Kamikaze Kaito Jeanne #37 (11/27)
石崎です。
神風怪盗ジャンヌ第37話『悪魔の心臓を持つ少年』について感想など。
台詞部分は特に注の無い限り、本編よりの引用となっております。
では、ゲームスタート!
^L
原作では男性キャラとしては稚空に次ぐ人気を誇る、高土屋全君の登場する、
原作単行本第4巻収録の第14話を元にしたお話です。
全体の展開は、一応原作に沿っているのですが、アニメではフィンがいない事
による状況の変化、長さの関係からかなりシーンが変更&追加されていました。
原作からの引用部分はもちろんの事、今回はこの追加部分がとても良かったです。
脚本の横手美智子さんは以前からファンの間では定評がありましたが(第18話、
第19話が良いです)、それを再確認する形となりました。
全の境遇を見て、ついつい自分の境遇と重ね合わせてムキになってしまうまろ
ん、稚空の事を考えて行動しているつもりが、いつの間にか稚空の方が大人にな
っている事に気付いている海生さんと言った辺りは、全てアニメで追加された
シーンです。
原作では絵に取り憑いていた悪魔が、アニメでは全の心臓となっています。ち
ょっとこれはチェックメイトの対象としては危ないですね。客観的には、人の命
を盗む事になっちゃいますが、ターゲットが絵だけで無いというアニメの設定は、
ひょっとしてこの話を原作よりも「痛い」話にするためだったのだろうか…と考
えてしまいます。
作画ですが一部のシーンで、「これは一体誰?」と言う変な作画があった気が
しますが、全体としては良かったと思います。原作通りなのですがまろんの三つ
編み、前半に挿入されているコミカルな表情がナイス。
そう言えば今週は黒い涙を流していましたね。今回の作画監督の菅井さんは以
前の話でも黒い涙を流させていましたっけ。
全君の声優は誰かと思っていたら、何と勝生真砂子さんでしたか。私的には
セーラーネプチューンで固まっている人ですね。割と賛否両論あるようですが
(子供の声には思えないとの評あり)、すっかりひねくれた全君を熱演されてい
て良かったです。
原作者の種村有菜先生が看護婦役として出られると言うので、誰だろうと思っ
て見ていたら、ちゃんと「種村」と名札をつけていました(笑)。ほんの一言し
か台詞無かったのが残念?
★悪魔との契約
ノイン 「あなたの声が聞こえました。死にたくはないと。何故ですか?」
全 「二人が悲しむ。母さんと父さんが」
ノイン 「一度も見舞いに来ず、今あなたの死に目にも間に合わない親が」
全 「それでも、俺は」
(中略)
全 「俺は…生きたい」
ノイン 「判りました。ただしお忘れなく。新しい心臓は悪魔の世界に属するも
の。もしもあなたが私との契約を忘れ、魂を悪魔の忌み嫌う愛で満たすような事
があれば、心臓は動きを止めるでしょう」
(中略)
ノイン 「知恵を得たことによって人は楽園から追放され、愛を知ったことによ
って人は迷い苦しむ。愛など持たない方がいいのですよ」
深夜にいきなり危篤状態の全。海生院長自らの懸命の処置にも関わらず、心拍
数は0、もう駄目かと思われたその時に、ノインが全に声をかけ、悪魔と契約し
た全は新しい心臓を得て蘇生します。
魂と引き替えに悪魔の心臓を…って古典的な悪魔との契約ですね。
愛で満たされると止まる心臓ですか。悪魔が愛を忌み嫌うって設定、原作では
無い設定だと思います。大体ノインはどうなのさ? それに今までの話で悪魔側
が集めようとしていた「美しい人間の心」って「愛」が含まれているのではなか
ったっけ? …と言うのは、些細な問題です。
* * * 第37話『悪魔の心臓を持つ少年』 * * *
★三者三様
海生 「稚空君から会いに来てくれるなんて、パパ嬉しいなぁ」
稚空 「ふざけるな! 何だよみんなして! こいつがどういう男か知ってる
のか! 56回目のお見合いをしようって奴なんだぜ!」
まろん 「だから、みんなで相手を選んでたの」
稚空が何やら怒った様子で名古屋病院に入って来ます。どうやら、海生がまた
離婚して、お見合いをするらしい。第23話で和解したんじゃ無かったのか、こ
の親子は(笑)。海生は全く懲りてませんね。
稚空が院長室に入ると、まろん、都、委員長が見合い写真を物色中(笑)。各
人それぞれ候補を出しますが…口元のほくろが特徴の委員長推薦のAタイプ、才
女っぽいBタイプ、短めな髪のCタイプ、あなたの好みは何タイプ? #ちなみ
にCが良いです(自爆)。
今度のお見合いは56回目って…数えてたのか(笑)。
アニメオリジナルシーンですが、コミカルなキャラの描写が良かったです。
★子はいつか親から離れて行くもの
まろん 「待ってよ稚空! おじさまは稚空の為に…」
稚空 「俺のため? じゃあ、相手の女の人の気持ちはどうなんだよ! 親父
自身の気持ちは」
(中略)
海生 「親って馬鹿だねぇ」
神楽 「はぁ?」
海生 「子供がいつの間にか自分を追い越して行っちゃった事に、なかなか気
付かないんだ」
(中略)
聖 「知り合いの見舞いに来たのですが、病室にいないようなので、申し訳
ないんですが、彼にこの花束を渡しておいてくれませんか?」
稚空は怒って院長室を出ていきます。海生は稚空のためにと取りなすまろんに、
じゃあ相手の気持ちはという稚空。おおっ、まともな事を言ってるぞ。ただ、稚
空は意外に本命以外と付き合うと却って相手を傷つける事を判っている部分もあ
るので、彼らしくもあるのですが。
その頃海生院長は、稚空がもう自分の手から離れている事に今頃気付いていた
のでした。
見合いを断っといてとの依頼に、自分で断って下さいという神楽がナイス。付
き合い長いですから、あの二人。
稚空に謝るまろん達。そこに聖先生が現れ、まろんに花束を渡して知り合いに
届けて欲しいと頼みます。
★ミストをひびらすノイン
ミスト 「フン。まどろっこしいやり方ね。あんなんで本当にジャンヌを弱らせ
て、彼女を包んでる神のバリヤーを内側から壊すことが出来るのかしら?」
聖 「私には私のやり方がある」
ミスト 「まぁ、場合によっちゃ、あたしが助けてあげても」
聖 「ジャンヌは私の獲物。手出しは無用」
ミストはノインの手間暇かかるやり方に疑問を感じている様子。ノインの「ジ
ャンヌは私の獲物」発言、原作を読んでいる人と読んでいない人で解釈が別れる
と思いますが、アニメではあの話はどうするのでしょうか?
ミストを一睨みでびびらせるノイン。かなり怖いです。
★密室の惨劇
都 「あんまり花言葉良くないの。別れの悲しみ。紫界堂先生、男だから知
らなかったのね」
(中略)
全 「上手くまいた様だな。俺が病院の外に出たら放してやるから。それま
で辛抱してくれ。でも、こんな事しておいて言うのも何だけど、そのマリーゴー
ルド、見舞いに持って行くのは止した方が良いぜ。あんた女なのに、花言葉も知
らねぇのか。非常識にも程があるぜ。少しは女の子らしく花言葉の一つや二つは
勉強…」
聖先生の依頼で高土屋全の所に花束を持って行こうとするまろん達。
ちなみに原作ではこの後で出て来る聖がまろんの正体を上手く聞き出すシーン
が先に来ていて、聖の証言で名古屋病院を訪れた事になっています。故に、悪魔
憑きと最初から判っていてまろんは全と接触したのが原作、知らないで接触した
のがアニメという違いがあります。
聖先生の渡した花束はマリーゴールド。都が言う所の花言葉は「別れの悲し
み」。これから起こる事が判っててわざとこの花を選んだんでしょうね。
ちなみにWeb上でざっと調べた所、マリーゴールドの花言葉は健康、嫉妬、
絶望、悲哀、変わらぬ愛、生命の輝き…等々なんか色々あるようで。ちなみにど
の意味でも今後の展開に合うなぁ…。
全の入院している3階に到着したまろん達。
…と、まろんの口を塞いたのは全。まろんに隠れて脱出しようとしたらしい。
エレベーターの中で、まろんを馬鹿にしたことから天誅を喰らったようです
(笑)。エレベーターが開いた時にのびている全の横で「ゴメン遊ばせ」と言っ
てるまろんが良いです。
原作では病室の中でフィンと一緒にアッパーカットを喰らわしていましたが、
アニメでもしっかり天誅してくれましたか。ついでに看護婦にも天誅を喰らって
います。
★独りぼっちの少年
神楽 「もう入院して5年になるでしょうか。重い心臓の病気で…。それでも、
一時期に比べれたら、見違える程良くなったんですよ。後は手術に耐えられるだ
けの体力さえつけば…」
まろん 「ご両親は? 面会に来ないってどうして!」
神楽 「判りません。何か事情があるからだとは思いますが…」
まろん 「そんな、幾ら事情があったって、どんな事情があったって…」
神楽から、全の境遇について聞かされるまろん達。ちなみに神楽は海生の秘書
であると同時に、名古屋病院の事務長という設定があります。
ところで、稚空が何であんなにムキになって全の事を知りたがっていたのでし
ょう? ちょっとだけ気になりました。
神楽は両親が一度も面会に来ていないと言っていましたが、後で母親が毎日病
室の前で祈っていて、しかもその事を看護婦が知っていたのを見て、何で神楽が
その事を知らないのか? 情報の流通に問題あるんじゃないか? …と考えてし
まいました。細かい話ですが。
★結局は自分次第
都 「馬鹿ね。病気とか入院とかを言い訳にするのは弱虫の意見。結局は個
人の問題よ」
(中略)
まろん 「どうしてご両親は面会に来ないの? 事情ってどういうこと?」
稚空 「自分たちの事で忙しいんだろ」
まろん 「え?」
稚空 「何かの小説にあっただろう。子供より、自分を大事と思いたい。どこ
の親もそれが本音なのさ」
まろん 「そんな…」
稚空 「勝手に離婚して又見合いしようっていう俺の親も、十年近く一通の手
紙も出さずに、電話一本で離婚を伝えてきたまろんの親も」
ころん(回想)「まろんちゃん。お母さんです。私達事情があって、とうとう離
婚する事にしました。どちらがあなたを引き取るかは判らないけど、あなたの生
活は今まで通りだからそのつもりでね。それじゃ」
まろん 「事情って、何よ…」
帰り道、全の事を話し合っているまろん達。ちなみに、原作では全と知り合っ
ているのはまろんだけでしたが。
都の結局は個人の問題と言うのがらしいですね。稚空が何かの小説で言ってた
だろうって…何でしたっけ?
まろんの回想シーン(…かなぁ?)離婚を告げる留守番電話、第20話の留守
番電話の内容と違います。ちなみに今回の方が原作に近い台詞ですね。
また連絡しますってのが今回出て来た留守電か? でも全然詳しい事決まって
いない気が…。
* * * ここからBパート * * *
★病室の前の母
桜田 「会って行けばいいのに。毎日ドアの前まで来てるんだから」
まろん 「毎日?」
桜田 「ええ。ドアの前で、お祈りして帰ってしまうの」
翌日、全の病室に来たまろん。原作当該話に合わせて三つ編みの髪型がいいで
すね。
病室の前で祈っている女性がいます。実は全君の母は、毎日病室の前まで来て
祈っていたのでした。原作では、全君の両親は入院以来一度も来ていない事にな
っていましたが、アニメでは来てはいた事にしましたか。ただこの関係で、看護
婦は母が来ている事を知っているのに、神楽はその事を知らないという不自然な
描写になってしまいました。
★飛んで行けたなら
全 「関係者以外立入禁止なんだけどな。暴力女さん」
まろん 「悪いけど、私には日下部まろんって名前がちゃんとあるの」
(中略)
全 「変な名前」
まろん 「う…悪かったわね。あなた程かっこいい名前じゃなくて」
全 「俺がつけてくれって頼んだ訳じゃない!」
(中略)
まろん 「飛行機が好きなの?」
全 「好きだったのさ。昔ね。こんな身体じゃ、もう空を飛ぶ事なんて、夢
のまた夢さ」
(中略)
まろん 「さっき、お母様が病室の前までいらしてたから」
全 「フン、嘘ついたって駄目さ」
(中略)
全 「親子って言ったって、血が繋がってるってだけで、所詮は他人だろ?
俺はどうだっていいし、向こうだってそう思ってるさ」
まろん 「いいえ! 子供を愛さない親なんていないわ! …いない筈よ…」
全 「筈? 断言は出来ないんだな」
まろん 「私は…信じてるわ」
(中略)
全 「そっか、信じたいのはあんたなのか。親の愛情って奴を」
まろん 「信じたいわよ。一度でいいから信じてみたいわよ。私も何度思ったか
知れないもの。海を越えて飛んで行けたらって」
(中略)
まろん 「なのにあなたは何よ! あなたとお母様の間には、あのドア一枚しか
隔ててる物は無いじゃない! ノブさえ回せばいつだってお母様に会えるじゃな
い! なのにどうして!? どうして否定するの!? どうして拒むの!? どうして
信じないの!? ホントはあなただって会いたいんでしょう!? 会いたくて会いた
くて仕方無いんでしょう!? なのにどうしてよ!」
看護婦に連れられ、全の病室に入ったまろん。
子供を愛さない親なんていないと言うのは、第19話でまろんが海生から聞い
た言葉。でも、その直後に両親の離婚を告げられただけに、両親からの愛を信じ
たいけど信じられないでいるまろん、そしてそれを一目で見抜く全の描写が良い
です。
この一連の会話のシーンはアニメで追加された部分なのですが、まろんならば
こう言うだろうと納得の行くシーンでしたね。
まろんを追い出した後で、「俺だって…」と全。しかし、母の事を思い出した
だけで、悪魔の心臓が痛み出します。
★肉親だからこそ
海生 「近しいと思っているから、一度ずれてしまうとどうしていいか判らな
い。背中合わせで手探りしてるみたいにね」
まろん 「だからって、会いたがらない理由にはならないと思います」
海生 「うん。そうだね」
まろん 「私、何だか口惜しくて、何でなんだろう。何とかならないんだろうか
って」
(中略)
海生 「まろんちゃんなら、全君も心を開くかもしれないな。他人の痛みを自
分の痛みのように感じることが出来る、まろんちゃんなら」
病院の庭で海生と話しているまろん。海生も稚空との確執を抱えていただけに、
実感のこもった発言です。海生もまろんの事情を第19話で聞いて知っているの
で、まろんにとって全の事が人事では無い事が判っているんでしょうね。
★有菜っち声優デビュー(笑)
種村 「全君、回診の時間…またさぼって! ぶぅ」
原作者、種村有菜先生が声優デビューの瞬間です。ご丁寧にネームプレートを
付けてくれましたか。たった一言ですが、上手かったです。最後のふくれる所が
特に。
★幾ら何でもあそこで変身はまずかろう
まろん 「全君を悪魔が…。何故? 今まで何でも無かったのに。ただでさえ、
重い病気なのに。絶対に許せない!」
(中略)
聖 「今はまだ、泥棒には早い時間だと思いますよ」
帰ろうとしたまろん、回診をさぼった全が庭にいるのに気付きます。
足下に落ちた紙飛行機を拾う全。渡そうとした時、また心臓が痛み出し、悪魔
の影響が…。原作だとこんなになる前からロザリオが反応していましたけど、ア
ニメだと本格的に取り憑かれないと鳴らないんですかね。
それを見たまろんは、木に隠れたとは言えその場で(!)変身しようとします
が、聖先生に泥棒には早い時間と止められてしまいます。
…今まで散々真っ昼間に仕事してる…と言うのは、取りあえず言わない方が良
いのでしょうか。
★流石に着ぐるみは無しですか
聖 「つまり、怪盗ジャンヌは、魔王から神様を救うために泥棒をしている
訳ですか」
まろん 「私の正体、知ってて黙ってたんですね」
聖 「いやですね。私はあなたの正体を知っているとも知らないとも言わな
かったじゃありませんか」
(中略)
聖 「霊感…と言うんでしょうか。昔からそう言う気配に敏感で、病院の前
を歩いていたら、彼の病室全体が暗く陰って見えたんです」
(中略)
聖 「あなたになら任せられると思ったからです。そして、私の考えは間違
っていなかった。あなたはとても美しい光をまとっています」
まろん 「え」
聖 「私は決してあなたを止めません。あなたの正体をばらしたりもしませ
ん。ですから、私にお手伝いさせて貰えませんか。私の力を使って欲しいので
す」
まろん 「でも…」
聖 「放っておけないのです。力になりたい」
まろん 「あ…」
聖 「あなたを守りたい」
車の中で、まんまと聖先生に自分の正体がジャンヌだと話させられてしまった
まろん。
原作だと先生が警察に漏らすと私は豚コレラの刑とか、豚の着ぐるみまろんち
ゃんとかは流石にアニメではやりませんね(笑)。
マンションまでまろんを送ってきた聖は協力したいと言いこれを受けるまろん。
聖はまろんの顎に手をやって…。
★知られていた正体
稚空 「まろんに触るな!」
まろん 「稚空」
稚空 「生徒の顔引き寄せて、何をしようって言うんですか? 先生」
(中略)
稚空 「まろんを送って来て頂いてありがとうございました。後は私にお任せ
下さい」
(中略)
聖 「でも名古屋君。君こそ止めた方がいい。夜遊びは、危険ですよ」
稚空 (知っている…。俺の正体を知っている…)
まろん 「今日の稚空嫌い!」
稚空 「どうすればいいんだ俺は…」
まろんの顔を引き寄せようとした聖を止める稚空。ここは原作通りのシーンで
す。原作だと、とっくに仲直りした後におけるシーンでした。
アニメだと前回で仲直りしたのかどうか微妙だったのですが、どうも仲直りし
ちゃったみたいですね。
聖はシンドバット=稚空であるとほのめかす発言に、ショックを受ける稚空。
★ジャンヌは天使か悪魔か
まろん (フィン、私、絶対全君を助けてみせる)
(中略)
全 「天使…。夢、夢なのか?」
(中略)
全 「夢じゃ無いんだな! お願いだ! 俺を! 飛ばしてくれ!」
ジャンヌ「全君…」
全 「あ…違うのか。そうか、お前は!」
(中略)
全 「寄るな! 悪魔。俺を連れていかないでくれ…」
ジャンヌ「あたしは、あなたの命を奪いに来たんじゃ無いわ。助けに来たのよ」
全 「嫌だ…行きたくない」
ジャンヌ「私はあなたの味方よ!」
ノイン 「それはどうでしょう?」
(中略)
ノイン 「ジャンヌ、その少年はもう長くない。だが、今は取り憑いている悪魔
のお陰で生きながらえている。つまり、悪魔を封印すればその少年の命は無い」
ジャンヌ「嘘よ!」
(中略)
ノイン 「信じるも信じないもあなたの勝手です。さぁジャンヌ。それでもあな
たは、チェックメイト出来ますか?」
病院の屋上で紙飛行機を持っている全。紙飛行機を投げると、ジャンプして来
たジャンヌがそれをキャッチして、全の前に現れます。
ジャンヌを見て天使だと感じる全。原作だと、病室でまろんと一緒にいたフィ
ンの姿を見て妖精だと感じ、フィンに飛ばしてくれと願うのですが、アニメでは
ジャンヌ自身を天使に見立てましたか。ジャンヌが「全君」と呼びかけると、今
度は悪魔だと感じ、逃げ出す全は、黒い涙を流して苦しみ倒れます。
助けに来たというジャンヌの前についに悪魔騎士ノインが姿を現します。
ジャンヌのリボンを指二本で止めたノインは、悪魔のお陰で生き長らえている
全の悪魔を封印すれば、彼の命は無いと告げます。…ジャンヌは、究極の選択を
迫られるようです…。という所で次回へと続きます。
★次回予告
全 「頼むジャンヌ、俺の心臓を盗んでくれ!」
ジャンヌ「駄目よ。そんな事をしたら…」
全 「嫌なんだ。嘘をついて生きていくことが。そんなの、全然生きてる事
にならない」
ジャンヌ「だって!」
全 「お願いだ! 自分の力で生きていく為に。頼む、まろん!」
まろん 「神風怪盗ジャンヌ『決断!? 悲しみの封印(チェックメイト)』」
全 「大丈夫。俺には天使がついている。飛びきりの」
原作第15〜16話からのエピソードです。予告を見る限り、かなりオリジナ
ルが入っている様ですね。脚本は今回と同じ横手さんですが、作画が…。思った
より良さそうですが。
演出の貝澤さんは、第29話が割と良かったので、期待しています。
では、来週もあなたの心にチェックメイト! …だと良いですね。
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石崎啓太(E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp)
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