天地無用! 魎皇鬼 登場人物

OVA「天地無用! 魎皇鬼」とその系列にある, いわゆる「梶島天地」の登場人物です。PC-9800/PC-FXシリーズ「天地無用! 魎皇鬼」の登場人物も, 「梶島天地」に属するものとして混ぜています。

人数が非常に多いので, 五十音順にしています。

OVA第三期については, 順次追加・修正します。

アイリ・マグマ

遥照が銀河アカデミーに留学した際, 案内役に志願した女子生徒。銀河最大の宗教・アイライ教の教主長ガイラ・マグマの長女。遥照より3年4ヶ月年長。興奮するといきなり妙な関節技をかけてくるという, 困った癖がある。

5年にわたり遥照と付き合い, 惹かれ合い, 遥照の船・船穂の内部にアイリの家を作るほどの仲になるが, アイライの実質的な最高権力者であるゴーバによってルフィン家の者と婚約させられることになり, アカデミーを離れる。しかし別れ際に遥照と結ばれて子供(水穂)ができたこと, ルフィン家との縁組により樹雷と繋がりを持とうとしたゴーバの陰謀が瀬戸によって潰されたことなどがあり, 後にアイライから銀河アカデミーに亡命。再会した遥照の正式な妻となる。(→ 柾木アイリ)

朱螺凪耶(あから なじゃ)

樹雷皇立アカデミーの哲学士。生まれもアカデミー。鷲羽が入学するまでは哲学科の最年少入科記録保持者。冗談も皮肉も通じないほど能天気な性格。

鷲羽の樹雷皇立アカデミー時代の親友であり, 大人びていた鷲羽の性格に多大なる影響を与えてお茶目にした。神我人のオリジナルでもある。

阿座化(あざか)

阿重霞付きのガーディアンの一体(青い方)。現在は柾木家の門柱・物干しとして活躍中。

浅海(あすみ)

太老の父, 船穂の祖父。船穂を阿主沙の下へと嫁がせた。

尼ヶ崎和彦(あまがさき かずひこ)

天地の高校での同級生。出番は少ないが態度はでかい。マニーと容貌がうり二つである。魎呼復活に伴う高校崩壊の後, 一度だけ柾木家を訪れてから父親の仕事の関係で東京の高校に転校した。

雨木華船(あまき かせん)

樹雷の貴族・雨木家の養子。もとは孤児で, 舟参によって雨木家に迎え入れられた。

スポーツマンタイプの大柄な体格だが, 性格は横柄・慇懃無礼・神経質。遥照より1ヶ月早く銀河アカデミーに留学し, 同じくアイリが案内役となったが, アイリが意見(恐らく華船の態度について)したらすぐに案内役を拒否した。侍従をぞろぞろ引き連れてくるなど, 一学生としての立場を弁えなかったため, 当然学生達の間で評判極めて悪く, 僅か3ヶ月で逃げるように樹雷へ帰国した。

長らく出自が明らかにならなかったが, 瀬戸によってルフィン家の血筋であることが明かされる。舟参はそれを知った上で華船を雨木家に送り, 舟参の三女と婚約させ, またルフィン家の者とアイリが結婚した後に華船の出自を明るみに出すことでアイライ教と手を組もうとしたのだが, 失敗に終わる。

天木舟参樹雷(あまき しゅうざん じゅらい)

樹雷四皇家・天木家を代表する次期樹雷皇候補。策謀家だが小心者で, 瀬戸にいつもやりこめられている。舟参自身が契約した皇家の木は第三世代のものだが, 息子が第二世代の木と契約したため, 息子を次期樹雷皇にしようと目論む。

しかし結局阿主沙が皇になり, 船穂に喧嘩を売っておきながら返り討ちにされ, 敗北を認めて隠居。精神的にも肉体的にも丸くなった。

天木観月樹雷(あまき みつき じゅらい)

樹雷四皇家・天木家の前当主。天樹と意識をリンクすることができ, 天樹を通じて皇家の機密が筒抜けになっており, 敵対組織の諜報員だった父にその能力を利用され友好国の元首が襲われる事態となった。また, 第一世代の木5柱すべてのバックアップを受けなければ生きられない身体だったこともあり, 当主でありながら事実上軟禁されていた。

契約した皇家の木は第一世代のもので, 死に際した観月と融合し, 阿主沙に引き継がれ「霧封」と名付けられた。

ちなみに, 「デュアル! ぱられルンルン物語」のヒロイン・真田三月は観月がモデルとなってデザインされている(観月が可哀想だったのでヒロインに抜擢したのだとか)。

雨音・カウナック(あまね カウナック)

美星の友人であるGP二級刑事。64歳らしい(生理年齢20歳)。全GPアイドルランキングの1位か2位(少なくともリョーコ・バルタよりは上)。地球に不時着した際に出会った西南を柾木家の縁者と勘違いし, GPに勧誘した。そのため, 一級刑事昇格を目前にしてGPアカデミー講師に配置替えされる。本来は間違いなく優秀な刑事で, 火器管制なしでの射撃命中率88%を誇る。海賊遭遇率0という記録もあったのだが, 西南の研修航海に副館長として同乗したためストップしてしまった。後に守蛇怪の火器管制担当となる。

実家は最大手の高級服飾メーカー。雨音自身, 有名なモデルだった。ちなみにかつてカウナックは, 服飾の延長として軍用ガーディアンシステム「GS」も製造していたが, これは現在銀河アカデミー直営となっている。

アラン

西南を地球まで迎えに来たGP輸送艦のクルー(小さい奴)。後に守蛇怪一号艦のクルーとして, 西南の部下になる。リョーコの熱烈なファン。

夷隈(いくま)

鷲羽の樹雷皇立アカデミー時代の恩師。

池田(いけだ)

天地の高校での同級生(眼鏡で七三の方)。天地が「美人の外人と同居している」と尼ヶ崎から聞き, 天地が偶然学校に来た時, 学級新聞のネタにしようと上倉とともに問いつめた。

NB(エヌビー)

西南に特別支給された, 新型試作品のNB審査用ユニット。雨音が改造した上にソフトウェアを突っ込み過ぎ, しかもその時の状況が状況だったため, エロオヤジそのものの性格になってしまった。静竜といいコンビ。

エルマ

ワウ星人。銀河アカデミー哲学科の学生で, 雨音の友人。西南の確率定数異常に興味を持ち被検体にする。実はリョーコ・バルタの, スパイとして銀河アカデミーに潜入していた時の変装。

カーサ・イグリエ

銀河アカデミーの食堂「ナーシス」の女将。

ガイラ・マグマ

アイライ教の教主長。アイリの父。教主会によって事実上傀儡の身。

神我人(かがと)

鷲羽の助手である科学者。元は凪耶のクローンで, 魎呼のプロトタイプ・ボディを用いた実験試作体。

魎呼, 魎皇鬼, 双蛇を鷲羽とともに開発した直後, 鷲羽を封印する。武者修行中の阿主沙と対決した際津名魅に興味を持ち, 魎呼に樹雷本星へ侵入し津名魅ユニットを奪うよう命じた。天地との決闘で死亡した……筈?

樫村(かしむら)

西南の友人。西南の不幸に巻き込まれ, 新品の自転車ごと田圃に沈んた。

霞(かすみ)

太老の孫で, 船穂の妹の子。遥照が魎呼を地球に誘い込んだ時, 墜落した遥照を助けた。魎呼が岩戸に封印された後, 遥照の妻となる。

地球に根付いた船穂が力を失わなかったため, 霞にも延命調整が可能だったが, 生体強化を伴わない延命には精神的に耐えられず途中で拒否し, 138歳で死去。

神木内海樹雷(かみき うつつみ じゅらい)

樹雷四皇家・神木家の当主にして次期樹雷皇候補。瀬戸の夫だがまったく頭が上がらない。娘(美沙樹)のファンクラブを自ら運営するほどの脅威的な親馬鹿。第十三聖衛艦隊司令官。約500歳。

神木瀬戸樹雷(かみき せと じゅらい)

樹雷四皇家・神木家の者。神木家ばかりか樹雷全体で最高の実力者。樹雷皇ですら私的なことでは頭が上がらない。皇家の公式のものとは別に独自の情報網を持っており, 樹雷のほぼすべての情報が瀬戸の下に集まる。国外の者からは「樹雷の鬼姫」と呼ばれ恐れられている(神我人ですら避けていた)。

無人惑星K1190で神我人が調査隊を消滅させた際に巻き込まれたトレジャーハンターの遺児であり, その救助にあたった神木海潮の養女となった。内海の夫で, 美沙樹の母。契約した皇家の木は第二世代「水鏡」。約5,000歳。人に見合いをさせるのが趣味。

神木ノイケ(かみき のいけ)

GP一級刑事。瀬戸の養女で, 旧姓は酒津(→ノイケ・酒津)。天地家の監視のため, 天地の婚約者として送り込まれて来た(どっちが主目的なんだか)。看護士の資格を持っている。契約した皇家の木は第三世代「鏡子」(魎呼の天樹侵入事件に危機感を抱いた樹雷によって作られた強化艦で戦力は第二世代に匹敵する)。

神木美沙樹樹雷(かみき みさき じゅらい)

樹雷四皇家・神木家の者。親衛隊隊長。武闘七大大会を完全制覇した唯一の人物であり, 闘士達の憧れの的。その実は子供の心そのままに大人になった女性であり, 気に入ったものにはすぐに抱き付く癖がある。好きなものを馬鹿にする人には容赦しない。

瀬戸と内海の娘で, 阿主沙の第二皇妃。阿重霞・砂沙美の母。契約した皇家の木は第二世代「霞鱗」。船穂の「瑞穂」と双子の木であり, 合わせた力は第一世代をも凌駕する。

火美猛(かみだけ)

阿重霞付きのガーディアンの一体(赤い方)。現在は柾木家の門柱・物干しとして活躍中。

上倉(かみくら)

天地の高校での同級生(眼鏡で七三の方)。天地が「美人の外人と同居している」と尼ヶ崎から聞き, 天地が偶然学校に来た時池田とともに問いつめた。電話番号も聞き出している。

火煉(かれん)

瀬戸配下の女官兼水鏡オペレータ(赤髪)。西南専従接待要員。4人娘(火煉と珀蓮, 翠簾, 玉蓮)の最年少で一番の常識人。

実は銀河連盟外組織である簾座連盟のスパイ。海賊退治に絶大な功績のある西南をスカウト, というか拉致しようとして失敗し, 守蛇怪のクルーになる。

玉蓮(ぎょくれん)

瀬戸配下の女官兼水鏡オペレータ(銀髪)。西南専従接待要員。4人娘(玉蓮と珀蓮, 翠簾, 火煉)の中では一番の年長。瀬戸にすら気取られないほど気配を殺すことができる(翠簾とは違い意識的にできる)ことから「幽霊」と呼ばれている。

実は銀河連盟外組織である簾座連盟のスパイ。海賊退治に絶大な功績のある西南をスカウト, というか拉致しようとして失敗し, 守蛇怪のクルーになる。

九羅密恋順(くらみつ こより)

美釀の妻で, 美雪の母。美星の高祖母。美釀同様, 世二我の開国政策が中断された際に元の夫と引き離され, 帰国してきた。

九羅密吟鍛(くらみつ なきた)

銀河連邦軍の指揮官クラスと思われる。真面目な人物。

九羅密マシス(くらみつ マシス)

美咲生の妻(旧姓は「備前」らしい)。樹雷の恒星規模戦艦「ちょび丸」艦長。

九羅密美守(くらみつ みかみ)

美雲と美雪の娘で, 美瀾の姉。長子だが家督を継ぐのを拒否した。

GPアカデミー校長で, 九羅密家の人にしては至極まとも。

九羅密美釀(くらみつ みかも)

鷲羽の夫で, 美雲の父。美星の高祖父。

惑星至斗吏出身の庭瀬美釀, という変名で樹雷皇立アカデミーに留学している際に鷲羽と知り合い, 結婚。美雲が生まれるが, 惑星世二我の最高評議会議長だった祖父が死んだ際に政策変更により樹雷にいられなくなり, 鷲羽を残して美雲ともども帰国。同様の境遇だった恋順と再婚する。

ちなみに, 有名な「ろけっとの歌」は「美星のおじいさまのひいおばあさま」が作曲したそうだが, 美釀の母ということになるのだろうか。

九羅密美雲(くらみつ みくも)

鷲羽と美釀の息子。美雪の義兄であり夫。美星の曽祖父。

九羅密美咲生(くらみつ みさお)

銀河軍所属。美星の弟で, 極度のシスコン。美瀾の命を受けて, 天地を殺し美星を取り戻そうと戦艦ちょび丸で地球に侵攻。

その後マシスの夫。

九羅密美壮(くらみつ みさか)

美釀の父。半鎖国状態だった惑星世二我に於いて。最高評議会議長だった父の九羅密氏(名前不詳)が急進開国派だったのに対し, 美壮は保守派だった。父が死んだ際に開国政策を中断させ, 樹雷皇立アカデミーに留学中だった息子の美釀を孫の美雲ともども帰国させた。

九羅密美兎跳(くらみつ みとと)

美星の母で美瀾の娘。GPで清掃係をしている。掃除に夢中になって, 気が付くと信じられないような場所に移動してしまっているという「偶然の天才」を発揮する。リョーコを始めとする海賊ともその縁で知り合い。

九羅密美瀾(くらみつ みなみ)

GP長官。美星の祖父で美兎跳の父。 美雲と美雪の息子で, 美守の弟。美守が未婚で家督相続を拒否したため, 美瀾が九羅密家の直系となっている。

長官として威厳を備えているが, 極度の孫馬鹿であり美星にGP標準以外の非合法装備を勝手に与えたりしている。しかし美兎跳には厳しい父親である。

OVA第3期において何やら失敗したらしく(恐らく美星を取り戻すため美咲生にちょび丸で勝手に地球侵攻させたため), GXPでは整備部主任に降格されている。

九羅密美星(くらみつ みほし)

GP一級刑事。有能であることは間違いないのだが, 解決した事件の報告書と始末書と請求書の数が全部ずば抜けて多い。惑星世二我の元首の孫であり, またGP長官(九羅密美瀾)の孫でもある。23歳。

能天気な天然ボケ娘。「偶然の天才」と呼ばれる強運の持ち主で, 鷲羽の頭脳に対抗できる唯一の存在。何も考えずに動いても, 最終的には物事が勝手に良い方向へと向かう。しかしその過程で必ず混乱が発生する。

家事一般能力は優れているが, やたら時間がかかる。尋常ではないほどの記憶力を持ち, 自分の行動を逐一報告できるが, それを要約する能力に欠け, GP上層部や樹雷の情報部(瀬戸私設のものだろう)すら混乱させる報告書を作成してしまう。

九羅密美雪(くらみつ みゆき)

恋順の娘。美雲の義妹であり妻。美星の曽祖母。

クレー

銀河アカデミー哲学科出身の科学者。傲岸不遜かつ金銭欲・物欲の塊。

かつて鷲羽と銀河アカデミー理事長の座を争ったらしいが, 評判が悪いので当然破れた。最終的にアカデミーを追放され, 鷲羽を憎むようになる。

訪希深に使役され鷲羽を捕らえようとするが, 零の反抗などのため失敗。GP新造艦「春牙」強奪の罪で美星に逮捕される。

ケネス・バール

西南のGPアカデミー寮での同居人。

コーン

西南を地球まで迎えに来たGP輸送艦のクルー(太っている奴)。後に守蛇怪一号艦のクルーとして, 西南の部下になる。リョーコの熱烈なファン。

コマチ・キョウ

ダ・ルマー配下の女宇宙海賊。部下に対する責任感篤く, 非戦闘員には決して手を出さない。

篠原(しのはら)

西南のクラスメイト。新聞配達のアルバイトをしていた時, 柾木家で阿座化・火美猛に声を掛けられて逃げ出した。

翠簾(すいれん)

瀬戸配下の女官兼水鏡オペレータ(緑髪眼鏡)。4人娘(翠簾と珀蓮, 玉蓮, 火煉)で西南専従接待要員。極端に存在感が薄く, 瀬戸ですら気付かないことがある「天然ステルス娘」と呼ばれている(意識的にできる玉蓮とは違い, あくまでも天然)。また, ちょっとしたことですぐに妄想の世界へ行ってしまう。

実は銀河連盟外組織である簾座連盟のスパイ。海賊退治に絶大な功績のある西南をスカウト, というか拉致しようとして失敗し, 守蛇怪のクルーになる。

Z(ゼット)

謎の男。光應翼を5枚作り出すことができるが, 天地のように物質変換はできないらしい。訪希深の下にいるが, 訪希深のことは憎んでいる。

零(ゼロ)

クレーが訪希深の力を借りて作り上げた生命体。他の生命体の外見・能力・知識その他を完全にコピーできる。

クレーの命令で鷲羽を捕らえるため, 魎呼と入れ替わって柾木家に潜入するが, 完璧にコピーしてしまったがために天地への恋心まで受け継いでしまい, 任務に失敗。処分されようとしたところを鷲羽に救われ, 魎呼に吸収融合される。以後, 魎呼は純情さが元より強くなり, 物事に感動しやすい性格になった。

祖菩命(そぼ めい)

鷲羽が樹雷皇立アカデミーで与えられた屋敷付きのメイドの中で最年少だった少女(当時16歳)。樹雷の出身で, 皇教師を目指していた。

太老(たいろう)

船穂の父。八岐大蛇を名乗る宇宙海賊に拉致されていたところを阿主沙に救出される。後, 遥照が魎呼と地球で戦った際, 以前から伝えられていた鬼の伝説と「鬼と戦った剣士」の話を結びつけて周囲をごまかした。

高岡まくら(たかおか まくら)

倉敷市内のコンビニやケーキ店でアルバイトをしている女の子。19歳。その性格は温厚にして真面目。温もりを感じさせる笑顔と悪を許さぬ正義感が評判。売り物を万引きしようとした魎呼を裏拳一発でにこやかに殴り倒した, 宇宙最強の女。従兄弟の高校生「こうちゃん」が彼女の恋人。

田口(たぐち)

西南の友人。西南の不幸に巻き込まれ, ダンプカーが跳ねた泥を全身に浴びる。

竜木言申樹雷(たつき ことの じゅらい)

樹雷四皇家・竜木家を代表する次期樹雷皇候補。しかし野心に欠け, 樹雷皇の立場には恐怖すら抱いている。

竜木西亜(たつき にしあ)

樹雷四皇家・竜木家の者。鷲羽が樹雷皇立アカデミーに留学する際, 護衛を勤めた人物。契約した皇家の木は第三世代「水薙」。

タラント・シャンク

ダ・ルマー配下の海賊で, シャンクギルドの総帥。西南が初めて宇宙に出た際に集められ捕らえられた海賊ラディ・シャンクの息子。無能者の息子とレッテルを貼られたことから西南を激しく憎んでおり, 命を狙う。普通の海賊活動以外にも, 「狩り」と称して相手艦の乗員を殺害する趣味があり, 非常に恐れられている。旗艦は「ダイダロス」。

ダ・ルマー

宇宙海賊連合国家総帥。名前通りの体型。

津名魅(つなみ)

「三命の頂神」と呼ばれる高位次元知性体の一人。樹雷皇家初代総帥との契約により, 「皇家の木」の始祖となる。皇家の木としては光應翼を10枚作り出すことができ, 宇宙最強の存在である。

魎呼の天樹襲撃事件の際に転落死した砂沙美を融合することで救ったため, 「砂沙美の将来の姿」で現われる。

D3(ディー スリー)

訪希深の部下。「この宇宙」を管轄しているらしい。Dimension 3か?

天南静竜(てんなん せいりょう)

自由経済連合で最大の財閥である天南財閥の御曹司で, GPアカデミーの教師。相当なナルシスト。GPとしては優秀なのだが, 傲慢な性格のため生徒に人気がない。「天才と何とかは紙一重」の「何とか」寄りになっちゃった人。

阿主沙が阿重霞の婚約者として地球に連れて来, 天地と決闘することになった。剣の腕はかなり立つのだが, 美星の偶然に太刀打ちできず惨敗。以来, 地球人が嫌いになり, GPに入隊してきた西南を生体強化前からしごく。

雨音の幼馴染みであり, しょっちゅうちょっかいをかけているのだが, まるで相手にされていない。

訪希深(ときみ)

「三命の頂神」と呼ばれる高位次元知性体の一人。クレーを使役して鷲羽との面会を求めた。鷲羽と津名魅を「姉」と呼ぶ。

庭瀬美釀(にわせ みかも)

→九羅密美釀

ネージュ・ナ・メルマス

宗教国家メルマスの最高権力者である巫女。実年齢は数千歳に及ぶが, 幼生固定されており生理年齢は12歳前後。歴代の巫女の中でも極めて優れた力を持ち, 集団意識を支配することができる。しかしその能力とカリスマ性のため代替わりが遅れに遅れた末, メルマス評議会の手に余るほどの民衆からの支持を集めてしまう。その結果として旧世代評議員はネージュを暗殺あるいは追放しようとし, 新世代評議員からはネージュを取り込んで独裁に走ろうとする者が出た。

権力争いを嫌ったネージュは, 還俗して銀河アカデミーに亡命。追放派と取り引きした瀬戸の支援もあり, 暗殺派は西南によって壊滅させられ, 以後守蛇怪のクルーとして西南と行動を共にする。

ノイケ・酒津(のいけ さかづ)

GP一級刑事。二級刑事は美星のパートナー(非梶島天地における清音のような立場)だった。有能かつ真面目。瀬戸の養女として神木家に入っている。(→神木ノイケ)

野辺山(のべやま)

美星の直属の上司であるGP課長。苦労人かつ仕事人。実は樹雷からGPに送り込まれた工作員で, 樹雷の機密情報がGPに流れるのを水際で止めている。

白亜(はくあ)

美星の後輩になるGP二級刑事。A級犯罪者を追って地球に来た。ドジで慌て者でかなりのうっかりさん。B・Cルートだと彼女も天地に惹かれることになる。

白眉鷲羽(はくび わしゅう)

「三命の頂神」と呼ばれる高位次元知性体。神としての記憶も能力も封印し, 「宇宙一の(お茶目な)天才科学者」として降臨している。魎呼の母親であり, 実は美星の高祖母。約20,000歳(生理年齢通常時12歳)。

惑星「かなみつ」の孤児院の前で「浮かんでいた」ところを保護される(当時推定3歳)。肉体的な年齢は好き放題に変化させることができるなどの能力者であることが後に判明するが, 能力検査では検出できなかった。むしろ知識面が高く評価され, 樹雷皇立アカデミーの夷隈教授と入学前から共同研究を行い, 入学可能年齢である18歳になった時にかなみつを出て留学。アカデミー最高峰の哲学科に入学する。専攻分野は遺伝工学だが科学全般に通じている。研究テーマは自分自身であり, また「物心ついた頃にはもう持っていた」3つの宝玉。どちらも, 強大な力が目に見えて発現するにも関わらず既存の手段ではまったく検出できないという性質を持っている。

数年後, 助教授待遇のクラス3となった時, 教え子の一人である庭瀬美釀と結婚し, 子供(美雲)を産む。しかし美釀の故郷である惑星世二我の内情が不穏となり, 実は世二我の元首である九羅密氏の息子であった美釀は美雲とともに帰国する。数年後, 美雲だけでも取り戻そうと鷲羽は世二我に潜入するが, 美雪との「男の取り合い」に負けてアカデミーに戻る。

神我人によって封印されていた間, 自我のないまま魎呼とアストラルリンクしていたため天地への恋心も受け継ぎ, 一歩引いたところから天地を狙う。

なお, 本人の希望により必ず「鷲羽ちゃん」と呼ぶことになっている。

珀蓮(はくれん)

瀬戸配下の女官兼水鏡オペレータ(青髪)。西南専従接待要員。4人娘(珀蓮と翠簾, 玉蓮, 火煉)のリーダー格だが, 思い込みが激しく「一人連想ゲーマー」と呼ばれている。

実は銀河連盟外組織である簾座連盟のスパイ。海賊退治に絶大な功績のある西南をスカウト, というか拉致しようとして失敗し, 守蛇怪のクルーになる。

バリー

西南を地球まで迎えに来たGP輸送艦のクルー(赤毛の奴)。後に守蛇怪一号艦のクルーとして, 西南の部下になる。リョーコの熱烈なファン。

緋室(ひむろ)

白亜に追われて地球に逃げ込んだA級犯罪者(A・Cルートの場合)。姿は同じだが別人の二人。

Aルートでは, 主にテロリスト活動によってA級となった男。砂沙美を人質に取って逃走しようとするが, 天地家の人々と交渉中にその砂沙美にみっともなく突き飛ばされたり, 神社マンに妨害されたりと, まるでしまらない。

Cルートでは, 食い逃げ・万引き等の軽犯罪を重ねてA級になった努力と根性の男。畑から人参を盗もうとして探知機に引っかかり, 挙げ句魎皇鬼にクワ持たされて畝作りをやったり, どこまでも間抜けな奴だった。

平田(ひらた)

鷲羽が樹雷皇立アカデミーで与えられた屋敷の執事。生真面目な性格。

平田兼秋(ひらた かねあき)

華船の執事。兼光の父。

平田兼光(ひらた かねみつ)

遥照の銀河アカデミー時代の親友。兼秋の息子。現在は瀬戸の部下で, 水穂と並び「瀬戸の剣」と呼ばれる程の歴戦の勇士。第七聖衛艦隊司令官。ただし妻(前第七聖衛艦隊司令官)が産休から復帰するまでの代理である可能性大。

福(ふく)

魎皇鬼の妹。守蛇怪二号艦の生体エネルギージェネレータ。宝玉がないので単純性能では魎皇鬼に劣るが, 扱い易さと他の艦との連係で上回る。

プチプチ

→プッチー

プッチー

本名はプチプチ。マニーの船の中で, 延々と梱包用緩衝材(プチプチ)を潰している。なぜか天地と気が合うらしい。

磨姫美(まきび)

白亜に追われて地球に逃げ込んだA級犯罪者(Bルートの場合)。魎呼に恋する宇宙海賊(女)。

倉敷市内を壊滅させた上テレビの生中継で魎呼を呼び出した。その目的はただただ魎呼を口説くため。割って入った天地の実力を認め, 退散する。

マーロン

ダ・ルマー配下の宇宙海賊。西南が初めて宇宙に出た時, 真っ先に引き寄せられた。

真沙希(まさき)

樹雷皇家初代総帥の妹。開拓時代に地球へとやって来てそのまま居ついた。船穂の祖先。現在は月にアストラルコピーを残している。

柾木アイリ(まさき アイリ)

銀河アカデミーの理事長(最高責任者)にして, 定食屋「ナーシス」非常勤料理長。かつ遥照の妻であり, 水穂と清音の母。旧姓はアイリ・マグマ。

柾木阿重霞樹雷(まさき あえか じゅらい)

樹雷四皇家・柾木家の第一皇女, 即ち阿主沙と美沙樹の長女。720歳(生理年齢20歳)。魎呼を追って行方不明となった兄の遥照を追い, 700年(地球時間)の時間凍結を経て地球までやってきた。

普段はおしとやかなのだが, すぐに感情に流される傾向がある。家事一般は苦手で, 特に料理は生ゴミ級。裁縫は得意なのだが, 編みながら放心して妙なものが出来上がったりする。魎呼は天敵, というか出会って1年にも満たないうちに腐れ縁に近い状態になった。天地を巡って毎日派手に喧嘩している。

契約した皇家の木は第二世代「龍王」。魎呼・魎皇鬼との戦闘で外装が, 神我人の双蛇との戦闘でコアユニットが破壊され, 現在鷲羽の研究所内で再生中。

柾木阿主沙樹雷(まさき あずさ じゅらい)

現樹雷皇。阿麻芽と一樹の息子。船穂・美沙樹の夫で, 遥照・阿重霞・砂沙美の父。樹雷の皇族の例に違わず, 女性には頭が上がらない。

契約した皇家の木は観月から受け継いだ第一世代「霧封」。

柾木阿麻芽樹雷(まさき あまめ じゅらい)

阿主沙の母, 一樹の夫。

正木海(まさき かい)

西南の親友で, 霧恋の弟。西南の不運を恐れずに付き合う唯一の人物。自分の一族の真実は, GXP第26話でようやく知らされた。

正木かすみ(まさき かすみ)

天地の又従兄弟にあたる女性。太老の母。鷲羽に宛てた手紙が銀河アカデミーで使われるレポートと同じ書式で書かれていたことから, 留学した経験があるらしいとわかる。

柾木勝仁(まさき かつひと)

天地の祖父で, 柾木神社の神主。実は柾木神社の始祖・遥照と同一人物。普段は老人を装っているが, いつでも22歳の肉体に戻れる。

悪戯好きで飄飄とした性格。この姿でも剣の達人であることに変わりはなく, 天地はまだ歯が立たない。

柾木清音(まさき きよね)

天地の母で, 遥照とアイリの娘。水穂の妹。天地が幼いころに亡くなっている?

正木霧恋(まさき きりこ)

海の姉で西南の憧れの人。東京でOLをしているということになっているが, 実際には銀河アカデミーの入国者管理調査官。実年齢33歳(生理年齢21歳)。西南のGP入隊に際して, アカデミー講師に任じられる。

柾木霧恋樹雷(まさき きりこ じゅらい)

霧恋が本家入りした名前。契約した皇家の木は第二世代「瑞輝」。

→ 正木霧恋

柾木砂沙美樹雷(まさき ささみ じゅらい)

樹雷四皇家・柾木家の第二皇女, 即ち阿主沙と美沙樹の次女。708歳(生理年齢8歳)。姉の阿重霞が兄の遥照を追う際にこっそりついて行き, 700年(地球時間)の時間凍結を経て地球までやってきた。

祖母の瀬戸から家事一般を仕込まれており, 料理も裁縫も何でもできる。天地一家がまともに生活できるのは砂沙美の功績が大。

3歳の時, 魎呼が樹雷本星の天寿を襲撃した際に皇家の木の間で転落死したが, 津名魅が融合することで命を繋ぎ止めた。

柾木闥亜(まさき たつあ)

魎呼による天樹侵入事件の時の樹雷本星防衛総監代行。

正木太老(まさき たろう)

かすみの息子。柾木家にやってきた台風。

柾木天地(まさき てんち)

「天地無用! 魎皇鬼」の主人公。清音と信幸の息子, 勝仁とアイリの孫。樹雷皇位継承権第二位者。16歳。

岡山県立倉敷西工業高校の1年生の夏休み, 勝仁の策略によって柾木神社の祠に封印されていた魎呼を解放した。以降, 魎呼, 阿重霞, 砂沙美, 美星, 鷲羽, 魎皇鬼と美女・美少女に囲まれての生活が始まる。高校は魎呼との邂逅で破壊された責任を感じて自主退学し, 神社の裏山で畑(ほとんどが人参畑)を耕す毎日である。実は意外と鍋奉行。

勝仁から樹雷の剣術を念入りに仕込まれているとは言え, 生体強化はされていない筈なのだが, GXP第十七話では生体強化されたのと同等以上の身体能力を身に付けている(詳細はOVA第3期参照, らしい)。また, 皇家の樹の力を借りずに自力で光皇翼を3枚作り出せる(キャパシティとしては10枚どころではないらしい)と言う恐ろしい能力を持っているものの, まだ意識して出すことはできない。

柾木天女(まさき てんにょ)

天地の姉。第3期2の時点で80歳。容貌は清音とうり二つで, 時々入れ替わって天地の世話を見たりしていた。