最終回寸評 09冬その2
「ベルカ」と言うと、某魔法少女の世界で出てくる術式のひとつ。魔力を銃
弾の火薬の如く”カートリッジ”に充填しておき、必要なときに充填した魔
力を発散させて効力を得るという考えで構築されているのが「ベルカ式」。
ところで、3次元の世界にも「ベルカ」があるのをご存じかしらご存じか
しら。かしらかしらご存じかしら。(社)建築・設備維持保全推進協会、英
名が
Building and
Equipment
Life
Cycle
Association
で「ベルカ」。A’sの本放送が終わってしばらくして、ベルカから「ベル
カ」という名前の機関誌が会社に送られてきた時には、そりゃぁー狂喜乱舞
(ただし脳内で)。同時に、そんなしょーーーもないことに反応する自分を
見ているもう1人の自分がいて、冷ややかな視線でこちらを傍観しているの
であります。学生時代、延々2次元をネタにバカ話をしていた頃を思い出し、
現実と景気にため息が出るのでした。
おはようございます。
大和郡山のブラストマインダー、麻上@ZAQ大阪です。
いつもは、書くべき寸評は全部書いてから記事流しているのですが、一度
分割してみます。早く書けたものをある程度固めて3分割ぐらいで流します。
その2。
いつもの通り、関西地上波限定かつ麻上の守備範囲内の作品で12月から
1月にかけて終了した「テレビ用アニメーション作品」を、f.r.a公式
採点方式(バカ)で採点しています。順不同で、全くもって唯我独尊な感想
文になっています。
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●『生徒会の一存』(サンテレビ<独立U>)
総合: 3 (開始時評価:3)
ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3
個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 st.DEEN
この作品は、何をどう評価したら良いものかと、まずそこから考える必要
があるくらい、点数付けに迷います。面白いんだけどネタは少々危ないもの
ばかりだし、生徒会役員の選考基準は変だし、杉崎はハーレムハーレムと正
直で、「本作は女性視聴者はアウトオブ眼中です」だし、くりむは幼児だし。
女性で「一存は面白かった」と言う方がおられたら、どの辺が面白かったか
伺ってみたい。
男性に受けて、話のバカさ加減が面白いと言ってもらえればOKなのでし
たら、十分に目的達成でしょうな。ただ気になるのは、杉崎の話が、目立た
ないところで結構真面目に進んでいたこと。それがまあまあ良く出来ていた
んじゃないかと思うんですよ。で、最終話見て、「あれ? これって杉崎の
話だっけ?」と思うんですよ。単純に笑える作品である点では十分で、面白
いことは面白いのですが、ネタが危ないことを除けば「その他大勢」な作品
で括られてしまいそうで、なんか勿体ない。杉崎の話をもう少し前に出して
も良かったかなと考えます。
●『夏のあらし2期』(テレビ大阪<テレ東系>)
総合: 3 (開始時評価:3)
ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3
個人的評点 OP・ED:2 OP・ED音:3 シャフト
個人的には、「物足りず」とします。
2期で提示された新しい要素は、あらし達は夏が終わると消える、はじめ
とあらしは昔会っていた、、、ぐらいだと思うんですが、2期の値打ちが、
「漬け物を過去に持っていけば良く漬かる」では少々勿体ないでしょう。1
期の時のインパクトと比べたら、明らかなトーンダウンじゃないですかねぇ。
さらに残念なのが、やはりあのOP絵(これ大事)。さすがに1期で新房
さん怒られたのか、円盤の売れ行きが落ちるから隠したままにしてくれとキ
ングに言われたのか。ともあれ、1期の実績から考えて何か仕掛けてくるだ
ろうと想像したのですが最後まで何も無し。残念。あれで円盤売るときには、
ノンテロップが有ることは容易に想像できますから、「ゲームの宣伝を兼ね
たアニメ作品」の部類に近いところに本作がいるような気がしました。新し
い要素はあるんだけど、基本ドタバタやってるだけ・・・とは言い切れない
んですが、でもそれほど離れていないような、、、。
OP絵のキャラって全員全裸でしょ(かなり見えにくいけど)。あれって、
ドルアーガ(例)みたく1話で風呂シーン入れて、男の客を掴む(それにま
んまと引っかかる麻上)のと同じパターンですよねぇ。おまけに本作の場合
は1期の実績が多分にあるから、「絶対新房さん2期も何かやらかすよ」と、
本作だけは早送りせずしっかり見ていたんですが。本編でも何かあったかと
言われるとこれと言って記憶に無い。予告の「楽屋ネタ」ぐらいしか記憶に
残らないと言うのは、「新房サン+シャフト」の仕事としては残念です。
●『にゃんこい』(毎日放送<TBS系>)
総合: 5 (開始時評価:4)
ストーリー:5 ビジュアル:4 キャスト:5
個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:4 AIC(本家)
#画伯(ゆうさん)、だからこわいって。
#こういう作風に晋太郎(浅沼 晋太郎 氏)って、ホントに良く合ってるよ
な。
##川口さん(監督)ブラボー。よくここまでバカな作品に仕上げてくれま
した。
これは面白かった。単純に面白かった。晋太郎バカス(誉め言葉)。ああ
いうセンスは大好きです。話のテンポが実に良い。良い意味で、休んでるヒ
マが無い。小さなバカを次々繰り出すのが3交替制”火縄銃”で、時々大き
な<邪>が”大砲”で飛んでくると。やっぱ川口さん、こういうのやりたかっ
たんだねぇ(違)。
総合5は文字通り総合。録り溜めしていた1クール分を一気に見ました。
それだけ麻上を「早く次が見たい」という気にさせたということで、この感
覚久しぶりです。ビジュアルは、<邪>も有りますが、「飽きない絵」を維
持した仕事に対する敬意です。キャストは、もちろん杉本ゆう画伯の怪演と、
晋太郎の「はまり過ぎ」に対してです。敦子さん(田中 敦子 氏)もダシの
効いた仕事でした。どうしても素子の顔が出てくるけど。
全体に、ハヤテ1期のバカさ具合を結晶化するまで濃縮して、ハヤテ1期
で出来なかった<邪>を、比較的自主規制が薄いTBS系で、うっぷん晴ら
しがてら川口さんがやらかした、というところでしょうか(違)。とにかく
バカ過ぎる。
#なぜ今さら、パンチラ(モロ?)を影で隠す?
#2期って、、、、。自虐ネタですか、川口さん。是非見たいです。
●『蒼天航路』(読売テレビ<日テレ系>)
総合: 2 (開始時評価:3)
ストーリー:3 ビジュアル:3 キャスト:3
個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 マッドハウス
#へぇ、三国志(の曹操サイド)って、そういう話なんだ。
今まで三国志の正伝は全く知らなかった麻上。派生物は知っていますが
(一騎当千とか、みやもー(宮野 真守 氏)が主役の作品もあったな)、ま
ともな三国志を見たのは初めてです。ですから、一騎当千のあのおにゃの子
は元々はこうだったのか、とか、恋姫無双のこのおにゃの子はこういう役回
りだったのか、など、曹操サイドという制限はありましたが、いろいろと面
白かったです。なるほど関羽がああいう立ち位置なのでしたら、一騎当千や
恋姫無双の関羽がああなるのもうなづけます。他にも、「ああ、この名前恋
姫でも見たな」というのが多数。関西では、恋姫の2期と蒼天航路の放送が
同時でして、先に蒼天を見ると恋姫が面白くなると言う特典付きでした。お
まけに、恋姫は関羽サイドですから、わりと蒼天と恋姫でラップする部分が
あって、互いに参考になりました。キャラが多いというのが難点ですが、元
々がそういう話なのでしょう、それは仕方ないとして、まあまあ面白いと思っ
たのですが・・・、
何ですか、あの終わり方。
ジャンプ並の酷さだな、あの”打ち切り”。一気に気が萎えた。マッドの
せいじゃないだろうから、日テレかバップがトチ狂ったか。加えて、NAN
Aの時にも気になったんですが、あの”実写パート”は必要なんでスかねぇ?
いらないでしょ。時間の無駄遣いしかしていないんだし、たいした情報流し
てる訳でもないし。NANAの時は集英社(白泉社だっけ?)で、今度は講
談社の横車ですか。あのまとめ方(?)を見るに、曹操の生涯を描きたかっ
た訳ではなかったんですね、本作は。大河ドラマ風にするのかと思ってたら、
えらい尻切れトンボだ。
それと、腑に落ちない点がひとつ。三国志を知らない麻上が言うのも何で
すが、劉備ってああいう人物であってるんでしょうか? 何か違う気がする。
桃園の誓い(こんな字でしたっけ)は「へぇ、これがあの・・・」とために
なる話だったり、曹操との関わりも面白いと思ったんですが、いつかの水攻
めに乗じて脱獄する辺りからの劉備の描き方がどうも鼻につく。智一(関
智一 氏)の芝居が悪いようには見えないし、あれはああいうものなんです
か?
#ところでこの作品って、R15? (もちろん残虐描写の観点で)
●『恋姫無双2期』(サンテレビ<独立U>)
総合: 3 (開始時評価:3)
ストーリー:4 ビジュアル:4 キャスト:3
個人的評点 OP・ED:3 OP・ED音:3 動画工房/ライブ
#良い。1期より良くなってる。
#ビジュアルの4は、1期よりも気持ちだけでも<邪>を頑張ったことに対
する努力点と、ディフォルメの使い方が上手かったからです。
前述の蒼天航路とカブるところもありますがご容赦を。
麻上の場合は蒼天航路で正史を知りましたが、恋姫の場合は予備知識の有
無がかなり感想に響くなと感じました。1期の時点では、麻上はまともに三
国志を知りませんでしたから、曹操や劉備という名前は分かっても、何をし
た人物なのかはさっぱり分からず、故に恋姫の目指すところも分からない訳
で、単におにゃの子が多いだけの作品と見ていました。1期当時の寸評が、
総合: 2 (開始時評価:2)
ストーリー:2 ビジュアル:3 キャスト:3
で、
>だってねぇ、期待したところでどうせマスクで隠すんだしねぇ。隠すの
>にちちインフレやって何か良いことが有るんですかね
という絵に関する感想でしたが、今期は違いますぞ。幸か不幸か、話の流れ
が欠片程度でも分かりますから、「あれをこういう風にアレンジしたか」と
いうヘッドスタッフの意図が分かるようになりました。特に黄巾党の乱は蒼
天の記憶が比較的残っていたため、元ネタが分かるので「なるほど、こうし
たか」という、ストーリー部分に感想を当てられるようになりました。結果
の成否はともかく(ほっといてもいずれ成否は出てきます)、恋姫のような
解釈の挑戦、アレンジの工夫という仕事は麻上は大好きです。その点では、
本作は割と楽しめました。黄巾党の首謀者が張3姉妹というのは賛否あると
思いますが、麻上はアリだと思います。そもそも主要キャラを女で置き換え
たところから既に正史に沿う事を否定しているのですから、独自解釈の三国
志にしたいというヘッドスタッフの狙いは明らかです。ああいう作風ですか
らあまり固い頭で捉えなくてもいいでしょうが、割と良くできていたんじゃ
ないかと考えます。とりあえず、ひっかかるものは感じませんでした。
見ていて一番気にしたのが、話をどう納めるかなんですが、張3姉妹の次
女(だったと思う)が最後まで抵抗したのを長女が諫めて曹操軍に投降する
下りは、けっこうしっかりした話になっていたんじゃないかと見受けます。
答えは分かっていますが途中経過はアレンジですから、アレンジの中で矛盾
が起きないようにして答えにつなぐというのは結構な労力だと考えます。そ
の点は良くできていたんじゃないかと考えます。
でも、この感想ウラを返すと、正史を知っていないと面白さは減るんじゃ
ないか、、、となるんですな。たまたま麻上は蒼天航路を見たので予備知識
を得ることが出来ましたが、見ないままだったらどうか。オリジナルの話と
同類項という意識で恋姫を見て、解釈の挑戦アレンジの工夫という感想は出
てくるハズありませんから、やはり1期と似た感想になったのかな、と想像。
本作の評価はそこが微妙ですね。麻上は常々、原作既読やゲームユーザー以
外の一見さんお断りな作品に対しては否定側ですので、よって予備知識が求
められるような作りのテレビアニメーションも否定側になりますが、三国志
クラスの原作なら「知らない方が悪い」と言われても納得できてしまいそう
です。作品を評するのに、単に作品を前から見て面白かったから高い点を付
けるのか、予備知識があって理解が進み作品を横から斜めから見ることが出
来たから面白いと感じて高い点を付けるのか。そうすると、同じ土俵の上で
の話ではなくなってきます。予備知識で評点が変わるのは平等じゃない、麻
上は前者でありたいと思いながら、でも本作については後者になってしまい
ました。思ったままをと点にしましたが、何かを評するときの難しさの一部
を見た気がした恋姫2期でした。
#1期に比べて、気持ち湯気が薄くなっていたのと、ハレーションや湯気で
隠す「範囲」が小さくなって相対的に見えるようになったと見受けました。
どうも最近は全体にそういう流れがあるようですが、とりあえず動画工房
よくがんばった。
##下のケがしっとりつやつやというのはどういう状態なのだろう。
●『ささめきこと』(テレビ大阪<テレ東系>)
総合: 4 (開始時評価:2)
ストーリー:4 ビジュアル:5 キャスト:4
個人的評点 OP・ED:4 OP・ED音:4 AIC(本家)
#横須賀氏の独壇場(ボソっ)。
どうしたAIC! 面白いじゃないか。昔の勢い復活か!?
正直麻上は「かわいい」という感覚が殊さら疎いもので、おまけに百合
属性がほとんど無いもので、1話2話は拒否反応出ていたのですが、3話
辺りでそれほど「かわいいかわいい」と言わなくなってから、俄然おもし
ろくなりました。こっちもけっこうバカス。予告はさらにバカス。
分類としては百合なんでしょうが、百合属性の無い麻上からすると、あ
まり百合だという気がしません。およそ今までの百合とは違うんじゃない
かと考えます。とりあえず神無月やリリアンとは異質。ただズ〜レ〜な話
だけじゃなし。ギャグ成分の有るか無しかの単純な話でもないなぁ。確か
に話数が進むほど”小技”は多くなったけど。
百合を求める方は逆感想でしょうが、あたしゃラス前のクエスト話のセ
ンスは大好きです。百合は無いし、キャラを全部男に置き換えても成立す
る話なので、本作でする値打ちはと考えると弱い所がありますが、この話
だけ「学校モノ」と考えればかなり良い。ネタとしては昔から有るモノで
すが、きれいにはまっていました。小川(池?)の前での並び絵で、制服
時と体操服時でまったく同じ並びで立っていたのは芸が細かい。
そして最終回。ラス前までがさんざおにゃの子がくっついて動いていた
のに、「離したらどうなるか」がうまく描けていました。最終話としては
良い話の選択です。ただ、純夏が好きなクソ坊主がかっこ良いところを見
せたくて自爆するくだりは、「坊やだからさ」と池田さんの声が聞こえて
くるも「まぁ気持ちは分からなくもない」と思いながら、その前の絵から
考えるに「飛び込むほど水深あるか?and 飛び込む必要あるか?」と、純
夏の動きが少々腑に落ちなかったり。また、水没した携帯の電源が勝手に
入るというのは少々無理がありますなぁ。水気が飛んで復活することは有
りますが、それでも電源は”勝手には”入らんでしょーー。そうでもしな
いと話が先に進まないのは分かりますが、ちょっとねぇ。
#高垣嬢、大きくなったねぇ、アインの頃と比べたら(背が? ムネが?)。
↑↑↑↑↑↑↑↑
それはキャラの話
#高垣嬢、ずいぶんおもしろい芝居をするようになりましたな。
##今また、「一条さんの目」が見られようとは。
******敵機襲来!敵機襲来! バルキリー隊全機スクランブル******
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アニメアールを応援しています 麻上 迦楼羅(竹田 貴博)
********六星占術だと、私は土星人になるらしい***********
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