In article <SYhnc.61932$Xj6.1039150@bgtnsc04-news.ops.worldnet.att.net>, Atsunori Tamagawa wrote:
>>  どちらかが(もしくは他に方法があるならそれでも)行われ
>> ていて、私がそれを知らないだけなら、何の問題もありません。
>> が、そうでないなら「あったなら」が成立しないわけです。
>>  論点は、ここです。
>
>そこはこの件に関するかぎり、僕は論点にならんと思いますね。

 それは、あり得ません。

 玉川氏の主張は「問題無い」で、私の主張は「問題あり」。
 正面からぶつかっています。
 で、具体的に問題とは何かを考えると、これまでの議論の経
緯を踏まえれば、<409c6347$1_2@127.0.0.1> が Message-ID 
生成の主旨に沿って作られているかどうかが問題のあるなしを
分ける分水嶺です。
 言い換えれば、玉川氏の主張は「沿っている」で、私の主張
は「沿っていない」ということです。

 で、玉川氏の「沿っている」の前提は、「あったなら」とい
う仮定が成立することです。これが成立すれば玉川氏の主張が
真となり私の主張は偽となります。成立しなければ、その逆。

 ですから、「あったなら」がほんとうなのか否かがポイント
であり、論点になります。

>というのは、どんな方法でニュース・サーバーがメッセージIDを
>生成して記事に付加したとしても、サーバーは基本的に自分の
>マシン内のスプールをチェックして、今生成したIDがその中に
>存在するかどうかをチェックする以上のことは事実上できない
>わけで、常に世の中のどこかで同じIDが生成使用される可能性が
>あるからです。

 これは、論点にならないことの理由にはならないでしょう。
 むしろ、論点になることの理由になります。

 可能性の定量化が無い状態での玉川氏のこの指摘は、言い換
えれば「ユニークであれという Message-ID 生成の主旨を100%
達成するのは不可能である」ということです。

 ここから出てくる結論の方向性には2つあります。

 一方の結論は、「100% 達成できないのだから、どんな作り方
をしても大差ない」であり、生成の主旨を放棄するというもの
です。定量化が無いという前置きを置いたのはここのためで、
極端な話 99% も0.1% も区別できませんから。
 他方の結論は、「せめてできるだけユニークになるように努
力をする」で、実際はこちらが採用されていますね。主旨は放
棄されていませんし、推奨アルゴリズムも存在することが、そ
の証拠です。
 
 その結果、問題があるかどうかの判断には、推奨の手法と同
程度(もしくは実用上問題無い程度)には主旨が達成される仕
組みなのか否かがポイントになってきます。
 だから、「あったなら」がほんとうなのか否かがポイントに
なるわけです。

>そこで今、同じIDが発生する事故の確率はIDの生成方法により
>差があるのかということを言うなら、無論RFC-1036で推奨されて
>いるような方法を利用するのが、比較にならないほど安全です。

 「言うのなら」ではなくて、少なくとも私は言っています。

 だからこそ、推奨の手法を使わない場合は、自分が採用して
いる手法が推奨の手法と同程度(もしくは実用上問題無い程度)
には安全であることを示す必要があると言っています。

>しかしこれは、ある記事のメッセージIDが規格に沿っているか
>どうか、ということは別の話です。

 これはけっこう大切な指摘ですね。
 私としては、問題が整理されました。

 ・生成手法の問題
   例えば <409c6347$1_2@127.0.0.1> を作ってしまう生成
   手法に、問題があるのかどうか

 ・生成された個々の Message-ID の問題
   <409c6347$1_2@127.0.0.1> は果たしてユニークなのか
   どうか

 私は上記の両者をセットで扱っていましたが、これらは分けて
扱うべきと思います。

 私としては、作られてしまった Message-ID がどこか別の誰か
の記事とコンフリクトをしているかどうかという話は、相対的に
大切ではないように感じます。
 それよりも、今後も投稿されるであろう記事の Message-ID が、
ユニークであるべく努力された作られ方をするのかどうか、とい
う生成手法の問題が大切です。

 結論としては、<409c6347$1_2@127.0.0.1> を作ってしまう生成
手法は、どのくらい信頼に足るものなのかを示してもらわないと、
「問題無い」とは言えないということです。

 現状では示されていませんから、沿っているかもしれませんし、
沿っていないかもしれませんという、不分明な状態にあります。

-- 
頼光 mailto:raikou.j@jcom.home.ne.jp