こん○○わ、PARALLAXです。それでは「LAST−EXILE」の
感想なぞを。なおネタバレだらけですので、まだ御覧になっていら
っしゃらない方、またはDVDが出るまで封印しようと決意されて
いる方は、これ以降は読まれない事をお勧めします。


■ 「LAST-EXILE」 第07話 「Interesting Claus」

◆ネタバレにならない程度の感想:5段階評価で3− 前回は3+

 う〜ん、どうも心理描写説得力云々で見る作品では無くなったかな?

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25 【改行埋め突然妄想劇場】   アルまんが大王 #07
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23 あれくす「…どうした。何か質問があって来たのではないのか?」
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21 ラヴィ 「はいっ。艦長はどうしてアルを助けたのですか?」
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17 あれくす「よ う じ ょ と か 好 き だ か ら ー!」
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13 ラヴィ 「…なに、アレ?」
12 タチアナ「いくらなんでもなぁ。あれにゃ、ちょっと引くぞ?」
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10 くらうす「僕は感動したっ!あんな正直な艦長、他に居ないっ!」
 9 整備員一同  ( 同意首肯感涙 )
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 7 第07話 「Interesting Claus」   2003.05.20 放映
 6 第06話 「Arbiter attack」    2003.05.13 放映
 5 第05話 「Positional play」    2003.05.06 放映
 4 第04話 「Zugzwang」       2003.04.29 放映
 3 第03話 「Transpose」       2003.04.22 放映
 2 第02話 「Luft Vanship」     2003.04.15 放映
 1 第01話 「First Move」      2003.04.08 放映

だんだんと、男性キャラ群が救いようもなくなってきたり(^^;)。

◆アヴァンタイトル

前回の主要シーンから。「死体って何とも言えないよね」から始ま
り「これは私たちのヴァンシップなんだから!」で終了。(おぃ)

: と省略するのは如何なものかと思われますが、実際にこの程度で
: フラッシュバック的にシーンが積み重なるのです(^^;)。 前回を
: 想起させるに留まる程度の編集は、今回から見始めた者へは多少
: 不親切かな?と案じられました。圧縮され過ぎだよ(笑)。


◆サブタイトル 「Interesting Claus」

直訳すれば「興味深いクラウス」。

: まんま、ですな(^^;)。つまり今回の主役はディーオ様、って?
: 公式Webのword解説を読んでも、ほぼこれでOKの様です(おぃ)。


◆空戦@シルヴァーナ至近空域

前回のラストシーンから直結。艦内格納庫に侵入した星型を叩き落
し、その勢いのままに雲海へ突っ込むクラウス機。以降は極端に出
力の違う戦闘機に振り回されて右往左往。当然これはシルヴァーナ
艦橋のみならずギルド側へもモニターされており、アレックスから
はスルー、ディーオからは「酷いな(笑)」と扱われます(哀)。

あまりに過激な性能をもつ艦載機を扱いきれず、ラヴィは出力操作
が後れがちであり、クラウスも機体を御しきれません。結局役に立
たない彼らを尻目に星型は易々と対空砲火を潜りシルヴァーナへ侵
入。艦内各所で頻発する白兵戦の報告は次々と艦橋に入り、ついに
は艦橋も襲われ、これはアレックスの仕込み対戦車ライフル一撃で
撃退されるものの、艦長シートへ座らされたアルも流石に不安げ。

そうこうしている内に流石に慣れたか、体力と気力に不安がある後
席を兎も角として、クラウスは丁度正対してきた星形1機相手に奮
戦中。全然、当たりませんが(笑)。尤もその「きらきらしている」
飛びっぷりがお気に召したか、クラウスを狙ってディーオが参戦。
それで良い様に弄ばれ、クラウスも流石にカッとなりました。が、
その戦技を戦闘機で発揮したが為にクラウスはラヴィを失神に追い
込んでしまい、これで後席のコントロール&サポートを失ったクラ
ウス機はいよいよ絶体絶命に。

と、そこへ新たに参戦したのは貴族どもへの謁見を終えて帰ってき
たタチアナ機。流石に戦い慣れた無駄の無い動きでディーオ機を追
い詰めるものの、空中分離したルシオラ機に梃子摺り後席のアリス
が負傷…なれど、そのまま戦闘続行。以降は二つ縺れ合いの巴戦。

そして訪れるタイムアップ。「次は何時会えるかな?」と捨て台詞
を残し、ディーオは他の星型とともに戦闘空域から離脱。一瞬、離
脱する星型の群れに囲まれた残弾0のクラウスは、流石に覚悟した
か後席で失神したままのラヴィの名を呼ぶも、そのままスルーされ。

一方、シルヴァーナは相当な被害。ドック入りを宣言したアレック
スの脇からアルが駆け出し、これへソフィアが「渡してあげて」と
綺麗な水を託すのでした。

: とまぁ、以上の空戦展開が本編の8割を占めます。もう冒頭から
: ずーっと飛びまくり撃ちまくり壊れまくりのシーンばかりで、か
: ろうじて艦橋の静かな様子で気が抜ける程度です。疲れた(^^;)。

: で、シルヴァーナの艦載機。そりゃま初めて乗った機体ですから
: 慣れていないのは当たり前としても、どうやらコイツは例え予備
: 機とは言えど、クラウスたち民間で使われているそれとは(元ク
: ラウス機が派手にチューンされていても)相当に性能の格差があ
: るようです。ラヴィもコントロールが出来ない乗機を加速Gに耐
: えながら「こんなのヴァンシップじゃない!」と悲鳴あげ評し。

: 前回「艦の下に潜るな」と言われておきながら、堂々と艦の下を
: くぐるわ潜るわ突っ込むわ。一体、どうなっているのやら?(^^;)

: 整備班4名がクラウス機の戦果(?)について賭けをしていたシー
: ンでBetされていたのは「水」そのもの。つまり製水機の質は
: 良いが無尽蔵に作れる訳でもなく矢張り艦員それぞれに割り当て
: がある、と言う事ですか。これはまんま「船」の生活ですかな。

: で、整備班と言えども「此処には仕事が無い」となれば銃を持っ
: て「いきなり最前線」に立たねばならないのがシルヴァーナの様
: です。これが艦の風潮だとすると、矢張りこいつらは整備兵から
: して相当に戦い慣れているのかと思いました。

: 前回に登場していた厨房スタッフまでも銃を持ち艦内に侵入した
: 星型相手に戦闘中。「細切れにしてやれ!」「芯まで火を通して
: やる!」には出来過ぎの感があり苦笑せざるを得ず(笑)。

: 艦橋に集中する侵入報告を聞き、アレックスが一言「後部が弱い
: か」と。こうした不利極まりない戦況下でも冷静にシルヴァーナ
: の艦体構造の改良点を分析している所は、実に全く嫌になるほど
: 冷静です。まぁ苦戦になればなるほど艦橋が浮き足立っていては
: 話になりませんので、マドセイン艦隊にいた熱血ハゲ吶喊参謀よ
: りは遥かにマシかと思いました。

: ソフィアが艦長に進言する「たれんそうてっこうふんじんだん」
: とは多分「多連装徹甲粉塵弾」てな漢字が当て嵌まるのだと思い
: ますが、これが文字通りだとしますと「相手の装甲を貫通し内部
: へ引火性の粉塵を撒き散らして発火=粉塵爆発させる弾を一気に
: ばら撒く」のかと解釈されそうです。ヴァンシップや銃兵の弾が
: 単なる丸弾でしかないのですから、これは確かに最新鋭の兵装。

: 「クラウス、アタシ、怖い」とは、最初に会敵した時のラヴィの
: 弁。その後もGに振り回されながら唇を噛みつつ耐えていますが、
: クラウスの指示にも反応が遅れがちです。そしてついには逆宙返
: り途中でのレッドアウト。矢張り15歳の少女に空戦機動は無理
: でしたか。こんな描写、確かZガンダムかマクロス辺りでありま
: したかな? ともかくラヴィはそれでも途中までは震える声で
: 「平気よ」と答えており、相変わらず気丈であります。尤もこれ
: も残弾20発の報告をした辺りで吐き気を堪える辺り、精神的に
: も肉体的にも「初めて敵と殺しあう戦場」では限界がありました。

: パイロットがその出力に振り回されっ放しの艦橋を過ぎる5番機
: ことクラウス機の危なっかしい操機は、艦長・副長にはせせら笑
: われたものの、アルには「彼らが未だ無事」を見せる事が出来、
: 結果的には救われていました。

: ディーオ様の興味を引いた、クラウスの初会戦。雲海中で左右に
: 激しく機体を振りつつ急上昇し失速反転降下しながら追いすがっ
: て来る星型へ上空から逆落としをかけつつ銃撃。これを「シザー
: スからインメルマンターン」と評するディーオ様。空戦機動には
: あまり詳しくないのですが、合ってますかな? 尤もこの必死の
: 機動も、ルシオラからは「実戦には不慣れ」と称されてました。

: 「ボクと一緒なら、もっと上手になるのにな」とは、クラウスの
: 哀れな操縦を見たディーオの弁。尤もそれに加えて「意外に惚け
: た顔をしているね」とは(笑)。これまでに比べ、ギルドのモニタ
: に映ったクラウスは空の上+空戦中である程度には引き締まった
: 表情をしていたと言うのに。にしても「一緒」とは何を指すやら?

: で、ディーオ様が出撃されました。あのチェステーブル、あんな
: 所に持ち上がっていたのかよ、何の意味があるのやら(^^;)。

: あ、星型への乗り込み様が何やらワンダバしているなぁ、と思っ
: た事は即時に脳内から削除しました。また発艦時には単機だった
: のでてっきりルシオラとの複座型かなと思いきや、いきなり空中
: 分離したのにもますますワンダバだなぁ、と思った事も即座に脳
: 内から削除しました。だって面白過ぎるんだもん(笑)。

: 出撃時にルシオラがディーオに「誕生旬も間近です」と語ってい
: ます。元服でもするのかな?(違) 何某かのイベントがあるよう
: ですが、これが「ボクには時間が無いんだ」と答えるディーオ様
: に繋がりますかな?

: 「空の本当の飛び方を、ボクが教えてあげる」とはディーオ様。
: 「プリンシパル」とか名乗っていますが、はて? ざっとググっ
: てみましたが、Java関係やら競馬関係やらバレエ関係やらばかり
: が引っ掛かってきて良く判りませんでした。ギルド内部での社会
: 的地位orランキング辺りを現しているのかな?とは思うものの。
: 尤も、自らの名を空中機動の自信に代えて名乗るという事は、そ
: れなりに伝説的な裏づけを持つ名なのかな?とも思えます。

: 追いすがるディーオ機を前回同様にシザースでかわすクラウス機。
: これを見ながらアレックスが「良い動きだ」と評価しています。
: いったいどのくらいシルヴァーナの近くで空戦してるんだ? と
: 疑問にも思えますが(^^;)、 まぁ普段から空の果てを見据えて生
: 活している連中ですから目は良いのでしょう(おぃ)。

: 必死でかわすクラウスなれど、機体の性能差を技量でカバーする
: ところまでは行きません。ヒラヒラとヴァンシップの周囲を空力
: 学的に殆ど無理な機動で飛び回るディーオ様に「ばーん!」と、
: 良いように弄ばれております。並みの星型とは違う機動をするデ
: ィーオ様の機体ですが、これもディーオ様の技量あったればこそ
: ですか。にしても、インメルマンターンが精一杯のヴァンシップ
: の追撃をクルビットの連続でかわすのは反則だよぅ(^^;)。

: 2度も繰り返されれば流石にクラウスにも相手が遊んでいるのが
: 判り、怒り心頭でしたな。得意の木の葉落としで一気に高度を下
: げそのまま逆宙返りへ入り相手の後ろにつけ…ましたが、残念な
: がらその途中でラヴィがレッドアウト。彼女なりに限界まで頑張
: ったが、矢張り一介の運び屋兼草レーサーに本格的空戦機動は無
: 理でしたか。

: さてシルヴァーナの中央シャフトを掠めながら攻守処を変え、
: 「遊びは終わりだ」と、またクラウスの後方につけたディーオ。
: 来る!と思われた時、2機の間に割り込んでこれを救ったのはタ
: チアナ機。と言う訳で大方の予想通り「危難に応じて駆けつける
: 勇者」の鉄板パターンが適用されました。

: 味方機を追う敵機の2機間に割り込み相手の注意を自機にひきつ
: け、これを一旦雲海に潜って星型をやり過ごし後方に着け銃撃…
: するも、これを左右に分離してかわしたディーオとルシオラ。タ
: チアナが「なにぃ!」と驚くのも無理ない事かと(^^;)。ゲッター
: ロボが腹パンチを食らいそうになった時、これを分離してかわす
: のと似てますかな?(無理)

: ルシオラ機はそのまま変形しながらタチアナ機へ正面から吶喊、
: タチアナ機はもう後部へ取り付かれ破壊され放題。これで負傷す
: るアリスですが、平然とタチアナの指示に従います。尤も被害報
: 告で「離脱しますか?」と進言しているのは、「私はもう少しは
: やれるけど、撤退してくれると嬉しいな」なる意味を言外に潜ま
: せているかな?とも思えました。尤もこれもタチアナからあっさ
: り無視されていまいましたが。後にタチアナが吐く、「ナビは部
: 品だ」的な扱いですから、これに基づいてアリスが扱われている
: と思うと、やや前々回クラウスを怒鳴ったアリスが哀れに。

: 「あとちょっと!」と言うタイミングでタイムアップ(おぃ)。
: 尤も直後に星型の大群に囲まれたクラウスとしては「助かった」
: なんて思っている間もなかったかと思えました。取り囲まれた時
: に「ラヴィ」と呼ぶ辺り、クラウスが最後に何処へ立脚している
: かが垣間見えた、と思うのはラブコメ的に穿ち過ぎな味方でしょ
: うな(^^ゞ。


◆ナレーション@アイキャッチ

ディーオ様とルシオラ…だと思うんですが、どちらが後先かが判り
ませんでした。私のダメ絶対音感は錆付きまくり(^^ゞ。

ラヴィ「で、どっちが先で、どっちが後?」
ふたり「どちらなりと。」


◆戦い済んで@シルヴァーナ上部着艦甲板〜艦内

満身創痍のヴァンシップ隊。クラウスも無事に着艦できたようです
が、後席のラヴィは失神したまま。ゴドウィンが世話を焼き衛生兵
を呼んだ所で、姫ことヴィスラ隊長が御帰還。これへ礼を言うクラ
ウスへ、タチアナは「未熟だな」と言い捨て「ナビが最低だ」とま
で言い切ります。流石にゴドウィンがフォローしますが、タチアナ
はお怒りが収まらない様子。

: 姫様、御立腹(^^;)。とは言うものの、未熟者が追いまわされて
: いるのを助けるのにかまけて肝心の艦を守りきれなかった、とな
: れば怒るのも当然かもしれませんね。ましてや戦闘直後、血管と
: 脳にはアドレナリンが充満しきっているでしょうし。尤も「ヴァ
: ンシップは玩具じゃない」と言う辺りからすると、純粋にクラウ
: スの「戦闘機に乗るには未熟な技量」を責めているようにも聞こ
: えました。でも前々回では見込んでたんじゃなかったのかなぁ?

: そんなタチアナへ、額から血を垂らしたままに従うアリスティア。
: 何が彼女をそうまでさせているのかがちとまだ不明ですが、ヴァ
: ンシップから降りたタチアナがソフィアに接する所を見るにそう
: 冷徹一辺倒には見えませんから、彼女もクラウス同様に「ハンド
: ルを握ると性格が変わる」タイプかな?と思えました。尤も将来、
: そんなタチアナに嫌気がさしてタチアナの後席から降り、替わっ
: て乗った空席はクラウスの後席だった…とかになると、どうもま
: たラヴィ退艦説が浮上してきてしまいますが(^^ゞ。

: タチアナの「最低だ」の辺りでは未だ失神しているらしいラヴィ
: ですが、「玩具じゃない」の後のシーンでは完全に目が覚めてい
: る様子です。タチアナが冷たく言い捨てた台詞は一通り聞けてい
: たようですな。唇を噛み屈辱に耐えるラヴィが、後のシーンと合
: わせて哀れに思えて。

一戦終わって開放され、飛行服も脱いで大人しく艦内廊下を歩くラ
ヴィとクラウス。失神した自分を反省したか大人しいラヴィへ、ク
ラウスは何事も無かったかのように何時もの調子で答えを返します。
と、そんな二人を待っていたのは水を抱えたアル。自分を呼ぶ彼へ
「クラウス」と答えるアルですが、暫し逡巡した後に水を渡したの
はラヴィへ、でした。美味しそうに水を飲むラヴィを満足げに眺め
るアル、の耳に聞こえたのは乗員を労うソフィアの艦内アナウンス。
特配ディナーのアナウンスに沸き返る艦内、それと同様に笑ってし
まうクラウスとラヴィとアル。アルのお腹は正直。で、格納庫では
一発芸が漸く披露出来たイーサンに拍手するアルを囲んで宴会が。

: 「レッドアウトって?」「〜気絶しちゃうんだって」なる会話か
: ら察するに、二人とも自分の肉体の限界を超えた機動の経験は無
: かった様子。いくらレーサーとしてチューニングしてあっても、
: 流石に戦闘機は桁が違う訳ですか。

: 飲んでる最中は減っている水が、瓶を縦にすると、あらびっく
: り水面は元通り。引田天光2代目も真っ青のラヴィでした(笑)。

: 尤もそんな事より、出撃前にはボコボコだったクラウスの顔が
: 帰ってきたらばあらびっくり元通り、って方がもっと疑問かも
: しれませんが。タチアナ機と違い与圧マスクをしていない分だけ、
: 冷却効果が強まってましたかな?(嘘)

: 呼ぶ際には此方を優先するところからしてラヴィよりはクラウス
: を意識しているらしいアルでしたが、逡巡した後に水をラヴィへ
: 差し出す描写には「おぉっ」と思いました。アルにはラヴィのダ
: メージが見て取れたのか、それとも前回で食事に手を出したのが
: ラヴィだけだった事を意識したのか。前者だと思いたくあり。


◆新たなる決意@格納庫 (種ガンのサブタイみたいやね(^^ゞ)

さて宴会も済み静かになった格納庫の一角。ボロボロになった自分
たちのヴァンシップを、肩並べ見入るラヴィとクラウス。愛しげに
機体を触るクラウスを見ていたラヴィはふと涙ぐみ、嗚咽しながら
「アタシ、頑張るから」と決意を新たにするのでした。

: タチアナから言い捨てられた台詞による気持ちの流れだと思いま
: すが・・・詳しくは後述。


■総括:公式サイトにある今回の解説は、以下の通りでした。

「星型の機体は次々とシルヴァーナに侵入し、各所で始まった白兵
 戦は激しさを増してゆく。」

: そりゃまあ艦内は阿鼻叫喚でした。尤も映ったのは厨房区域と回
: 廊と整備員だけでしたが。艦橋まで阿鼻叫喚になるのは何時だ。

で、上記までの感想では一切書きませんでしたが、どうも前回に引
き続き今回も、クラウスの心理状態が判りませんでした。吶喊出撃
している最中はラヴィの事も慮れない程に頭に血が上っているのか
なぁと思いまだ納得できましたが、帰ってくるなり飛行服を脱いで
くつろぎ前々回には自分をボコッた相手と卓を笑顔で囲み、ラスト
ではアルから離れて、感慨深げに壊れた自分たちのヴァンシップを
触るだけの始末。おまー、前回「此処から逃げよう」と言っていた
決意は何処に行ったんだ?と小一時間問い詰めたくもなりました。

: そらまぁ「同じ戦線を潜ったもの同士、仲違いは水に流される」
: てな鉄板展開もあるかもしれないけど、それは「同じ塹壕で肩並
: べて小銃を撃った」仲間である場合だろう?

そして今回はラヴィまで、その心情が判りません。前回の激情につ
いては「あぁキレちゃったな」くらいに考えてはいたものの、流石
に今回の「あんなに疑問に思っていた戦闘から帰ってきてみれば、
関心が向くのは食事。わだかまりがあったらしいクラウスや整備員
達ともほのぼの。仕舞いには何時の間にやらシルヴァーナで戦う事
を決意。」てな具合に流れる心情には、おまー前回まであれだけ嫌
がって恐れて今回は怖いとまで言っていたシルヴァーナでの戦闘を
何がきっかけで受け入れたんじゃ?と言いたくもなりました。

: やっぱ「メロメロほのぼの」のハリウッドエンターティメントか?

まぁクラウスの心情については上記の「戦友意識」的展開に加えて
「これだけの戦闘を潜り抜けたシルヴァーナはやっぱ強い」とした
意識改革があったのかもとも思えますし、ラヴィについては「あん
だけ言わせておいてすごすご尻尾巻いて帰るわけには行かない」て
な意識変化があったのかもしれないとも思いますし、激烈な戦闘か
ら帰ってきた自分たちを迎えてくれたのは前々回に自分をボコッた
相手でありラヴィの体を気遣ってくれた事で見直した、と言う陰に
隠れた展開があったのかも?とも思います。が、それらはあくまで
モニターの此方側で収まりの悪い箇所を勝手に解釈した上での話。
説得力のある作品を作るつもりなら、僅かでもそれを解釈させる鍵
となる「絵」を入れて欲しかった、と思いました。尺の問題につい
ては、結局意味無く終わった整備員の賭けシーンを筆頭に、艦内描
写から幾らでも削れそうに思われます。

: 「衛生兵を呼ぶゴドウィンを思わず見直すクラウス」「タチアナ
: の暴言を耳にし無念そうに目を瞑るラヴィの肩を叩いて慰め微笑
: むコスタビに和むラヴィ」「アルに何かと世話を焼き何とか打ち
: 解けようとしているらしいゲイルを意外そうに見つめる二人」
: 「アルに受けて気を良くしたらしくいきなり二人へちょっかい出
: し始めたイーサンに絡まれる二人」あたりは鉄板として。

何であれ、さっさと再度アレックスにはクラウスとラヴィを並べて
「お前たちは此処(シルヴァーナ)で何をしたい?」と問いただして
頂き、何故にこの二人がわだかまりなくシルヴァーナに乗り今後ど
うするつもりなのかの心積もりを尋問して貰いたくあります。現状
のままでは、どうもこの二人の変心した動機がつかめず、今後の彼
らの行動原理があやふやなままで見る事になりかねませんので。

: でも「キャラクターが何考えてるのか判らん」のは、確かにGONZO
: らしい作品ではあるよなぁ(--;)。そらタンは妙にはっちゃけた所
: があるし、アラシはガドをどうするつもりなのかイマイチ掴めん
: し、すっかりオリジナルと化してしまった「雪風邪」「Hellsing」
: の主役級に至っては、そらぁもう(爆)。唯一「何を考えてるのか
: 見りゃ判る」原作無しオリジナルのキャラはヒビキ@Vandreadぐ
: らいなものかなぁ。


◆次回予告 第08話 「Takeback」

ア〜ダルトなカウンタ〜の後ろではム〜ディな大っ人の会話が…

だ、そうです。(おぃ)

アル「がんばれっ、がんばれねぼすけー!」

 次回、LAST-EXILE  第8話 「Takeback」

タイトルコールはアルヴィスでお送りしました。ついにラヴィが
降ろされたか、と思いきや。

ラヴィ「来週は、お子様にはとてもお見せできない。」

: 何がなにやらさっぱり(^^;)ですが、 激烈戦闘(第1&2話)の後
: はチキチキマシン(第3話)と決まっているようですので(違)、
: きっと次は「操縦桿を握っていない為にぽけらっとしたクラウス
: がラヴィに尻叩かれて頑張るギャグコメディ」と予想しています。

さて問題は、お子様に見せられない「絵」が登場するか否か、だな(爆)。
・・・テレ東で、それは無いか(^^;)。 では。
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