山之彼方さんの<F192i.5758$dd.1460@newsread1.mlpsca01.us.to.verio.net>から
>>まさに日本国民の、9条の光の影が成長して
>>何者かに利用され、国民がその影に覆い尽くされ食われるところまできた現状
>>と似ています。
>>
>>九条の影に食われて消ゆる国
>
>九条の影至り来て死神(ししん)満つ

戦争しか出口がない状態ほど、絶望の時代はない。
日本国民が戦後60年で喪失した最大の財産は、反戦の理念でしょう。
戦争を肯定する勢力というのは、戦争が醜い汚い恐ろしい世界ゆえ、美しい
愛、美しい死、いさぎよい死、ありとあらゆる[美]と〔愛〕という文字を盛り
ける。いくら文字で飾っても、本当は飾れない。だが、イミテーションの飾り
にだまされるまで民は洗脳されてしまっている。判断力さえなくなっている。

戦争しかなかったという、石油禁輸原因論まで飛び交う始末。

戦争しないと財閥経済はもたない。投下した資本の利子率が飽和状態で回収で
きない。すなわち倒産。早い話が、搾取で物を買う能力のない民が増えて物が
売れない。で、戦争であわよくば新世界を広げて物を安く作って物を買う世界
にしようと向かう。国民に還元すべき金は企業経由ですべて米国債、外国への
投資に貢がれた。緩やかな成長で国民とともに豊かになる道は常に財閥経済は
否定してきた。戦前と変わらない。この体質がある限り戦争はやってくる。

こうして9条という、日本国民の寄らば大樹の陰が消えてゆくのか。
この大樹を失った国民は灼熱の閃光に焼き尽くされるだろう。


 9条や寄らば大樹を伐り倒す


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戦前の日本の民の窮乏は悲惨だった。
うそだと思う人は、
「日本人民の歴史」(岩波新書)を読めばよい。
ここには新聞では語られない真実の数字が並んでいる。
戦争に対して、いかに、先達が晴眼を見開いて闘ってきたか。
いまや、日本人民の歴史を書ける学者さえ、ものの見事に消えてしまった。
テレビジョンという悪魔の窓から顔を出す妖怪ばかり。

「日本人民の歴史」は土中に埋められ、嬉々として光り輝く美しい死神の側近
たちが、宗教に政治にテレビ屋にと溢れている。