って、今のジャンヌに対する憎しみへと変わっている設定なのかな。
ここで、ノイン様がトラックの上に乗って去って行くのがとてもお間抜けです。
タキシード仮面みたいなノリです。
★ジャンヌVSシンドバット
全 「まろん…頼む。俺の心臓を…。俺の、俺の心臓〜! 盗んでくれ!」
(中略)
ジャンヌ「駄目よ。そんな事したら、全君は」
全 「嫌なんだ。嘘をついて生きて行くことが。そんなんじゃ全然、全然生
きていることにならないじゃないか! だから!」
ノインに呼び出され、全が集中治療室から出て来ますが…他に誰もいなかった
の?
吊り橋でノインの乗っていたトラックがパンクして止まっているのを発見。し
かし、ノインの姿は無し。吊り橋の塔の上にいたノインは全をジャンヌにけしか
けます。上から落ちて来た全を反射的にチェックメイトしようとして止めるジャ
ンヌ。
しかし、ノインの意図に反し、まろんに教えて貰った空を飛べる呪文「強気に
本気、無敵に素敵、元気に勇気」を呟く全は悪魔の影響から逃れていました。
まろんとジャンヌに呼びかけている全。前回の時点でもう気付いたんでしょう
ね。
ジャンヌに心臓を盗んでくれという全。もちろんジャンヌには出来ません。
シンドバットがそこに現れ、ピンを投げますが悉くリボンで止めます。
そして、全を庇って橋に全と片手でぶら下がるジャンヌ。リボンが何故か全の
足に絡みついている辺りがご都合主義ですが、気にしてはいけないのでしょう。
このシーンは、原作ではシンドバットとジャンヌが、全の入院している病室で
華麗なる大立ち回りを繰り広げる…という良く考えるとロケーション的に無茶な
シーンでした。
アニメでは舞台を外にしたので、派手なアクションをしても良さそうですが、
ここのシーンが何故か作画が…で、ちょっとがっくりきました。
★悲しみの封印
シンドバット「言っただろう。悪魔に取り憑かれた人間は、悪魔になるって!」
ジャンヌ「全君は、全君は、悪魔じゃないわ!」
シンドバット「だけど、すぐにそうなるさ」
(中略)
ジャンヌ「全君の、全君の思いまで悪魔の物だって言うの?」
(中略)
ノイン 「愛を差し出すか、それとも命を失うか!」
(中略)
全 「愛も命もやるもんか!」
(中略)
ジャンヌ「全君!」
全 「ま、まろん。俺の風だ。まろんがいたから、強くなれた。ぐ…。これ
から俺は、自分の力で、生きるんだ!」
ま、まさかジャンヌに悪魔をチェックメイトさせるとは〜と驚いたシーンです。
てっきり原作通りにシンドバットがチェックメイトするものだと思っていたもの
ですから。
シンドバットは、ピンを自力で出していますね。アクセスがピンを落としたた
めに仕事が出来なかった第8話は一体何だったのだろう…と気にしてはいけませ
ん(笑)。
ノインは頃合いと悪魔を活性化させます。全の身体が悪魔に蝕まれていきます。
ピンを投げるシンドバットですが、ジャンヌは手の甲でピンを止めます。
原作だと手の平で止めますが、全が正気に戻って振り返ったすきにシンドバッ
トにチェックメイトされ、まろんの腕の中で全が息を引き取る…という展開でし
た。
そのまま二人で落下するジャンヌと全。
全は愛も命もやるものかと、悪魔を自力で引き剥がそうとします。
全の俺の風だという台詞。原作の全の死に際の台詞が元になっています。
全 「まろんは俺の風だった。見事だったよ。さらっていったんだ俺の心を。
本当は初めて逢った時からずっと好きだった。まろんのことなにも知らないから、
切ない後ろ姿も涙の理由も何度考えても判らないけど、まろんも俺と同じで寂し
い思いをしてるってことは気付いた(中略)まろん泣くなよ。俺は諦めたりしな
いから笑ってくれ」
全 (君は存在こそが力だ。君がくれた言葉を君にも伝えたい)
全 「まろん…いい名前だ」
アニメの方がより自分の力で生きるという全の決意が強調されている感じです
ね。
アニメでは、まろんと全の関係より全と両親の関係を重視しているようですね。
全とまろんのキスシーンもカットされました。
全の決意を知ったジャンヌは涙を流しつつチェックメイト、そのまま二人は水
の中へ。
ところで、あれだけ会話をしていたとは、ずいぶん高い所から落ちたんですね
…と言うのは、もちろんしてはいけない突っ込みでしょう。
★神風は吹くけれど…
全 「会いたくて、顔を見せたくて、ただ、ただそれだけだよ」
全の母 「全…」
全 「暖かいな…母さん…」
(中略)
全の声 「有り難う。本当に、有り難う」
まろん 「神様、教えて下さい。あなたが魂を生み出すというのなら、全君は何
のために生まれてきたのですか? 全君はあなたの元へ戻れたのですか?」
まろん 「あ…風?」
ノイン 「つまり、神が人に与えるのは、絶望だけ」
まろんが全を死ぬ前に両親に会わせているのも原作では無いシーンです。
ひょっとして、全君は死なないのか? …と、見ていた時に驚いたのですが、
やっぱり全君は母の腕の中で天に召されてしまいました。天使が変身バンクの流
用、夜空がEDからの流用だったのがちとあれですが。
原作と比べてちゃんと両親と会えて死ぬ事が出来たので私的には良かったです。
横手さんの脚本だと、完全にバットエンドにはならないかと予想していましたが、
本当にその通りでした。
全が死んだ後に、神様に呼びかけるまろんに答えるかのように、風が吹きます。
でも、神に出来ることはそれだけ…。
ラストのノインの台詞は原作では神風が吹いた後の、ジャンヌのモノローグが
元になっているのだと思います。
ジャンヌ「神様がいてくれたこと本当にうれしかった。でも同時に大きな絶望が
ある。どんなに泣いても、声をはりあげて叫んでも神様はなにもしてくれないん
だ。奇跡で助けてはくれないんだ」
結果的に全を助けることが出来なかったまろんの心中は…という所で次回へと
続く。
★次回予告
ノイン 「あなたが生きている限り、あなたの両親はあなたを憎み続けるでしょ
う」
まろん 「どういう事?」
ノイン 「ジャンヌ! 私に魂を委ねなさい。あなたの両親の魂も、魔王の手の
中にあるように」
まろん 「え… 神風怪盗ジャンヌ『願いは一つ! 父と母に』」
ノイン 「あなたの両親は、あなたが生まれる前から、悪魔に取り憑かれている
のです」
まろんの両親が不仲の理由、もう出て来るんですね。
スタッフが不明ですが、楽しみにしてます。
では次回も、あなたの心にチェックメイト! …だと良いですね。
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石崎啓太(E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp)
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