これは最大のテーマだろう。
１．まず萌芽は今回の、危険地域であろうと命を賭して挑んだ日本の良心と勇
気のある人々だ。
彼らは、イラク内戦に落ちいたときやはりイラクに行くだろう。
犠牲者も数知れずでるだろう。
だが、日本軍のイラク人虐殺がこうした民間功績を台無しにする。
激しい消耗が日本人の心身にも世代にも起こる。人口減のわが国は貴重な働き
手を兵士として取られ、ますます疲弊するだろう。

２．やがて、これ以上の重税と苦しみのないなかから、日本人は初めて政治参
加の重大さが全国的に広まる。多数の国内の貧しい人々や悲惨さと、海外での
一身をかけた犠牲的な民間人の功績は日本人の耳に入り、いやがうえにも国内
の寝ぼけた日本人に考えさせる道が開かれてくる。新しい思想、新しい技術、
新しい指導者が現れる。イラクからわが国に受け入れた労働者により、わが国
でのイスラム教徒も格段に増える。日本人のみの価値観から、さらに広がった
アラブの価値観までがわが国においては攪拌される。そんななかでの農耕民族
の保守性に加わった価値観、宗教観は、新しい世界への萌芽を育てていくこと
になる。

３．日本人が、最も経過しなければならない点は、このような発展の法的イン
フラをファシズムにより台無しにして舞うことだ。基本的人権、表現の自由、
生命の尊重、これらの基本的人権を抑圧した社会にしてしまえば、わが国の発
展の芽は摘み取られる。流動性、活性化、この芽をファシズムによる一元化で
摘み取ることなく次世代の労力、能力、イノベーションにかけての残さねばな
らない。しょせんは人間が社会をかえていくのである。人間の目と手と足と何
よりも口を縛ってはならない。改憲がかまびすしいが、基本的人権の抑圧は必
ずわが国を崩壊へと導く。心に銘記しなければならない。