田沢湖編 その9 [豊成〜久保田]

豊成橋を渡ると豊成の中心集落である宮下に入り、奥羽本線の豊成踏切を渡ります。この先は四ツ小屋駅と南秋田運転所(現在の秋田車両センター)を経て秋田駅まですぐの場所ですので(秋田新幹線に乗るとそろそろ秋田駅到着のアナウンスが流れるところ)、以前は『開かずの踏切』だったでしょうね。狭いし、和田トンネル経由に変更されるのも止むなし、でしょう。それでも和田地下道とは違って踏切がそのまま存続しているのは、自転車として嬉しいものです。

豊成踏切を渡ると、御所野坂を登り始めます。平成の大合併前の秋田市へと到るための最後の関門です。

御所野坂は、藩政期から旧国道時代まで松並木が延々と続いた景勝地でした。今は杉が大半になっているようですね。バブル期(昭和末〜平成初)の御所野ニュータウン建設により多くが伐られたようです。ニュータウン建設はまた、坂の上部から台地対岸の横山坂へ向かう旧街道をも消滅させているのです……

御所野坂を登る道は、この先で御所野ニュータウン内を横断し、四ツ小屋駅方面へ向かいます。消滅した旧街道はそのやや北側を通っていました。前半は秋田市総合環境センター(ごみ処理場)に、後半は住宅地になっています。……おや? 総合環境センターの敷地内の道が見えますけど、一部が現道側から不自然に盲腸的な延び方をしている……もしや、旧街道の痕跡!?

御所野坂を登りきったところに、あきたびラインの起点があります。通り易そうな道だな〜。

御所野ニュータウンの中核、イオンモール秋田にやって来ました。これを作ってしまったがために秋田市中心市街地の衰退が決定的になったという、痛し痒しの施設です。ここを右折して、復活する旧街道へ向かいます。

和田で別れて以来久々にR13現道と出会い(横断)、現道の北にある旧道に入ります。この下り坂を横山坂と言い、旧国道です。……この道か、あるいは左に見える細い道か、どちらかが旧街道である筈。あまりに近接しているがために、どちらも旧集落に対して無理のない位置関係なので、地図からだと判断できないんです。

横山坂を下り切った旧街道は、秋田県道41号秋田昭和線(通称カナヨコ)を跨いで未舗装路になります(現道へ合流しようとする道もあるがそれは旧街道ではない)。この1km弱先で奥羽本線と交差するのですが、踏切が廃止されていることを確認していますので(1997年の改軌時?)、ここからはPR41に移って北へ進路を変えます。

PR41は仁井田の水田地帯を突っ切ってまっすぐ進みます。ここまで来るとほとんど中心市街地と変わらない秋田平野中の地理的位置になりますので、太平山も見え……雲がああああ。

向かう先、仁井田の先には、楢山の丘陵地(一つ森)と上北手の丘陵地(山手台)があります。一つ森の山裾は古い集落で、丘の上は公園です。山手台は名の通り新興住宅地で(但し見込みと違って入居者数は……)、山裾も古い集落に加え、秋田赤十字病院(中央に見える大きな建物)や看護大学(病院の右)などが設置されています。

一つ森と山手台に挟まれた大戸川の谷地(これ書く時に初めて川の名前知った(^^;;; )に、秋田東警察署があります。良く熊出没で出動するところ(おい)。

上北手と下北手の境は、太平川と大戸川の間の尾根で、これに一つ森などを含まれます。桜ガ丘とか大平台といった新興住宅街になっています。私は『桜坂』と呼んでいますけど。そして太平川を渡り広面に到ると、もう完全に中心市街地。河辺でも通ったPR62を経て、秋田駅東口に到達です。

うーん今回も日没してしまった……いや待てよ、2008年は19:08、2009年は19:10、2010年は19:06、今回は19:15。4回連続で10分以内の時間帯に到着しているって、ある意味凄いのでは!?

ここまでの走行記録……走行時間: 5.07.45、走行距離: 105.66km、平均速度: 20.6km/h、最高速度: 49.1km/h(変わらず)、総走行距離: 11,039km。

後は本拠地へ帰宅するだけですが、途中でコンビニ(サンクス秋田手形店)に寄っていきます。勿論、ここで休憩などする訳もなく、単に御土産を買っていくだけです。徒歩1分の場所で(^^;;;

本拠地到着! お風呂入って御馳走食べてゆーっくり寝ますっ。あーやれやれ、これで今年の夏の旅行は終わり……じゃありませんよ! むしろ本編はこれからです。

本日の走行記録……走行時間: 5.10.19、走行距離: 106.23km、平均速度: 20.5km/h、最高速度: 49.1km/h(刺巻ババヘラ下)、総走行距離: 11,039km。