4日目その5 [志波姫新熊谷〜有壁]

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走行日: 2010年8月3日(火)

[地図: 志波姫神社(志波姫)〜有壁]

ネタ探訪は終わりましたが, 栗原市にはまだ探訪箇所があります。次は鉄探訪。流石に全駅探訪したりはしませんけど, 通り道にある鉄道駅は辿りたいですし, それが魅力的な駅・路線なのであれば多少の寄り道はしたいですよね。まず, 志波姫神社(志波姫)のすぐ傍に大きな駅があり, そして北上すると魅惑の路線があり, 更に進むと東北本線も戻って来ます。

ただ, やっぱり時間は気になります……。当初見込みでは4日目は盛岡まで行く予定だったんです。それは流石に無理だとしても, この時点でまだ宮城県だというのは……。寄り道, いつまで続けられるか。気ままな旅人の心と時間との勝負です。

写真コメント
[写真: くりこま高原駅 遠景1]
(13:44)

再び志波姫の畷を走り続けます。一面に田圃が広がり, 地平線ギリギリ……という程でもありませんけど, 遠くに横長の建物が見えています。さあここで, このカメラの実力を発揮するぞっ。常にぼやけて鮮明さに欠け, 露出調整が困難という, 困ったちゃんな3代目カメラだけど, 光学10倍ズームは今までに無い機能なのです。

[写真: くりこま高原駅 遠景2]
(13:44)
[写真: くりこま高原駅]
(13:50)

近付いてみればその正体は一目瞭然。東北新幹線のくりこま高原駅です。これまでの旅行で初めての訪問となる, 新幹線単独駅なのです。なお, 『高原』と名が付いてはいますが, 付近の標高は約20mです(^^;;;

[写真: 7-11宮城志波姫店]
(13:53)

何しろ周囲に日射を遮るものが何もないので, 暑くてたまりません。7-11宮城志波姫店で冷却休憩します。ついでにトイレ。

ここまでの走行記録……走行時間4.39.36, 走行距離86.69km, 平均速度18.6km/h, 最高速度40.1km/h(変わらず), 総走行距離9,117.9km。14:10, 再出発。

[写真: 志波姫花崎東 1]
(14:15)

東北新幹線の高架橋に並行して北北東へと向かいます。だだ真っ直ぐな高架橋の脇の, まっすぐな道を……写真ではただぼやけているだけにしか見えないだろうけど, 中央線が陽炎ってる……

[写真: 志波姫花崎東 2]
(14:17)

さっきより少しだけ前に進んだ場所ですが, 地形が更に平坦になったため, 高架橋のまっすぐGo! っぷりも更に徹底的になっています。地図を見る限り, 実はほんの僅かにカーブしている筈なんですが, 全然判りませんね。

[写真: 迫川堤防]
(14:24)

志波姫刈敷で新幹線高架から少し離れ, 迫川を渡るために堤防を登ります。まあ, 細い橋なんだろう, と予想はしていましたが……

[写真: 大岡橋(仮) 1]
(14:25)

……流石にここまでとは予想外。軽自動車ですら離合不能, しかも欄干無しという, こりゃもう『怖い橋』と一言で済ませてしまって良いでしょう。当然ながら銘板も無いので, 仮称『大岡橋』としておきます。

幸いにして両岸とも堤防付近から対岸が良く見えるため, 通行する自動車は対岸の様子を見て自然と譲り合っているようです。そう, ここ, 結構交通量が多いのです。若柳からくりこま高原駅へ行く最短経路だって面もあるんだろうなあ……

渡る様子を動画撮影してみました。 → dscf2609.avi(28.0秒, 32,582,262Bytes)。最後に画面が横倒しになりますが, 転倒したのではなく撮影停止前に腕を下ろしてしまっただけです。

[写真: 大岡橋(仮) 2]
(14:25)
[写真: 大岡橋(仮) 3]
(14:30)

対岸, 若柳側からの遠景。夜には絶対渡れませんねここ。なお, この一連の写真を撮るために, 自動車の切れ間を見計らって橋を2往復しています。

[写真: 大岡駅跡]
(14:35)

橋を渡った先は旧若柳町, 若柳字大林町裏という住宅地です。しかし, 多分, 「大岡」と行った方が通じる場所なんじゃないかなあ。何故なら, 民家の脇を曲がって300mくらい奥へ行くと, これがあるから……あったから。

ここは2007年4月1日に廃止されたくりはら田園鉄道の大岡駅跡です。愛称『くりでん』と言えば, 『鉄子の旅』で横見さんが廃止直前に「今ならまだ間に合う!」と仰っていた路線。地形図のここを含む図画の更新が遅れているため, くりでんが現役であるかのように掲載されており, 廃線・廃駅跡が見られるかもと期待してこのコースを計画したんです。

[写真: 大岡駅跡標柱]
(14:34)

上の写真にも写っていますが, 駅跡を示す標柱が建てられています。流石に真新しく立派なもの, そして側面には『大岡小前駅まで 一・五km』と彫られています(反対側には勿論沢辺駅までの距離)。

[写真: 廃線跡 大岡小前駅方向]
(14:36)

東側, 大岡小前駅方向です。「今にも列車が走って来そうだ!」……流石に隣の踏切跡のところで, 進入禁止のゲートが立てられてしまっていますがね……。ところで, 東北新幹線の高架がすぐそこに見えますね。距離, 400mくらいです。くりこま高原駅ではなくここに接続駅を造ることはできなかったのかと, そう悔やむ声もあるらしいです。そうしたらくりでんも延命できたかもしれないのに……そう簡単な事なのかどうか, 判りませんがね。当時の栗原電鉄に, 新幹線接続駅を新設・移設する体力があったかどうか。

[写真: 廃線跡 沢辺駅方向]
(14:36)

西側, 沢辺駅方向です。「今にも列車が(略)!」。こちらの奥にも高架が見えますが, あれは東北自動車道, 若柳金成IC付近です。うーん, もし新幹線駅があったら, 交通の要衝となり得た場所のような……。今のくりこま高原駅は, 当初想定外だったパークアンドライドの利用が定着しているそうですが, ここなら長距離バスの中継点としての需要も見込めましたよね……?

[写真: 内畑]
(14:42)

それではくりでんに並行する道を走ります。SUPER BELL''Zの『鉄路にさよならを 〜くりはら田園鉄道〜』を口ずさみながら……。

左折方向は『姉歯』となっていますが, これは一迫川左岸域の大字『金成姉歯』のことです。元一級建築士ではありません(誰もそこまで言っとらん)。

[写真: 沢辺駅跡]
(14:47)

辿り着いたのは広い駐車場と転回場。ここは沢辺駅跡, くりでんの中では数少ない有人駅であった場所です。

ここまでの走行記録……走行時間5.05.49, 走行距離94.59km, 平均速度18.5km/h, 最高速度40.1km/h(変わらず), 早々高距離9,125.8km。

[写真: 沢辺駅跡標柱]
(14:47)

ここにも駅跡を示す標柱がありました。同じデザインで……もしかして全駅跡に設置されているんでしょうか? くりでん, 愛されてるなあ。

[写真: 廃線跡 大岡駅方向]
(14:48)

大岡駅方向を望みます。「今にも(略)!」。

[写真: 廃線跡 津久毛駅方向]
(14:49)

津久毛駅方向を望みます。「(略)!」。駅前のみならず線路敷も広くなっているのは, ここが2面3線の交換可能駅だったからです。手前に構内踏切がちょっと写っていますよね。

[写真: 金成平治屋敷]
(15:03)

沢辺から旧国道を経由して, 国道4号に戻ります(金成はバイパス)。……もう15時だって言うのに, まだ宮城県を脱出できてないよ! 暫く走る事へ専念させて戴きます。体調が良いことをここで利用し, 寄り道排除・撮影停止排除。

[写真: 7-11金成有馬店]
(15:25)

そうすると糖分の消費が激しくなりとっても疲れるので, 7-11金成有馬店で休憩。……時間だけ見るとあまり走っていないように思えるかも知れませんが, 距離はかなり稼いでいます。冒頭の地図を良く見て下さいね。また, ここは奥州街道有壁宿の近くで, 一関へ行くにしても旧国道を通るか有壁バイパス・一関バイパスを通るか, ずっと迷っていたんですけど, もうバイパスを通ることに決めました。よって有壁駅・一ノ関駅は経由しません。

ここまでの走行記録……走行時間5.37.40, 走行距離104.15km, 平均速度18.5km/h, 最高速度40.1km/h, 総走行距離9,135.3km。15:40, 再出発。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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