石崎です。

japan.anime.pretty,fj.rec.animation の 
<81d0v1$4sc$1@meshsv230.tk.mesh.ad.jp> の
記事において 1999年11月23日(火) 12時16分34秒頃、
"parallax" <RXC06763@nifty.ne.jp>さんは書きました。
>こん○○わ、PARALLAXです。

 こんばんわ〜。

>> 神風怪盗ジャンヌ第36話『泥棒は刑事の味方か!?』の感想など。
>
>分家の方は相当茶化して書きました。今回の御話はギャグだと思い
>あぁ書いたんですが、どうやら原作は大幅に違うのですね。
>#だってあの御都合主義やら唐突な展開やら「学会の追放」やら
>#「神頼み」やらが、どう見てもシリアスに見えなくって(^^ゞ。

 アニメしか知らない人が見るとこう見えるのかと参考になりました。
 してみると、今回の話はシリアスな話ながら、古典的なマッドサイエンティス
トを出して笑いを取ろうとしたのでしょうかね。
 どうもアニメ版ジャンヌを見ていると、「そんなんありかい!」と突っ込みた
くなる場面が多々あるのですが、素人の我々でさえ容易に突っ込めるという事は、
これはスタッフが突っ込みやすい様に捨て身のボケをかましているのでは無いか
と思う事も無きにしもあらずです(嘘)。
 でも、原作版ジャンヌも同様の突っ込みが出来る場面が少なからず有るような
気がするので、実はアニメは原作テイストを忠実にアニメ化しているだけかもし
れないです(嘘爆)。

>>で、家族愛中心のお話になっていました。
>
>家族愛の御話はそれなりに感動を呼ぶパターンが挿入されていたの
>ですが、如何せん今週は「頭文字D」に「〜どれみ」と家族愛を
>正面から描いた佳作が相次ぎましたので、私的にはこれの前に敗れ
>去っている印象しか得られませんでした。

 どれみは一応せらむん者(?)ならば見なくてはいけないと思って起きていた
ら見ています。あれはあれでお約束な話だった気がしますが、良かったです。あ
ちらは延長するみたいですね。

 今回のジャンヌは、個々の場面だけ取り出してみると素晴らしいのですが、ど
うも組み合わせ方にかなり問題があるような気がしますです。
 都ちゃんの涙のお願いも、周りの状況を考えずにそれだけを見れば素晴らしい
んですけどね(号泣)。

>そうですね、私もこの唐突感に付いて行けませんでした。ですから
>全体としては「親子の感動」と「追う者と追われる者の相互理解」
>がダブルで立つ今回の主題はそれなりに感動を呼び易い物では無い
>かと思える物の、都と昴の描写に掘り下げが足りない為に今一つ
>ノリきれませんでした。

 都と昴の描写に関しては、原作では実は殆ど描かれていませんので、実はアニ
メの方がより深く描写しています。更には、原作では氷室警部は「常にデフォル
メ」なギャグキャラですので、あんな父と子の愛情話などやる事は不可能です
(爆)。

 都がジャンヌがただの怪盗では無いと気付いている描写はこれまで散々描かれ
ていましたので、昴が変になった時に、ジャンヌに頼めば…というのは不自然で
は無いのですが、問題は頼み方です。何であそこで一人で叫ばせるかな。
 原作では予告状は東大寺昴宛に来ているので、現場でジャンヌにお願いする形
にするなり、いっそのこと都がジャンヌに願いを立てる場面など無くても良かっ
たのかもしれないです。
 また、頼まれたまろんの方が、滅多に頼み事をしない都の願いは必ず聞くこと
にしているという原作における描写も何故かカットされていますね。

>> ワインを痛飲する昴を止めようとした都をはね飛ばし、テーブルの料理を下
に
>>払い落として荒れる昴を氷室が殴ります。
>> 父を侮辱した昴を都が平手打ち。昴は家を出て行ってしまいます。
>
>と言う訳で、上記の印象と「自分の鬱憤を、本来の対象にではなく
>家族にぶつけるか!」と感じた怒りで、このシーンでは昴を打ち据
>える父親と妹の姿に、拍手を送っておりました(^^ゞ。

 昴が暴れていたのは、悪魔に取り憑かれた影響だと思って見ていたので、実は
それ程気にはしませんでした。

>プログラムに取り憑いたとすれば、あんなAI真っ青の暴走プログ
>ラムをそのまま走らせられるハードウェアの方が信じられませんし、
>ハードウェアに取り憑いたとすればわざわざモニターに顔を表示す
>る事が解せません。まぁここは地殻制御装置その物に取り憑いた悪
>魔が遠隔操作卓にインターフェースを伸ばした瞬間だ、と無理矢理
>解釈し、モニターの顔は悪魔ならではの御茶目さだと思いました。
>
>#最近、解釈が苦しい作品が続くなぁ(^_^;)。

 ジャンヌでは物に悪魔が取り憑きますが、悪さをするのは取り憑かれた人間自
身です。
 だから、昴兄さんは、悪魔に取り憑かれる前から地殻変動制御装置とそれを制
御するためのプログラムを開発していたのではないでしょうか。

 自分の地殻変動モデルを証明するために、実際に地殻変動を制御する装置を作
ってしまう昴兄。あまりにも危なすぎます。
 選考の結果落ちたのは、昴の学説があまりにもトンデモで、日本の学会では受
け入れられなかったからに一票を投じたいです(笑)。
 実は昴兄は、自分の研究を続けるために、外国の軍辺りからお金を貰っていた
のでは無いでしょうか。だとすれば、ますます日本では受け入れられそうにもな
いかも。

 ところで昴兄は、外国に留学したのに、研究はわざわざ日本に戻って来て行っ
ていたんですね。

>> 都が都スペシャルを自ら設計しているのも、昴兄さんの影響何でしょうねぇ。
>
>ではこの二人の血筋が両親のどちらから遺伝してきているのかと
>考え…コワイ考えになってしまいました(;_;)。

 実は隔世遺伝かもしれないですよ。どう見ても桜ママ(そう言えば名前がED
で出たのは今回が初めてですね。今までは「都の母」でしたので)は普通の人で
すから。
 ただ、氷室が解雇されそうになっても全く動じていない辺りは流石ですが。

>今回、最も大爆笑したシーンでした。それなりに都会の桃栗町から
>日帰りで行ける程度の山奥にある、立ち枯れ崩壊した研究所に独り
>残り怪しげな実験装置を組みたてている学会への復讐を誓う研究者。

 実は原作では研究所は町中にあり、崩壊寸前でもない一見普通の建物だったり
します。
 もっとも衛星利用の重力変動による地震発生装置で、これで学会に認められる
と言っている辺りはアニメと同じですが。
 更には、原作の昴は悪魔に取り憑かれてから3ヶ月が経過しており、悪魔に取
り憑かれてからマッドサイエンティスト的作戦を始めた節があります。

 …という事実から推測するに、恐らくアニメ版のスタッフ(脚本か演出)が、
原作を見て古典的なマッドサイエンティストを登場させようと思い、そのまま実
行してしまったのでは無いかと推測されます。
 ジャンヌでは、「お前はルパンか」とか「お前は尻尾か」という様な話があり
ますですが、どうもこれらは確信犯くさいです。

>これで「なんとかなる」と都が思って
>いるならば、「彼女はまろんがジャンヌだと知っており、かつこの
>場にまろんが来ている事も知っており、加えてまろんが自分の必死
>の願いを聞き入れざるを得ない事も知っている」事になってしまい
>ますから、こりゃ幾らなんでもギャグだろうと思いました(^^ゞ。

 恐らく、原作の「ジャンヌと都が屋根の上でお茶会」というのがあんまりだと
思ったので、ああいう形にしたのでしょうが…。

>> 昴は地震を起こしているのは自分だと語ります。この直後大阪以外の放映で
は、
>>1846頃に鹿児島県で起きた「地震速報」のテロップが入りますが、演出か
と
>>一瞬考えてしまいました(嘘)。
>
>私も一瞬そう考えて爆笑しましたが、後で「HUNTER^2」でも同様の
>時刻にテロップが入っているのを見て真っ青になりました。冗談が
>冗談で済まなくなる時ほど、笑えない物です。

 今回の演出は橋本光夫氏で無かったよなぁと、思わずアニメージュを見てしま
いました。

>> 助かった昴に、氷室が自分の過去について語ります。自分が今の道を選んだ
の
>>は、いつまでも市民を守る警察官でいたかったからだと。まぁ、お約束ですね。
>
>仮にもキャリアであれば例え警察庁からの落ち毀れであっても県警
>本部が放って置きそうも無い気がしますが、この辺は東大寺警部が
>裏から手を回してそれなりに上手くやっているんでしょうね。配属
>願いの提出程度では本部の人事を止められないでしょうし。まさか
>どっかの特車隊の隊長同様「切れ過ぎたからさ」でジャンヌ特捜班
>に雪隠詰め食らっている訳じゃないだろうな?

 昇格試験を受けなければいいだけの話かと。
 確か警察のエリートさんの出世が早いのって、試験を受ける資格が早いからで
はありませんでしたっけ? 

#国家公務員には昇格試験はありませんが。

◎以下妄想劇場

■恒例妄想劇場「怪盗の敵は正義の味方?(その3)」

前回までのお話

亜美ちゃんと出会ったまろんちゃんは、亜美ちゃんもまた孤独な少女であったと
知り、親近感を抱きます。その亜美ちゃんと離れて暮らす、母と離婚した父との
絆である絵をチェックメイトしなくてはいけなくなったまろんの心中やいかに?
一方、予告状を受け取った平日組は火川神社でジャンヌ迎撃作戦の立案に余念が
無かった。亜美の身体から妖気を感じ取ったレイを除いて…

(本編)

まろん (警察の気配がない? 変ね…)

ここは亜美の住んでいるマンションを見下ろせるビルの屋上。
まろんは、双眼鏡で様子を伺っています。

まろん (気が重いな…)

フィンが天界へと去ってからと言うもの、仕事の度に憂鬱になる事が多かった。

まろん (あの子の、父親との絆か…)

 まろんは、自分で自分の父親との絆である、マロンドームをチェックメイトし
た時の事を思い出す。

(回想:第19話)
まろん 「大切なのは、物じゃなくて、そのものに込められた思いだって事。そ
うよねフィン」

まろん (あの時は、私には父との絆を感じることさえ出来れば、形なんていら
なかった。でも、あの子はどうなの? あの子は私と同じ考えでいられるの?)

 悪魔に取り憑かれた人間は、解放された後にはその時の事を覚えていない事が
多かった。
 その時、悪夢から覚めた人間が自分の大切にしていた物が無くなったと知った
時、どう思うのだろうか…。
 自分の時は、全ての事情を知った上だから、平気だった。でも、事情を知らな
い他の人はどうなのだろうか…。

(回想:第9話)
ジャンヌ「あなたを救う為なのよ。このままじゃあなたは死んでしまう!」
三枝  「私など救われなくていい。死ぬ事なんて怖くない。アキコの側に行け
るのなら」

 あの時、自分の命よりも、死んだ娘との絆の方が大事だと言ったあの写真家は、
今頃どうしているのだろう…。怖くて、とても調べる気にならなかった。

まろん (ねぇ、私のやっている事は、本当に正しい事なのかな?)

 フィンがいれば、まろんがやっている事が絶対に正しいと太鼓判を押してくれ
たに違いない。そうであればこそ、時には辛い事もある仕事にも耐えてきた。
 でも、今はフィンはいない。

まろん (だめよまろん。自分の中では、もう答えは決まっている筈なのに、ど
うして迷いが今頃出て来るのだろう)

(回想:第19話)
ジャンヌ「私は、怪盗ジャンヌ。盗むと言う行為。盗まれた人の悲しさや悔しさ、
全て承知の上だわ」

まろん (とにかく、今はあの子の事を信じるしかない)

 漸く決心を固めたまろんは、ロザリオラピュセルを取り出した。

まろん (フィン、力を貸して、ジャンヌ・ダルクに私の声を届けて!)

(続くのか?)

 際限なく長くなっていきます…
 とうとうせらむんサイドの出番が今回は無くなってしまいました。
 回を重ねる毎に暗くなっていく展開に皆が引いていく音が聞こえるようです
(汗)。
 次回は漸く決戦かな?


>■突然妄想劇場  ジャンヌの予告

 堪能させて頂きました。
 劇場版パトレイバーは名作でしたね。このネタだと昴は死んでいないとおかし
いのですが…というのは先に書かれてしまいましたか。
 するとあのプログラムは「SOS」ですか。

 あ、ジャンヌからの予告状も良いですが、桃栗町への危機をあの地震プログラ
ムにするのも手かも?

>>★俺は学会に復讐してやるんだぁぁ
>
>とハンドスピーカーで叫び、
>
>「世界征服は、まず桃栗町から」

 実は、この妄想が出て来るものと期待し、このタイトルをつけたんです(自
爆)。

 ゆうきまさみネタ二連発ですか。するとやはりまろんなだけに、アッセンブ
ル・インサートとか、兄姉ネタならば「ヤマトタケル」を妄想すべきなのでしょ
うか?

 それでは。

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石崎啓太(E-Mail:keitai@fa2.so-net.ne.jp)