政権の安定
日本の外交上最も致命的な事の一つに短期政権が挙げられる。
良くも悪しくも、小泉内閣は長く持った。
外交上、会議の度にその国の首相の顔が替る事は、重要な案件は次期総理とと思われても仕方が無い。
中国にせよ、米国にしろ、ロシアにしても政権は非常に長い期間持続している。
最も長いのは北朝鮮かも知れないが、海外から批判を受けつつも政権は長く、意志は明確に貫いている。
日本の首相は名前を覚える迄に替る時代があった。
その時代の総理の功績は見るべきものが無いと思う。三日で替れば何も出来ないのも当然かもしれない。
益して、国の根幹を揺るがす法案を選挙の具として利用する考え方は、如何なものかと思う。
米国の民主党が選挙で勝っても、大きく米国の考え方が変わる訳では無い。
共和党であれ、民主党であれ極端な政策の違いは無い。丁度自民党と民主党の違いが余り感じられないのと同じだ。
米国の政党は米国の国益を優先し、今回等は大統領は今後二年間自己反省と嫌悪の期間を過ごさなければならない。
ベトナムの教訓を生かせず、イラクで同じ以上の混乱に陥っている。
しかし、同時テロの時に民主党政権で有ってもイラク攻撃は行って居たかも知れない。
最も卑しむべきは、相手の体制の微妙な変化に大騒ぎする事で、正に北朝鮮が言う米国の一つの州に過ぎないと認めるに等しい。
その様な国民が居れば、米国も日本を宛てには出来ないだろうから、政権の安定した中国と相談するだろう。
したたかな外交は足元が不安定では行えない。
内政面でも然り。 不安定だと必然的に選挙対策が優先する。今迄無理やり減税を行って来て国債の発行高は最早天文学に等しい。
人気取りに走らない政権が好ましいので、総理大臣等は任期を4〜5年に固定すれば良いと思う。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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