おいらはMacさんの<buenfr$gu3ce$1@ID-205905.news.uni-berlin.de>から

間違ってますね。全体の認識が。

自信をなくしたという言い方は、日常言語のあいまいな表現です。
貴殿の論理は昔も今もよく本屋に出回っている論理ですが、
天皇制による日本軍国主義による膨張は、日本が世界の中で生き延びるための
ひとつの方法論だったが、日本国民と、アジア、世界の人々に多大な被害を与
えた。このような主義は今後一切しない、もう迷惑をかけないという反省をし
たわけです。『自信をなくした』のではなく、『反省』をしたのです。

しかし、天皇制、日本軍国主義の教育を受けた人間が、啓蒙思想、基本的人
権、このような憲法に基づいた生き方を米国に提示されたが、19世紀の近代
市民法体制を生き抜いてきたわけではないわが国民族は、実感としてその意味
がわからない。自信喪失はここにおいてはあったのです。この自信喪失のトラ
ウマがはけ口とした流れは、
『どうでもいいが、自分たちには分からない基本的人権や啓蒙思想なんか、考
える必要はない。自分たちが分かることでのみ考えて、自国の生き方をきめれ
ばよい。分かることといえば、

1.この憲法は、米国によって提示された理解できない考えがあるから、自分
たちで実感できる憲法をつくろう。(敗戦の屈辱を跳ね除けねば)

この段階で、すでに、人類の文化的遺産である基本的人権の思想、国家を規制
する思想などは、まず、真摯な問題からそぎ落とされる。

2.(侵略したトラウマから)そういえば、逆に侵略してくるやつがいても丸
腰では太刀打ちできないから早いところ軍隊を持とう。そして、朝鮮戦争の風
に乗って、自衛隊を保持できた。侵略しなければもうたたかれないんだから、
侵略しないことを口で約束し続けて、軍隊はできるだけ大きくて立派な装備に
したほうが圧力があってよいから、第何次防衛計画という買い物メモを毎年大
きくつけよう。

3.しかし、いまだに敗戦国ということで国連では戦勝国から見下げられたロ
ビー相談室だし、戦勝国のようなあんな立派な部屋であんな椅子に座って大き
な顔をしたい。いっぱい金も出しているんだから。国際貢献を御旗にしよう。
憲法が邪魔で邪魔でしようがない。これさえなければ、ドンパチにも参加して
もっと国際的に認められるのに。そうすれば、アメリカに物を売ってもたたか
れないし。

4.アメリカが戦争した。これに便乗して戦争への参加をはたせ。はじめは水
汲みでも、いったん出ればもうこっちのものだ。次はもっと大きな役目をする
ようにすればよい。アメリカにもっともっと協力して、アメリカにかわいがら
れてアメリカに物を売ってもたたかれないようにしよう。派閥の力の弱い俺は
アメリカの支持基盤のみが政権維持の頼りだし。ああ、憲法が邪魔だ。そろそ
ろ、分身の民主も育ってきたし、反対する労組は中曽根の親父が国鉄民営化、
電電公社民営化でつぶしてくれて、おかげで支持母体をなくした社会党も壊滅
したし、もういつでも憲法改正できるぞ。2005年だ。いくぞ。

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結局、わが国民が自信をなくしたのは、啓蒙思想への理解と実践への努力や、
基本的人権、社会統制を統制するという思想への理解や努力に対して自信を
なくしているのだ。盲目になっていることで、なんだかよく分からないという
ことでもある。親が、子供に、基本的人権も啓蒙思想も近代市民法体制も教え
られない。教師も、実感として生徒に教えられない。
それどころか、政党でさえ、なんら日本国民に教えてこなかった。今も伝播す
る意志が見えない。この勉強と無能にはあきれるばかりだ。結局は野党議員も
身分法である国家公務員法の安楽椅子に居座って官僚化したのである。
この反省が野党、特に、社共には必要だ。自民民主公明はいうまでもなく確信
犯だが。

そして、基本的人権、啓蒙思想、社会統制の逆統制、近代市民法体制、これら
に目覚めさせぬように頑健に努力した勢力というのがあったんだよ。戦前から
生き延びてGHQにも利用されて組織を温存させたわが国の今を牛耳る家産的
官僚組織だ。日本版ネオコンはこの官僚組織とくっついている。内務官僚上が
りの総理大臣、岸信介、中曽根。その手下の官僚議員、いっぱいたじゃない
か。後藤田も奥野も。それでも後藤田なんかは、戦争の悲惨さには目を覆って
いほうだが。池田も佐藤も官僚だった。宮沢も。自民の中にこの勢力は存在し
ていた。金儲けができればよいと権力に擦り寄る守銭奴有権者と守銭奴議員を
抱きこみ台風のように発達し続けたね。

そうしてつけた自信というものがある。啓蒙思想や基本的人権が邪魔になるか
ら、たたっきれということで、たたききった事への自信。
結局自民の敵は、社共なんかではなく、人間の『思想』そのものだったんだ
よ。
この『思想』を抹殺すれば、世論も、いいなりに先導できる。どんな思想が邪
魔かといえば、近代市民法体制の思想、啓蒙思想だよ、憲法の思想だ。基本的
人権の思想だよ。おろかなことに社会党は護憲というばかりで、基本的人権の
歴史的背景を日本国民になんら教育してこなかったんだ。選挙の議席ばかりに
気を取られてね。知識階級もそうだ。ところが、文部官僚はじめ、その手の勢
力は着々と立法はじめ、あらゆる場で手をひろげて実践してきた。

自信をなくしたなどと狂牛病のMACはいうが、そんな意見も多いが、この意見
は 自信を持つこと=基本的人権への理解 を意味していない。自信を持つこ
と=社会統制への統制という見極め をも意味していない。
(それらに目隠しされたままで、何してよいか分からない国民)を指している
んだ。
そうして、こっちのミーズがアーーまいぞ。改憲、軍隊、核こそ、自信の証だ
ぞ。と歌っているわけだ。悪魔のささやき。

目隠しに成功し、ついに改憲できる勢力にまでこぎつけた勢力が、最後の一仕
事として、国民に、基本的人権の卵を、自らの手で叩き壊させるたの悪魔のさ
さやきなのだ。
「これを割ってごらん。ほうら、割ってごらん。その一票で、そのマントラ
で、割ってごらん。割ったらもう、君はすばらしい羽で、どこにでも羽ばたけ
る力を持った大鷲のようになれるんだ。武力という羽音と爪とくちばしも持っ
て、大鷲になって憧れの空を飛べるんだよ。それが自信だ。自信だよ。見ろ
よ、アノ大鷲を。翼こそ自信だ。爪こそ自信だ。眼光こそ自信だ。そのくちば
しこそが自信なんだ。君もああなれるんだぞ。」

この卵を割ったら、わが国国民は、二度と基本的人権、啓蒙思想への同化、社
会統制を統制するという近代市民法体制への同化ができなくなるだろう。
改憲とはこの悪魔のささやきで、金の卵を割ることなのだよ。

そのささやきが悪魔のささやきであっても、多くの日本国民は、催眠術にかけ
られながらも、卵に近づきつつも、内なる真実の基本的人権の光に照らされな
がら、これでいいのだろうか、ほかに手はないのだろうか、このまま卵を割っ
ていいのだろうか、そう思っている。

この状態は自信をなくしているというのではない。内なる裸の人間の光が、啓
蒙思想への無意識の希求が、実は人類の遺産であり、甚大な歴史的犠牲の上で
獲得した知恵の光であることを国民は、潜在的には気づいているということな
んだよ。その目を覚まさせるべく、知識人は、あるいは、民主的感性を汚され
てない国民は、率先して周りの一握りの人々にでも、基本的人権、啓蒙思想へ
の共感、社会統制を統制するという近代市民法体制への共感を与えればよい。
政党人、経済学者や政治学者は、このときを逃してはもはや「日は落ちる」覚
悟で、民主主義とは多数決という手続きの面のみでなく、その精神に価値相対
主義への畏敬が不可欠であることを説いて聞かせればよい。基本的人権を無視
し、価値相対主義を否定するような基盤でのいかなる立法手続きも民主主義で
はないことを、似非民主主義者の似非民主主義に対抗して敷衍すればよい。
経済の復興は、憲法13条を実現する努力とイコールであり、それは、家産官
僚制をぶっ壊し、依法官僚制を打ち立てること、完全情報公開という経済の神
の手が不可欠であることを、説いて聞かせるのだ。
資本主義は健全なる近代資本主義精神を中核としてはじめて成り立つのだ。
軍産複合体の(テロ+復興)セット商品の製造販売は、健全なる資本主義精神
とは無縁の悪魔の主義だよ。

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平和への努力も、基本的人権も、実感として教えられずに口をあけてる馬鹿な
親と子供のあふれんばかりの民草がなびいているが、いま、政党人や宗教家や
教師や親や理性あふれる10代の感性や内在により戦争の悲惨さを身にしみて
実感した老世代が立ち上がらなくて、いつ立ち上がるんだ。
プラカードを持て。
年金暮らしの老人は、嘆いてないでプラカードをもって公園を歩け。
タスキをかけて散歩しろ。
犬の散歩には犬の背にも、自民民主公明党には投票するな、反対投票をしよう
と、訴えるんだ。
サラリーマンは蛍光塗料のタスキをかけて街を歩け。
高校生は基本的人権のたすきをかけて民主、自民、公明以外の民主政党に投票
しようとたすきをかけろ。
自動車運転じには横文字ドアに掲げよ。
こうして、意思表示をすればよい。
この意思表示は全国に広がる。

議論は、田原のような御用評論家ではなく、御用でないインテリの理論武装家
を先導させ、この国の指針を懇切丁寧に語るんだ。

いいかい、労働組合はすでにもうないにひとしい。デモにはあろう事か届出が
要る。だが、ひと一人一人の意思表示は、今でも自由なんだ。やがて表現の自
由が規制されてからではもう終わりだ。

歴史に間違いはつき物なんだよ。

歴史は間違いがが起こってストーリーどおりにはならないことがある。
全員が、自民党と公明党と民主党のどれかに投票したとして、全員が勝ち馬券
を買っても、もはやそんな馬券は負けと同じだ。見返りなどない。徴兵制が
待っているだけだ。(テロ+復興)のセット商品の強制就労が、奴隷生活が
待っているだけだ。自民に投票しても、公明に投票しても、民主に投票しても
翼賛会一色の結果では、甘い汁や特別扱いの陳情など、何の効力もない。姑息
なエゴは捨てろ。もう効き目はない。マッテイルノハ一億総敗者。特権階級を
のぞいてはね。
家産官僚と日本版ネオコンとその金に雇われた政治屋が改憲の美酒に毎日酔う
だけだ。どれだけ貢献したかで確保した階級で、特権階級をつくるだけだ。
庶民は、基本的人権を制限された奴隷生活、警察国家の監視、(テロ+復興)
のエンドレス商品の製造販売に借り出されるだけだ。

社会統制を統制できない国になれば、立法は、ファシズムの常として乱立す
る。預金も封鎖後、新円交換により、破格の安値で吸い上げることもできる。
やりたい放題だ。消費税も、全体として所得の50%が税金で吸い上げること
ができるまで引き上げられるだろう。戦前の小作人の地主への年貢と比率だ。
これがファシズムの行く末だ。

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防ぐのは今しかない。行動をおこせ。意思表示でよい。無言のタスキをかけ
ろ。
一億総意思表示だ。