bitter ankoさんの<1171301642.938932.90520@l53g2000cwa.googlegroups.com>から
>輸入を減らせば、最低賃金を今の倍にして、とりあえずEU並みにして輸出が減ってもいけるのでは?
>
>とにかく地球温暖化もあるし、できるだけ石油消費を抑え、国内で調達できる代替エネルギー源を利用する。
>
>一番ネックなのが、わざわざ日本農業をぶっ壊し、シナや海外から野菜や穀物などを輸入販売して金儲けしているあくどい商社だ。
>
>それでもって原価が二束三文のコンビに弁当をつくり、ぼろ儲けしているわけだが、コンビ二チェーンがそのような輸入食材の利用を自粛し、商社が淘汰され
>なければいけない。

自由貿易や保護貿易という言葉は、実に意図的な戦略を持った言葉で、自由民
主党=自由と民主主義の党というような錯覚を与える言葉です。
GON氏は貴殿の遠縁の香りがしますが、まずこのような言葉のマジックにつ
いての認識を申し上げたい。

貿易をしない=保護貿易主義
自由貿易=輸出入を自由にする。

しかし、この定義でいえば、自由貿易主義国も、保護貿易主義国もない。
自由貿易というのは、強者が弱者から搾り取れるだけ絞りとる貿易の主義で必
ず弱者の国はますます貧乏になる。これは経済の常識。
保護貿易主義=戦争になる? 必要な石油等をどの国からも売ってもらえない
=戦争になる という構図はあっても、必要な石油を売ってもらって、自国で
まかなえるものは自国で調達するというスタイルは経済的に当然成り立つ。だ
が、それをすると、「自由貿易」で儲けようとする連中は弱小国から荒稼ぎで
きない。これが「自由貿易」「保護貿易」の言葉のトリックです。

商社は必要だが、ほぼ無制限な貿易はさせない。
これはやろうと思えば可能。可能というより必須です。