カードキャプターさくら 劇場版
 いまさら感想をここで書く必要もないと思うくらいメジャーな作品だ。
 テレビもたまに見るだけだが作画レベルが高いしファンも多い。
 しかし、この映画をみているとちょっと期待はずれのような気がしてきた。
 子供が対象だからあまりハリウッド映画のようなエログロな過激な描写は
やりにくい。(ただアニメを見ない人には、人間関係が過激にみえるらしい?
お約束的なマンネリにちかかったりするのだけれど))
 絵の質感もテレビとそれほどかわらないし、トリッキーな展開もないし
ちょっと内容が薄いかなと否定的にみていた。が、ラストは素朴で純粋な哀感が
ただよい好印象で見終わることができた。
 敵対する妖精は、表面的には、魔術のライバルだが、深層では恋愛感情が
あったようだ。その相手(クロウ)の死を知ってその深層の感情が表面にでて
きたらしい怒りから悲しみの表情にかわる。ここで消え去っていくシーンが
雪のようできれい。
 退治するというより共感して泣いてあげて自主的に納得して退場してもらう
というやりかたで、良くも悪くも「さくら」らしかった。
 (なんだか、ものすごくふつうの感想文ですね。いいのか。)