も〜っと!おジャ魔女どれみ第5話
後藤です。
「も〜っと!おジャ魔女どれみ」第5話感想です。
性懲りもなく、またおまけがついています。
そのおかげで、サイズが大きくなってしまいました。
改行します。
■放映データ
2/4 #1 どれみ、嵐の新学期! 作画監督:馬越嘉彦
2/11 #2 ももこが泣いた!?ピアスの秘密 作画監督:青山 充
2/18 #3 大キライ!でも友だちになりたい! 作画監督:なかじまちゅうじ
2/25 #4 ようこそスウィートハウスへ! 作画監督:稲上 晃
■第5話「SOSトリオが解散!?」作画監督:青山 充
●アバンタイトル
佐川と太田の裏切りに絶望の杉山。
#どうだっていいや、こんな奴ら。
●登校時。5人揃っていますね。
バトルレンジャーの話をするどれみ。
#そんなもの、好きだったっけ?暁の影響が残っているの?
#足首グキッとやったようだが、大丈夫なの?
●どれみのダジャレに爆笑するはづき。ウケ方が普通ではない。
はづき「どれみちゃん…」
おんぷ「大丈夫?」
どれみ「危なかった〜。」
はづき「気をつけないと危ないわよ。」
あいこ「コケたら坂転げ落ちんで。」
どれみ「坂で転んで『まっさかさま』……なんちって。」
あいこ「坂でまっさかさまって、今の、ダジャレとちゃうやろな?」
どれみ「ま、一応…」
笑い出すはづき。
あいこ「何がおかしいねん、はづきちゃん。」
はづき「だって…」
ももこ「なぜはづきちゃん、わらってる?」
おんぷ「えーと、ダジャレ?」
ももこ「だじゃれ?」
おんぷ「どう説明すればいいのかしら。」
あいこ「何か、はづきちゃんって、いっちゃん面白いで。」
#これも彼女の魅力……です。
●サブタイトル。今更何ですが…
回るケーキの上に5人が乗っていますが、下の段のあいこ、おんぷ、はづきは
サブタイトルの字幕に顔が隠れてしまって可哀相です。
●杉山って遅刻常習犯だっけ。
杉山の寒いギャグに注目する小倉。変な奴
●体育の授業、バスケ。
小竹のパスを顔面で受けるどじみ。
#ホントにどじみだ。ドッジボールじゃないんだから、ちゃんと取れ。
●ももこはバスケも得意そうです。
#ジャンプ力、只者ではない。
●そしてもう一人、奥山からボールを奪い、ナイスシュートを決める小倉。
女子の注目を集める。
#声は暁で、顔はフジオってとこか。バスケが得意で、みんなの注目を
#集める…おやおや、一人でFLAT4ではないですか(強引)。
矢田も、体育の時間くらいはちゃんとやってるみたい。
●落ち込んでいる杉山。どれみに励まされ、2組に行くも、
佐川と太田の裏切りという現実を知る。
#何だ、サトジュンって。すげーバカそう。
あいこ「はづきちゃん、あれの何がおかしいの?」
はづき「だって…」
おんぷ「はづきちゃんのこと、ときどきわからなくなるわ。」
#だから、彼女の魅力……なんですよねぇ?
●お笑いコンビの相棒を物色する杉山。
林野「君とコンビを組んで、何かメリットがあるのかい?」
杉山「クラスのみんなを笑わせられるぜ。」
林野「くだらない。僕の貴重な時間を、そんな無駄な事の為に
消費したくないね。」
#警察官志望の彼氏、中島正義?まんまやん。
杉山「矢田、あのさ…」
矢田「やだ。」
#まさか、洒落?違うよね?
杉山「まだなんも言ってないじゃんか。」
矢田「どうせロクなことじゃねえんだろ。」
●女の子にモテモテ、優等生の小倉。「オグケン」だって。
#奥山やいとことかが、関心を示しています。
#どれみは、好みではなかったんでしょうか、関心示しません。
何を血迷ったか、杉山とお笑いコンビを組みたい、と。
#真っ赤になって、好きな子への告白みたい。
#奴も2組のサトジュンとかいう奴に捨てられたんでしょう。
●おんぷはこの日はお仕事のためお店にはいけませんでした。
●新SOSとの実力差(大笑い)を見せ付けられた付け焼刃コンビ。
#また笑ってるよ、はづき…
どれみが見かねて、MAHO堂を練習の場として提供。
●コンビ名「トヨちゃんケンちゃん」?
あいこ「まんまやな…はづきちゃん、どう思う?」
はづき「本人達が気に入ってるんなら、いいんじゃないかしら。」
#はづき、批評している…
●杉山達に同情するももこ。
ももこ「杉山の気持ち、よくわかるから。
仲良かった友達と別れて寂しい気持ち…」
どれみ「そっか…でも大丈夫だよ。うまくいくよ、きっと。」
●ギャグ以前に息が合わない「トヨケン」。
あいこ「全然あかんな。」
#いいですねー、あいこの冷ややかなツッコミ、好きです。
はづき「もっと修行しないと。」
#はづきに言われたくない、かも。
●情けない2人をハリセンでドツくあいこ。コーフンして息が荒れている。
#ハリセン、いつ用意したんだ?→実は新しいポロン(大嘘)
あいこ「あかーん!えーかげんにせんかいっ!」
はづき「あいちゃん、落ち着いて。」
●あいこのドツキにウケるももこ。涙流して喜んでるよー。
#ドツキの何がよかったのか、わかりません。もう少し様子を見ましょう。
小倉「やっぱりコンビはドツキ漫才がいいよね。」
あいこ「お前ら、お笑いなめてるやろー!」
●どつき漫才の指導。キビしーあいこ。
#芸のキビしさをアツく語ってます。
あいこ「何やそれ、ドツキ漫才はもっと思い切りやらなあかん、ガツーンとな!」
杉山「だけど、なあ。」
小倉「知り合ったばかりだし、ねえ。」
あいこ「あかんて。遠慮があったらドツキ漫才なんてでけへんて。
だいたいな、他人行儀なコンビのお笑いがおもろいわけないやろ!」
●MAHO堂って、お菓子屋になっても夕方で閉店しちゃうのか。
従業員の門限が5時じゃ、仕方ないか…
●算数テスト満点:林野、小倉、そしてももこ。やっぱり算数、得意だ。
ももこ、名前を英語(ローマ字)で書いてありますね。
#ひょっとすると、かなも書けないかもしれません。
#どれみ達は字も教えてあげなくてはいけません。
ところで…、なんだ、玉木、駄目じゃん。
●小倉に嫉妬する杉山。頭がよくって、スポーツも得意、女の子にもモテて、…
#コンビ解消だ。よかった(笑)
●一人でMAHO堂に来た小倉のために、杉山を探しに行くどれみ、ももこ。
あ、この日もおんぷはお休み。
●「プリティ・ウィッチィ・ももこっちぃ」。
#やっと出ました、パチパチパチ。
#この着替えシーンのためか、原画スタッフに馬越さんの名前がありました。
決めのポーズは開脚。ガンマンのイメージかな?
●公園でしょんぼりしている杉山の目の前にどれみ、ももこ。
#どうやって杉山を見つけたんだろう。
ももこ「ファイト。あたらしい、ともだち、つくる、たいへん。
じかん、many, uh...たくさんいる。でもファイト。」
どれみ「ももちゃん、ずっと杉山のこと、心配してたんだよ。
友達と離れ離れになるときの寂しい気持ち、よくわかるからって。」
●タイヤでツッコミの特訓(あいこの指導!?)をする小倉。
左手を真っ赤に腫らしている。
#手首のスナップ?何だそりゃ。タイヤ、どこから拾ってきたの?
2人は仲直り。
#泣くな。佐川、太田のような薄情な奴よりいいじゃん。
●バカどもの仲直り記念に、どれみの提案でお菓子作り:クッキーケーキ。
クッキーの失敗作(形からして、どれみのだ…)のいわゆるリメーク方法。
#ヒビが入るようなデザインだからいけないのだ。
#どれみにはデザインの見直しを求めたい(笑)
ももこ「失敗したっていいのよ。
ヒビの入ったクッキーだって、こうやって使えるし、
デコレーションだって、直す方法はいくらでもあるわ。」
どれみ「ということは、これができたのって、あたしのおかげ?」
あいこ「そうやないやろ。えーかげんにしーや。」突っ込む。
#あーあ、魔法の素、もったいない。
●ドツキ漫才。こんなもんで笑っているももこ。
#はづきにも呆れられている……あちゃー。
あいこも、呆れながら一応評価。
●結局、バカを2組、計5人に増やしただけじゃないか。
しかし、それぞれクライアント(笑)を獲得したので、いいのか(よくない)。
#どちらも即刻解散させたいですね。
あいこ「しょうもな」
どれみ「確かにいいライバルかも」
おんぷ「いろんな意味でね」
はづき「ウフフフフ…おかしい…」
ももこ「It's so stupid, but it's so funny. どつきまんざい、さいこうね」
どれみ&あいこ&おんぷ「そう…?」
●ちょっと、感想
今回は杉山が主役の回なので、力、入りませんでした。
でも、テーマは、友達と別れてしまったときに如何にして立ち直るか、
ということなので、奴しかいないか。
しかも、支援者が、やはり同じ気持ちを経験しているももこなので、
意義はあったわけです。
まあ、何と言っても今回ははづきとももこのお笑いの感覚でしょう(笑)。
困ったものだ。
そうそう、この学校の下駄箱、デザインがユニークです。
ところで、今回はマジョリカとララ、どこに行ったんでしょう?
●次回
さあ、ついにパティシエ試験第1回目です。
200年前のロンドンで食べたスコーン?タイムトラベルしたりするわけですね。
■おまけ。
CCさくら共演ネタその2です。
一応、前回
news:96qis1$eet$1@inc.m.ecl.ntt.co.jp
の続きです。
[SCENE1]
さくらがMAHO堂へ行った翌日の友枝小。
さくら、知世に昨日のことを話す。
さくら「昨日、MAHO堂へ行って来たんだよ。」
利佳「まあ、あの美空町の?」
さくら「そこで昨日、モンブラン買ったんだけど、すっごくおいしいの。
食べてると、何かすごく幸せな気分になるっていうか…」
知世「チャイドルの瀬川おんぷちゃんがお手伝いしてるという…」
さくら「うん、半分はおんぷちゃん目当てだったんだ。
昨日は会えなかったけど、いたのかなあ。」
知世「きっと、お菓子を作ってたんでしょう。」
さくら「そう言えば、お店で手伝いしてる子、
私達と同い年くらいの子ばっかりだったよ。
その子達がお菓子も作ってるんじゃないのかなあ。」
知世「でも去年まではガーデニングショップだったとか…
いつ模様替えしたんでしょうか…」
さくら「ねえ、今度の土曜日お休みだから、MAHO堂、行かない?
おんぷちゃんに会いに行こうよ。」
知世「ぜひご一緒させてくださいな。」
さくら「じゃあ、時間と待ち合わせ場所、決めよう。」
知世「ええ。…ところでバレンタインのチョコレート、もうお決めになりました?」
さくら「う、うん、実は…、最初は手作りにしようと思って材料を買うつもりで
MAHO堂に行ったんだけど、香港に届けるの、どうしようかなあって
悩んでたら、無料で届けてくれるっていうから、
結局そこで注文して、作ってもらうことにしたの。」
知世「まあ、香港まで無料ですか……」
さくら「手作りじゃないけど、小狼君、受け取ってくれるかなあ。」
知世「プレゼントは心を相手に贈ることが大切であって、
品物はその心を入れる入れ物にすぎませんわ。」
さくら「知世ちゃん…」
知世「だいじょうぶ。さくらちゃんの心がこもっていれば、
李君は何だって喜んで受け取ってくださいますわ。」
さくら「うん。ありがとう。…でも、小狼君には電話で伝えるよ。」
[SCENE2]
美空小放課後。MAHO堂に入る5人。
どれみ「さあ、今日もジャンジャン作ってジャンジャン売ろうね。」
おんぷ「今日でバレンタインの無料配達の申し込み、締め切りね。」
あいこ「そう言えば、昨日のあのねーちゃんのことやけど…」
はづき「あ、お客さんよ。…いらっしゃいませ。」
あいこ「…、その話はまた後で。」
ももこ「またあの娘がきたら、今度は注意することにしよう。
…でも、来るかなあ。」
おんぷ「来ると思う。少なくとも、あのぬいぐるみみたいなのは。
すごく賎しそうだったから。」
[SCENE3]
木之本家。ケロ、小狼と電話している間、さくらに部屋を締め出されている。
ケロ「ぶぇ〜〜〜っくしょいっ!…また誰かわいの噂しとるんか。
まさか、小僧がわいの悪口言うとるんちゃうやろか…
さくら、電話まだ終わらんかー!」
さくら「いいよ〜〜☆」
ケロ「まったく、小僧と電話するだけで何で締め出されなあかんねん…
あ〜あ、またや。おい、さくらぁ!」
さくら、はにゃ〜ん状態、重症。トロケてクタ〜ッ。
さくら「小狼くぅ〜〜ん☆」
ケロ「腑抜けとる場合か。飯は?」
さくら「わたしの分、食べてもいいよ〜〜☆」
ケロ「下で兄ちゃん、作っとったから、早よ行き。」
さくら「おやすみなさい、小狼君☆」
[SCENE4]
MAHO堂、本日の営業終了。
おんぷ「じゃ、これからお仕事あるから、また明日。」
手を振る他の4人。
どれみ「さ、あたしたちも帰ろ。」
はづき「どれみちゃん、あいちゃん、先帰ってて。
ももちゃんとちょっとご用があるから。」
あいこ「うーん、なんか話そ思うたことあったんやけど…
思い出せへん。」
どれみ「ま、いいじゃん。明日にしよ。」
はづき&ももこ「じゃ、また明日」
どれみ&あいこ「ばいばーい。」
2人を見送って、
はづき「ごめんね、ももちゃん、無理言って。」
ももこ「気にしないで。さっそく始めましょ。チョコレートの作り方は…」
[SCENE5]
バレンタインデー当日。昼休みの美空小。
はづき、矢田を人気のない場所に呼び出す。
矢田「…こんなとこに呼び出して、何だ?」
はづき「あの、………………これ!」
はづき、チョコを両手に持って矢田の方に突き出す。
矢田「え…」一瞬たじろぐ
はづき「…………い、いらない、よね?」
突き出した腕を引っ込めようとすると、
矢田がチョコレートを引っ手繰るように取って背を向ける。
矢田「……もらっていいのか?」
はづき「うん!……まさるくん、ありがとう。」
矢田「こっちのセリフだ…」ボソッと言う
はづき「え?」
矢田「……今、食うぞ。」照れまくっている。
ニッコリするはづき。
一部始終を物陰から見ていたどれみ、あいこ、ももこ。
昨日チョコ作りの手伝いをしたももこはニッコリ。
ニターッといやらしそうな笑みを浮かべるあいこ。
うらやましそうなどれみ。
ももこ「はづきちゃん、うれしそう。よかった。」
あいこ「あんなとこじゃバレバレやちゅうねん。」
どれみ「いーなー。」
遅れて来たおんぷ。
おんぷ「ねー、もう終わっちゃった?」
あいこ「惜しいっ。タッチの差や。」
おんぷ「なーんだ、残念。…でも、いい雰囲気じゃない?」
[SCENE6]
木之本家。さくら帰宅。
さくら「ただいまー!」
居間にはレポート作成中の桃矢。キッチンには食事の支度をしているお父さん。
藤隆「おかえりなさい、さくらさん。」
さくら「お父さん、お兄ちゃん……はいこれ!」
2人に義理チョコを渡す。
藤隆「ありがとう、さくらさん。」
桃矢「さては、1ヵ月後のお返しを当てにしてるな。」
さくら「そんなんじゃないもん。いらないんなら返して。」
すぐに口に放り込む桃矢。
さくら「まったくぅ…」フクレる。
藤隆「さくらさんは、好きな男の子、いるんですか?」
さくら「え?」
藤隆「その子には、もう渡した?」
さくら「あの、その…」真っ赤になってしどろもどろ。
桃矢「俺、そろそろバイトだから。」立ち上がる。ムスッとしている。
藤隆「あ、いってらっしゃい。」
とりあえず、質問がはぐらかされてほっとするさくら。
さくら「あの…夕食の準備、手伝うよ。」
藤隆「ありがとう。それじゃ、そろそろご飯が炊けるから蒸らしてください。」
[SCENE7]
MAHO堂。通常営業を早めに終わらせ、受注分のチョコを作成する。
あいこの担当。
あいこ「何やこれ、同じ住所宛やないか。これも、これもや!こんなに……。
あーっ、ムカツくわ。女ったらしやな。メッセージ、無視や。
悪口書いたる。『アホ』…いや、『アホ』やったら愛情あるな。
ここは関東風に『バカ』書いたるわ。」
どれみ「あいちゃん、そんなにムキにならなくても…」
あいこ「女の敵や。許されへん。『ボケ』『スカタン』…」
おんぷ「あーあ、ホワイトチョコあんなに…」
マジョリカ「こりゃ、あいこ!材料を無駄遣いするでない!」
あいこ「あ、しもた。つい怒りにまかせて…。
こんな奴にほんま、もったいないわ。これボツ。」
…
ももこの担当。
さくらが小狼に宛てたもの。漢字があるので困っている。
ももこ「はづきちゃん、この漢字、書けない。手伝ってくれる?」
はづき「うん、いいわよ。え〜と…、漢字はわかるけど、読み方わからないわ。
『ちいさい』という字に、『おおかみ』、次は『くん』。」
ももこ「英語で住所と名前も書いてある。Hong-Kong....
えーと、『リー・シャ…シャオラン』?」
魔法で漢和辞典、広東語の辞書と参考書を出すマジョリカ。
マジョリカ「少しは勉強せい。」
ももこ&はづき「は〜い。」
はづき「『シャオラン』君ね。じゃあいい、ももちゃん?漢字の書き順はこうよ。」
ももこ「わかった、ありがとう。じゃあ次、メッセージね。
『早く会いたいな さくら』…っと。できたわ。」
はづき「この娘、香港の子と遠距離恋愛ね」
…
どれみ「さあ、仕上げに魔法の素を振りかけよう。」
あいこ「この、同じ住所のは、もったいないからかけへんわ。」
どれみ「じゃあ、いくよ。
…食べた人が、相手のことを想って、幸せな気分になりますように…」
[SCENE8]
ララ「結局、全部で何件なの?」
どれみ「50件。そのうち20件は同じ住所。」
あいこ「窓からどーっと放り込んだるわ、そんなん。いっそのこと、捨てたろか。」
はづき「だめよ、代金もらってるんだから。」
ももこ「残りの30件のうち、29件は国内、ほとんど関東よ。
1件だけ外国があったわ。」
マジョリカ「まったく、無料配達だなんて…
配達料で儲けずして、どこで儲けるんじゃい。」
ララ「ブツブツ言わないの。」
どれみ「さあ、あたしたちは誰もあげる相手がいないけれど、
お客さんたちの愛を運ぶため、ガンバロー!」
一同、「オー」。あいこだけムスッとしている。
どれみ「どうしたの、あいちゃん。まだ怒ってるの?」
あいこ「どれみちゃん、裏切りもんが約一名、おるんやない?」
どれみ「あーそうだったわね。」とっても低い声で。
全員の視線が一斉にはづきに。はづき、真っ赤。
はづき「み、見てたの……?」
おんぷ「あら、わたしもファンの人たちにあげるから、
裏切り者かなー。」一応、フォローのつもり。
あいこ「おんぷちゃんの、義理チョコやん。ぜんっぜんフォローになってへん。」
どれみ「ねー、みんなに合わせて『オー』だなんてさ。
ちゃっかり抜け駆けしてるじゃない、何さ。」
あいこ「矢田君も矢田君やな。普段スネたような顔しくさって、
案外うれしがっとるんちゃう?ペット吹きながら。」
どれみ「ぶーぶー。」
はづき「トランペット吹きながら喜んだりはしないと思うけど…」
ブツブツ文句をたれるどれみとあいこ。はづきオロオロ。
呆れるおんぷとももこ。
マジョリカ「ふざけとる場合か!さっさと配達してこんかい!」
どれみ&あいこ「は〜い。」
…
各自の分担を決めている。
はづき「それで、外国の1件は、ももちゃんにお願いしていい?」
ももこ「うん、いいよ。」
はづき「一人じゃ大変だから、どれみちゃん、一緒にいってあげて。」
どれみ「おっけー。」
…
5人「いってきま〜す。」
ララ「気をつけてね。」
マジョリカ「道草食っとらんで早く帰ってくるんじゃぞ。」
[SCENE9]
国内の分を配り終え、香港へ向かうどれみとももこ。
どれみ「それでさ、そこの家の男の子、超カッコい〜の。
あたし自分の分作って、一緒に持っていけばよかったな〜。」
ももこ「Ehehehehe.
でも、バレンタインデーって本来、恋人同士がプレゼントを
交換し合うものなのよ。」
どれみ「へー、そうなんだ。」
ももこ「あ、この辺よ。」
ほうきから降り、パティシエ服に着替えて李家の門前へ。
どれみ「大きい家だね。」
インターホンを押すももこ。
偉『どちら様ですか?』
どれみ「あ、日本語だ…」
ももこ「こんばんわ、李小狼さんに、日本からお届け物を持ってきました。」
偉『ああ、日本の方ですね。どうぞお入りください。』
どれみ「よかった、日本語通じるよ。」
ももこ「さ、行きましょ。」
玄関前まで進む。
どれみ&ももこ「こんばんわー。日本のMAHO堂から来ました。」
ドアが開くと、出迎えたのは小狼のお姉さん達。案の定、2人を取り囲んで
ワイワイ、キャーキャー、ペタペタ。目が点になる2人。
ももこ「な、何なの…?」
どれみ「さあ…」
そこへ小狼の母と偉さんが。
夜蘭「何です、騒々しい。お客様に対し失礼でしょう。」
お姉さん達、退散。
偉「ようこそいらっしゃいました。小狼様にお届け物だとか。」
どれみ&ももこ「は、はい…」
偉「少々お待ちを。…小狼様。」
夜蘭の、微笑みながらも刺さるような視線に、どれみ&ももこタジタジ。
小狼、出てくる。
ももこ「李小狼さんですね。」
小狼「あ、ああ…」
どれみ「日本の木之本桜さんから、バレンタインデーのチョコレートの
お届け物です。」
小狼「ど、どうも、ありがとう…」
どれみ&ももこ「それじゃ、確かに。おじゃましました〜。」
2人の後姿を見送る夜蘭と小狼。
夜蘭「小狼」
小狼「は、はい…」
夜蘭「あの2人、ただならぬ気配を感じます」
小狼「はい、母上…」
[SCENE10]
ほうきに乗って。
どれみ「よかったね、優しそうな子で。…どうしたの、ももちゃん?」
ももこ「おとといのあの娘、名前何ていうんだっけ?」
どれみ「さあ?あいちゃんが応対した娘だから。」
ももこ「もしあの娘が『木之本桜』という名前だったら、
絶対間違いない。何かあるよ。」
[SCENE11]
木之本家、さくらの部屋。小狼から電話。
さくら「はい、…小狼君!?」
小狼『チョコレート、今届いた。ありがとう…』
さくら「よかったぁ…」
小狼『まだ開けてないんだけど、開けていいか?』
さくら、メッセージの内容のことで頭が一杯になってしまい、パニック。
さくら「あああ、あの、あの、…」
うろたえて、携帯を持ちながら部屋の中をグルグル。
さくら(キャーキャーキャー、どうしようどうしようどうしよう………)
メッセージを目にした小狼、
小狼『…もうすぐ、会えるよ。』
さくら「え?」
小狼『…俺も、会いたい。』
さくら、その一言に涙が。
小狼、チョコを食べる。
小狼『おいしい。何か幸せな…。とっても幸せだ…。ありがとう。』
さくら「うん…、うれしいよ…」涙をぬぐいながら
[SCENE12]
MAHO堂、先に配り終えて帰っていたはづき、あいこ、おんぷ。
妖精たちのいれてくれたコーヒーを飲みながら、
おんぷ「まったく、あせっちゃった。いくら言ってもみんな、
わたしから直接もらったんだって勘違いして、きかないのよ。」
あいこ「目の前におんぷちゃんがおるんやから、無理ないわ。」
はづき「魔法の素をかけたんだから、だいじょうぶよ。
みんな、相手のことを思い出して、幸せになるわ。」
あいこ「はづきちゃん、自分のは、かけへんかったんか?」
はづき「……」
帰ってきたどれみ、ももこ。
どれみ&ももこ「ただいまー!」
3人「お帰りー!」
マジョリカ「ご苦労、ご苦労。」
ララ「お疲れ様。コーヒーできてるわよ。」
どれみ&ももこ「ありがとう。」
おんぷ「ねえ、どうだった?香港。」
どれみ「どうって言われても、ねえ?」
ももこ「うん、お届け先、行っただけだから。」
あいこ「あれ、香港?う〜ん、何か言いたかったことが…」
おんぷ「なんだ、もったいない。百万ドルの夜景って、有名じゃない。」
どれみ「お届け先、何か変だったよ。」
はづき「『変』って?」
どれみ「何ていうか…、ブキミっていうかなあ、大きい家でさあ。」
はづき「家の人は?」
どれみ「本人はそうでもなかったなあ。お姉さん達が、やたら騒がしかった。」
ももこ「そうだ、あいちゃん、おとといの娘の名前、何だっけ?」
あいこ「え?うーん、何やったっけ?それと、香港……
あーっ、思い出した!そのねーちゃん、香港のボーイフレンドんとこ、
送った子や。」
ももこ「やっぱり…」
どれみ「あのね、そのお届け先の子のお母さん、顔は優しそうだったんだけど、
何かこう、突き刺さるような視線で…怖かったんだよぉ。」
ももこ「まさか、あたしたちのこと、バレちゃったんじゃ…」
どれみ「やだぁ…ついにカエルになっちゃうの、あたしたち?」
一部始終を聞いていたマジョリカ。
マジョリカ「その、おとといの話とやらを聞かせてくれんか。」
おとといのことを話すも、皆目正体がつかめない。
マジョリカ「うーん、人間にも魔法が使えるものがおるのか、
あるいは、お前達と同じ魔女見習か…。
それと、その香港の家族…。まだ、判断がつきかねるのう。」
あいこ「何か、胸騒ぎするわ…」
はづき「また、あの娘に出会いそうな、そんな予感が…」
納得のいく解釈が得られないまま、この日はこれで散会。
[SCENE13]
夜、さくらの部屋。宿題をしている。
ケロ「さくら〜。さっき小僧と電話しとったとき、食いもんの話しとったやろ。」
さくら「何言ってんの。ケロちゃんにもさっきあげたじゃない、チョコレート。
お父さんにも、お兄ちゃんにも、雪兎さんにも、同じ物あげたんだから。」
ケロ「ケッ、小僧とわいとで格差つけたな。
わいとさくらは仲良しやなかったんか。」
さくら「それとチョコレートとは別の話よ。」
ケロ「だいたい、小僧なんかに食いもんやって、何幸せそうな顔しとんねん。
自分がもらうんならまだしも。」
さくら「だってぇ☆すっごく幸せなんだも〜ん。
小狼君、『幸せだ』って言ってくれて………」くた〜〜。
ケロ「また腑抜けとる…ええかげんにしいや。宿題、今晩中に終わらんで。」
というわけで、ピリピリしているどれみ達5人と
あいかわらずノンビリムードのさくら、次回はセカンド・コンタクトとなります。
また、オチがなかった…
[勝手に続く]
--
S. GOTO
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Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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