In article <3EC5A474.98EBBEFF@dd.iij4u.or.jp>, 
shibuya@dd.iij4u.or.jp says...
>
>渋谷@家から です
>
善財(平原 隆生)です。フォローをどうもです。

>Takao Hirahara wrote:
>
>> 今期レビュー入れるとしたら「カレイド」「ガド」「にょ!」
>> 「しーぽん」のどれかかなあ、と考えてる善財(平原 隆生)です。
>
>カレイドスターですが戦争の埋め合わせで5月6日放映した分
>(すごいおじさんだっけ?違った、いつも すごい 遠い家族)を
>録画し忘れて見逃しているのでレビューしてもらえるとうれしいなあ。
>
あー、「カレイド」で記事書くなら5話か7話かなあ、と思っていたので
ちょうど良かったかも。

とうわけで、まずは解題とキャラから。

<解題>
架空の劇団「カレイドステージ」が舞台の芸能界根性もの、ですか。
語源はkaleidoscope(万華鏡)でしょう。公式サイトの説明によりますと、

「サーカスでもない、ミュージカルでもない、マジックでもない
世界的に大人気のエンターテイメントショウ」
http://www.kaleidostar.jp/kaleido/kaleido.html

となっていますが、「キダム」で有名な「シルク・ド・ソレイユ」に
似ているかなあ、という印象です。(基本は人間離れしたサーカス技を
見せるわけですが、それにストーリー性・テーマ性といった
舞台演劇の要素を加味している、という印象)
http://www.fujitv.co.jp/bigtop/cirque/whats.html
http://www.fujitv.co.jp/bigtop/top.html

もっとも、「キダム」に関してはテレビでの紹介番組を見ただけ
(ステージそのものは見てない)なので、ハズシかも知れませんが…

<キャラ>
・そら(CV:広橋涼/ラッカ@灰羽,風祭りんな@ステルヴィア)
・ミア(CV:西村ちなみ/グレタ@シュガー,ハイドラ@ワるQ)
・アンナ(CV:渡辺明乃/ロビン@ウィッチハンター,アンジェラ@まほたい)

まずは主人公と親友で3人娘を形成です。ふつーなミアに
ちと変わり者のアンナ、というところでしょうか。/のあとはすぐに
思いついたものだけ書いてますので偏っているかも(爆)
あ、「まほたい」は「まほTai!」でない方です。

・ケン(CV:下野紘/綾人@らぜほん)
・サラ(CV:久川綾/にゃも@あずまんが)
・マリオン(CV:折笠富美子/パシフィカ王女@すてプリ)

そらに萌えーなスタッフの少年ケンに、ステージ上と日常との
ギャップが激しい空手歌姫のサラ。マリオンは大道具係の娘ですが
トランポリンにこだわりのある幼女。
下野さんと久川さんは「らぜほん」で共演してたらしいですが、
見てないのでノーコメントで(ぉぃ)折笠さんは/のあとが書ききれない(^^;

・カロス(CV:藤原啓治/ウォルコット中佐@GA)
・レイラ(CV:大原さやか/メアリ少佐@GA,ラクウェル姉@すてプリ)
・ユーリ(CV:千葉進歩/藤原佐為@碁,マイケル花形@ワンダバ)

G.A.でエンジェル隊とショタ兄弟の上司コンビが、こちらでは
劇団のオーナーとトップスターのコンビですか。もう1人のトップスターは
「ワンダバ」ではマネージャーという裏方をやってますな。

・フール(CV:子安 武人/リュウガ@まほろ)

そらにだけ見えるステージの精。「ワンダバ」のマッチョな妖精さんも
インパクトあったけど、こちらも強烈(^^;
タロットカードが1枚多い(普通は22枚)ような気がするけど
気のせいでしょうか。
http://charge.odn.ne.jp/tarotcard/etc/card.html

<本題>
第5話「いつも すごい 遠い家族」

・新作「シンデレラ」の初日を迎えたカレイドステージ。楽屋で緊張、の
そら・アンナ・ミアの魔法使い役3人組。空手歌姫は相変わらずヘンでした(^^;。
しかし、トリプルイリュージョンがうまく決まらない。それを観客の1人として
見ているそらの父親。

・自室へ戻って写真を見ながら物思いにふけるそらに「実の両親じゃないのか」と
声をかけるフール。アルバムに髪をはさまれたまま引き出しに放り込まれる
フール、哀れ。

・そらは両親の猛反対を押し切ってカレイドステージに入団してきたのだが、
父親は危険な仕事である、と心配してステージをやめさせようとする。
「そらが日本に帰るまで自分も戻らない」と強硬な父親。

・そしてミア、アンナに語られるそらの生い立ち。そらの本当の両親は
事故死していて、今来た父親は育ての親である、とのこと。
「不幸な生い立ちだけど明るい主人公」という王道で来ました。

・ステージを取るか日本の両親のもとへ帰るか?苦悩のそら。そこへ父が倒れた、
との知らせが。病院へ駆けつけるとその日のステージには間に合わない、
という究極の選択を迫られる。そらは父親のもとへ行くことを選択。

・幸い命に別状はなかった父親。しかしステージには穴をあけてしまう。
病院の窓から、その日出演するはずだったステージ会場の遠景を
見つめるそら。何かそらの苦悩が端的に伝わってくるような
痛々しいシーンでした。

・ステージを去って、父親と共に日本に帰ろうとするそら。レイラは
「そんな利口な生き方ができるなんて」と、厭味とも何ともつかない
コメントを。しかし車の中では「本気なのかしら」と気にする。
ユーリはそれを見て「残念そうだね」。

・そして空港のシーン。涙をこらえていたそらだったが、ついに抑えきれずに、
といった感じで忍び泣き。その様子に「お父さんは一人で帰る」とついに
ステージを認める父親。見てる私もシンクロ率100%突破で泣きそうに
なったシーンでした。

・ステージ復帰を懇願するそら。カロスは「おまえが謝らなければならない
のは我々ではない」レイラは「(観客に大きな借りを作ったのだから)
最高の演技を見せなさい」と復帰を認めるかのような発言。
ラストシーンは、トリプルイリュージョンがやっと成功して
晴れやかな表情のそら。

<まとめ>
比較的「努力」路線な話が多い本作ですが、今回は反対する父親の
登場による葛藤が中心の話でした。もちろんクライマックスは空港のシーン。
本作品にはOPの派手な動画に惹かれ、サラやフールで笑い転げてきた私ですが、
しっかり「泣き」も盛り込まれた作品だった、と。

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善財(平原 隆生)
Takao Hirahara ratna@lares.dti.ne.jp